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台湾のワインについて

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#台湾ワイン

台湾で交配育種されたワイン用葡萄品種

台湾でのぶどう導入の略歴 台湾はもともと、ぶどう栽培に最適とは言い難い気候条件ではあるものの、 それでも、ぶどう栽培やワインの醸造を広く進めるべく、 1950年代はじめから1960年代後半にかけて世界から導入された約140種類をはじめ、 これまで、生食用、醸造用を合わせて約1300種類を超えるぶどう品種の試験導入・試験栽培を進めてきました。 台湾でのブドウの交配育種の開始 その過程を経て、ワイン醸造用の主要ぶどう品種として 『金香』(ゴールデンマスカット)と『黒后』(ブ

台湾ワインの主要黒ぶどう品種『黒后』

『黒后』=『ブラッククイーン』現在、台湾で作られている赤ワインのほとんどに 『黒后』という黒ぶどうが使われています。 『黒后』とは『ブラッククイーン』というぶどう品種の台湾での名称です。 ”ブラック”+”クイーン” ⇒ ”黒い”+”皇后” ⇒『黒后』という感じでしょうか? 自分の知る限りでは… 一部、白ぶどうとブレンドしたワインや、または、台湾で独自育種された黒ぶどう品種を使用しているワインもありますが、 ほぼ大部分の赤ワインは、ブラッククイーン単一で作られています。

台湾ワインの主要白ぶどう品種『金香』

『ゴールデンマスカット(金香)』の生まれ育ち 台湾ワインの白ワイン用ブドウ品種として、最も使われているブドウが 『ゴールデンマスカット』です。台湾では『金香』(ジンシャン)と呼ばれています。 ぶどうは本当にたくさんの品種があって、それぞれ、その生まれ育ちの由来などにより、ざっくり言うと、”ヨーロッパ系”、”アメリカ系”、”アジア系”などにグループ分けされています。 『ゴールデンマスカット』は、”ヨーロッパ系”と”アメリカ系”のぶどうを交配して育種された”ハイブリッド品種”