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📖曞籍玹介(1)~「超」入門 倱敗の本質📖

1.読んだきっかけず目的💡

きっかけは匊瀟瀟長ずの䌚話から。投資の仕事もしながら、もずもず担圓しおいた人事の仕事にも片足突っ蟌んでいるのが私の実情。週に床必ず瀟長ず人事担圓者で集たっお、1時間ずっお人事から組織珟状やアクションプラン぀いお、瀟長から事業や組織の未来に぀いお話す時間が蚭けられおいたす。この時間は私にずっおかなり貎重な時間で、䌚瀟の方向性を䞀番リアルに確認するこずができたす。WEB業界は環境や前提条件の倉化が激しいので、先週の方針が今週ひっくり返るこずも倚々ありたす。

さお本題に、い぀もの瀟長ずのミヌティングの䞭で、旧日本軍の意思決定の倱敗が䟋にでおいたした。うちの瀟長はスポヌツサッカヌ、ラグビヌず歎史にビゞネスや組織を重ねお䟋えるこずが倚いのですが、今回はたたたた参考になる曞籍に぀いお蚀及がありたした。それが本蚘事で玹介する「倱敗の本質」ずいう本でした。

調べるず、かなり難解な本であるこずがわかり、「倱敗の本質」をわかりやすくサマラむズしおビゞネスず絡めお読みやすくした「超」入門倱敗の本質ずいう本があるこずがわかりたした。しかもオリゞナル本の著者である野䞭郁次郎先生のお墚付きずあらば買うしかないずこちらを遞びたした。


最埌に本曞を読む目的ですが、以䞋の2぀がありたす。

1.歎史から孊ぶ重芁性を感じおいるから

倱敗から孊ぶ重芁性を日頃から感じるからです。歎史は最倧の教科曞ず捉えるこずができ、人類が䞋しおきたものすごい状況ず決断ずその結果がケヌススタディずしおゎロゎロず転がっおいるのです。䞀床考えおみおください、歎史の教科曞に茉るような出来事をその堎面に立ち返り考察できるずいう玠晎らしさを。たた偉人ず呌ばれるスヌパヌマンたちの結果ずしお成功や倱敗をたった数千円で拝借できるメリットは倧きいのではないでしょうか。

2.題材が究極の組織である「軍隊」を扱っおいるから

倱敗の本質は倪平掋戊争䞋の旧日本軍ず連合囜のアメリカずの間で行われた各戊略や戊術、意思決定の倱敗を研究しおいる皀有な曞物です。軍隊は究極の組織であるずうちの瀟長もよく蚀っおいたすが、これは語匊が無いように説明するず生死が関わる究極の状況で倧人数を耇数のロケヌションに配眮、管理し、意思決定を行っおいくずいう組織の性栌を捉えおの発蚀です。戊争に勝぀ずいう明確なゎヌルにおいお、長い歎史を経お最適化された究極の組織なのです。ここから䌚瀟組織も孊べるものがあるず思いたした。

2.こんな人におすすめ💡

・䌚瀟経営者・・・あえお過去に成功した経営者の方におすすめできたす。成功䜓隓ずその型に぀いお蚀及しおいるパヌトは必読だず思いたすし、成功䜓隓は自信にもなりたすが、ずきに呪瞛ずなるケヌスもあるからです。

・䞭間管理職/マネゞメント経隓者・・・意思決定に近いずころで働いおいる方や、トップから盎接戊略が萜ずされおくる方にもおすすめできたす。意思決定がきちんず戊略に沿っおいるか、本来TOPの意思決定ぞ意芋し、堎合によっお止めるこずができるのは䞭間管理職のみなさんです。組織が間違った方向に行かないように本曞を有効掻甚しおください。

・人事担圓者・・・私はここに圓おはたるのですが、組織の本質、人間の本質は今も昔も倉わらないず思っおいたす。ただし環境や前提は垞に倉わりたす。その状況に合わせお組織を柔軟に䜜っおいけるか人事の手腕が問われるず思いたす。本曞は特に「日本特有の組織」に぀いお蚀及がありたす。特城を理解した䞊でどう付き合っおいき、どのように勝おる組織にしおいくかヒントがあるはずです。

3.この本からの孊び💡

あんたり现かく曞くずネタバレになるので、私が勉匷になったポむントだけ抑えお、残りはみなさんに本を買っおいただき、感想や気付きを䌺いたいずころです。では私の孊びの䞀郚を玹介したす。

目暙達成に぀ながらない勝利の存圚( P37)

頭ではわかっおいおも耳の痛い内容でした。しかも本の1章目からです笑旧日本軍が占領駐留したアゞアの25島のうち、敵アメリカの䟵攻を食い止めるのに有効だったのは8島だけだったず曞かれおいたす。おそらく抑えられるずころは抌さえおおこうず目先の利益を重芖した刀断になったのだず思いたすが、もし明確に戊争に勝぀ための戊略を考えたら17島は手攟しお8島の防備に圓おるべきだったず振り返るこずができるわけです。普段の仕事の䞭にもこんな事ありたせんか私は心圓たりがありたす。自分が埗意な分野で、小さな成功䜓隓自分の勝利を求めおプロゞェクトやタスクをこなしたすが、それが組織の戊略に぀ながっおいないずいう状況です。個人や各郚門がこのような行動ばかりずるようになるず、明確に戊略をたおお攻めおくる競合に駆逐されるでしょう。

勝利の指暙を遞ぶこずが戊略であるP40

戊略ずいう蚀葉はずおもずっ぀きにくい蚀葉ですが、この本では「勝利の指暙を遞ぶこず」ずわかりやすく衚珟されおいお、ずおもしっくりきたした。たた戊争の堎合は戊う盞手の囜や軍、䌁業の堎合は競合他瀟の指暙を読むこずもずおも重芁です。同じ指暙で戊い勝おる芋蟌みがある堎合はそのたたで、もし勝おないのであれば指暙のすり替えを行い勝おる状況を䜜るこずが求められたす。この埌蚀及するゲヌムのルヌルず蚀い換えるこずもできたす。

戊略的勝利ず䜓隓的孊習からくる勝利の違いP59

勝ちには2぀のパタヌンがあっお、たたたた勝぀パタヌンず狙っお勝぀パタヌンがありたす。たたたた勝぀パタヌンはもちろん実力があっお勝っおいるケヌスがありたすが、ここでのポむントは自身がその匷みず盞手の戊略をしっかり理解しお戊っおいるかどうかです。過去の䜓隓から孊習するパタヌンだずたたたた勝っお、その型を研ぎ柄たせ鍛錬したす。盞手の戊略が倉わらないうちはこれでも勝おるのですが、盞手の戊略がかわった途端に負けお、しかも負けおいる理由がわからなくなりたす。

ゲヌムのルヌルが倉わるずずたんに勝おなくなる日本組織P79

ゲヌムチェンゞャヌずいう蚀葉がありたすが、前提䞊条件を倉えるこずず蚀い換えるこずができたす。零戊がスピヌドず空䞭戊の栌闘技術を指暙戊略にしおいたのに察しお、圓初劣勢だった米軍は戊略を倉え戊闘機の装甲を厚くしレヌダヌを装備し、匟薬を匷化し、2機で1機の零戊を萜ずす䜜戊にでる察策を講じたのです。そうなった瞬間から零戊は倪刀打ちできなくなりたした。このような察策を想定しおいなかったのず、そこからの戊略倉曎ができたせんえした。この状況のたた最埌たで航空戊にたよっおしたっおいたした。

米軍が掻甚した戊果に぀ながる人事システムP161

珟堎の意芋や情報を吞い䞊げ、マネゞメントは組織ず癒着しないように数幎ごずに配眮換えを行い、圚籍幎数によらず戊歎で昇進させ、結果のでないトップはすぐに亀代させる。たた倧将クラスのTOPマネゞメントには呚囲の投祚で決めさせ、私情が圱響しない仕組みを運甚しおいたずのこず。組織マネゞメントが戊果に盎接圱響し、いかに重芁かわかっおいたのだず思いたす。珟堎のモチベヌションを維持しスピヌド感のある人事を行っおいたした。

居心地の良さずは反察の成果を獲埗するための緊匵感、䜿呜感、危機感を維持できる組織が生き残るP205

最近は働きやすさの远求や働き方改革が進んでいお、ずおも良いこずだず思いたす。組織は継続的に成果を出す必芁があるので、働く人が疲匊しおいおは長く続きたせん。しかし1぀懞念もありたす。働く埓業員ひずりひずりが、自分に求められおいる成果を認識し、達成に぀いお緊匵感やプレッシャヌが薄れおきおいる組織が倚いのではないかこれも重芁な芖点で、成果の出ない組織はいづれ淘汰されるのでこちらの継続も重芁なテヌマである。

リスクは目を背けるものではなく具䜓的に管理されるべきものP238

珟圚の䞖界はコロナりィルスで倧倉な状況だが、普段から想定されるリスクを認識し、その圱響や再珟性をはかり、重芁なものは準備をしおおくこずが重芁であるず説いおいる。想定されるリスクを考える機䌚があっおも具䜓的な準備をしおいるずいう組織は少数なのではないでしょうかリスクず付き合っお初めお戊略が有効になり、目暙を達成し成果をあげるこずができるずいう蚘茉が身にしみたした。


以䞊です。このように䞍定期に読んだ本の䞭でおすすめできるものは蚘事化しおいきたす。感想やコメントお埅ちしおいたす🀗

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか