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1624年400周年、台湾とオランダの関係
台湾はもう一つの名前、「フォルモサ」と言われてるのを知っていますか?
1543年、台湾海峡を航行中のポルトガル船が、乗組員の一人が偶然にも見つけた青々とした美しい島を見て、「Ilha Formosa(ポルトガル語で美しい島の意味)」と叫んだことから、この「フォルモサ」という名前が、西洋世界による台湾の呼称となりました。しかし、ポルトガル人は東アジアに最初に到達したヨーロッパの探検家であるものの、台湾との関係は台湾原住民との物々交換に鴉片や銀貨を使う程度であり、さらに植民地化するつもりはありませんでした。
オランダ統治の台湾
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前側は台南安平港です。
オランダ人はオランダ独立戦争後、オランダ東インド会社を設立しました。彼らは東アジアの植民地を西葡連邦から奪うための戦争を始めました。商業拠点としてジャカルタ、アンボン、平戸などに進出しましたが、中国との貿易はうまくいきませんでした。1604年、オランダ将軍のウェマロン氏は澳門を攻撃し、明朝との貿易基地として使おうとしましたが、不幸ながらポルトガル人に撃退されました。その後、ウェマロンは明軍(中国明朝の軍隊)の注意が緩んでいる間に澎湖を占拠しましたが、明朝の沈有容将軍が到着し、ウェマロンに撤退を求めました。ウェマロンは中国との貿易が上手くいかなかったため、澎湖を離れることにしました。1624年8月26日、オランダ軍は澎湖を離れ、台湾に向かいました。オランダ東インド会社は、明朝政府の支配を受けない台湾(当時のフォルモサ)の大員(今の台南)に、台湾史上初めての支配政権を築きました。
1624年400周年
今年2024年は、台湾とオランダの関係が1624年から400周年を迎える年です。台湾ではこの記念をテーマに、さまざまな規模のイベントが開催されます。
国立台湾歴史博物館の特展:【跨‧1624:世界の島台湾国際特展】
期間:2024/02/01-2024/06/30
場所:国立台湾歴史博物館(台南市安南區長和路一段250號)
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2024年の台北国際書展のテーマ国:オランダ
1624年から2024年まで、ちょうど台湾とオランダが出会ってから400年の特別な節目です。2024年の台北国際書展のテーマ国は、文化部の指導のもと、オランダ駐台代表部が統括し、オランダの建築事務所MVRDVによって企画して、台北書展基金会と共同で協力して、テーマ展覧を実行しました。
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