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台湾ワインの主要白ぶどう品種『金香』

『ゴールデンマスカット(金香)』の生まれ育ち

台湾ワインの白ワイン用ブドウ品種として、最も使われているブドウが
『ゴールデンマスカット』です。台湾では『金香』(ジンシャン)と呼ばれています。

ぶどうは本当にたくさんの品種があって、それぞれ、その生まれ育ちの由来などにより、ざっくり言うと、”ヨーロッパ系”、”アメリカ系”、”アジア系”などにグループ分けされています。

『ゴールデンマスカット』は、”ヨーロッパ系”と”アメリカ系”のぶどうを交配して育種された”ハイブリッド品種”と呼ばれる品種の白ぶどうです。

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1915年にアメリカで、「マスカット・ハンブルグ」(ヨーロッパ系イギリス生まれ黒ぶどう)というぶどうと、「ダイアモンド」(アメリカ系アメリカ生まれ白ぶどう)のというぶどうを交配して産み出されました。

一般的に、ワイン醸造に適していると言われているのは”ヨーロッパ系”のぶどうで、実際に数多くのワイン、特にヨーロッパで造られるワインは、ほぼヨーロッパ系のぶどうで造られていますが、

それらも含めて数多くの品種の試験栽培が行われてきた中で、台湾の気候風土のもとでの栽培に適していると選ばれ、広く普及した品種が『ゴールデンマスカット』でした。
台湾には1957年にアメリカより導入され、現在に至っています。

このぶどうは、そのまま食べても良し、ワインを作っても良しのぶどう品種ですが、あまり輸送や貯蔵に向いていないということで、なかなか市場では出回らない品種であるようです。

台湾での『ゴールデンマスカット(金香)』

台湾のワイナリーでは、このブドウで白ワインを作るのはもちろん、多くのところで、ブランデーや、”マール”や”グラッパ”のような、ぶどうの蒸留酒を作っています。

ぶどうの家系図|クレジット

≪引用先≫
🍊豊洲市場ドットコム🍣 ツイッター 『葡萄の家系図』2018第二号

話が少し飛びますが…
ぶどうのことをいろいろ見ている時に豊洲市場ドットコム様作成の
『葡萄の家系図』を見つけさせていただいて!(^O^)/
見ていて楽しくなってくる、すごい家系図です!
是非!ぶどう好きの方は必見です!!
こちらを引用させていただいて…

台湾以外でゴールデンマスカットって使われている?

台湾以外でも、ゴールデンマスカットを使っているワインってあるのかな…と見ていたんですが…ほとんどないみたいで…

ぶどうの家系図|井川三兄弟

ネットで”ゴールデンマスカット”と調べてみて、その名前が出てきたのは、
「ピオーネ」ブドウの生みの親である井川秀雄氏が交配育種した「紅富士」「紅瑞宝」「竜宝」というぶどう品種の親ぶどうとしての紹介でした。

いつか「井川3兄弟」のぶどうを食べてみよう!と、勝手に親近感を覚えつつ、他にもゴールデンマスカットを使ったワインや関連の情報を追ってみたいと思っていますが、
実際は、他にはなかなか使われていないのが現状のようで…
逆に言うと、『ゴールデンマスカット』は、より台湾のワインにオリジナリティーを与えているのかな?とも感じます。

実を言うと…

この度、当店が輸入販売予定の白ワインは、世界はもちろん、台湾でもここにしかない!唯一無二な珍しい白ワインであるがゆえに…『ゴールデンマスカット』が使われていないのですが… <(_ _)><(_ _)><(_ _)>
製造元のワイナリーさんは2軒とも、もちろん『ゴールデンマスカット』のワインも作られているので、いつか、そちらもご紹介できればいいなと思っております。

note用|グラスの中の台湾へようこそ|1280×670

≪参照文献・資料≫
「Vitis International Variety Catalogue VIVC|GOLDEN MUSCAT」
「金香葡萄:著果率高,產量穩定-葡萄主題館-農業知識入口網」
「關於我們|南投酒廠」
「紅伊豆/ベニイズ/べにいず < ぶどうの品種:旬の果物百科」
「「ピオーネ」生みの親・井川秀雄について」
「大阪府/ぶどう質問箱」
≪写真引用元≫
(1枚目、2枚目)
Ursula Brühl, Julius Kühn-Institut (JKI), Federal Research Centre for Cultivated Plants, Institute for Grapevine Breeding Geilweilerhof - 76833 Siebeldingen, GERMANY(3枚目、4枚目)
🍊豊洲市場ドットコム🍣 ツイッター 『葡萄の家系図』2018第二号

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