頑張るな。とは

「頑張るのは当たり前。」を捨てろと周囲に言われた私。

これは傍から見て【自分を責めすぎた私】へのアドバイスであろう。

確かにこれはド正論だなと思う。今は。

ただ、当時の私としては『頑張らなければ意味が無い』と考えていた。

その考えのせいで、周りは自分を理解してない、なんて酷い事を言うんだ。私の事を何も分かってないくせに。等々あまりよろしくない台詞ばかり浮かんだ。

結局のところ、他人のせいにして自分自身が一番本人を理解していなかったのである。

それを少しづつ整理して考え直していく。

1.そもそも頑張るとは

とりあえず一般的な考えを確認することにする。goo国語辞書を検索してみた。

1 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して―・る」

2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我 (が) を張る。「―・って自説を譲らない」

3 ある場所を占めて動かないでいる。「入り口に警備員が―・っているので入れない」

との事である。つまり私はこれらの反対を見るべきであるので以下のようになると考えてみた。

2. 頑張るの反対

1.困難なものは早々に見切りをつけるべき。

2.周りの意見を取り入れる。

3.色んな場所にとりあえず行ってみる。

こうやって考えてみると「頑張る」って割と愚かなのではないかと思う。というか物事の解決する手段としては最悪なのではないか。

3.ブレーキ属性

中学か高校か更に上の学校だったかもう忘れたが、とある先生にたいちょさんは車で言うブレーキだねと言われたことがある。

基本AT車は進む力がアクセル。止まる力がブレーキである。

つまり、私は止まる力の属性であるらしい。

彼はこう言った。
「自動車を仕事に置き換えるとしよう。兎に角、処理をしていくのがアクセル。進む力。進んでいる力を見ながら調整して止まるべきところに合わせるのがブレーキなんだ。どちらも無いと成り立たない。」

当時の彼の話は分かりやすくて胸にスっと入ったのを覚えてる。まぁ、思い出したのは今しがたであるから、恐らく5年以上私の中で眠っていた。

さて、彼の話で行くとアクセルが部下。上司がブレーキと行ったところであろうか。
となるとブレーキがアクセルをしなければならなかったのだから、そもそも無茶があったのではないのかと思う。変わらないのであれば。

4.見当違い

さて、整理をしてみたがどう考えても私はただのお荷物野郎だった。

何が頑張っているのだろう。これではあれほど求めていた意味とやらを自分で殺している。特大ブーメランが直撃している。

誰しもある程度はやるべき事はやらなければならない。でも、そのラインを越えてやっている事はただの無意味である。

私はその無意味が重くなりすぎて動けなくなったのだろう。

5.頑張るを捨てる恐怖

任されたものは必ずやらなければならない。
私がやらないと皆に迷惑が掛かる。
必ず結果を出さなきゃいけない。だって期待してくれてる。だって色々教えて貰ってる。だってお金を貰ってる。対価がなければいけない。返せないと意味が無い。だから頑張る。頑張るしかない。


「頑張らなきゃ捨てられる。」

最終的に1番怖かった事はこれだった。そう、自分に価値がないと思っているからこそ、意味という価値を付けなければ無いと焦っていた。

自分で自分の価値を付けようとしていたのだ。
しかしながら、価値というものは客観的に見て付けられるものである。根本が矛盾している。

6. 矛盾
色々整理してみた結果、共通している事を一言で表すなら「矛盾」が妥当だろう。

周りとも違う。自分自身とも違う。
これは矛盾×矛盾状態だと考える。となればもう手に負えない。そして見事自滅したのだ。

7.結果論

さて、見事自滅した私だったが結果的に「頑張る」を捨てたことにもなった。何も出来なくなったのであるから。仕事も休職し、家族の元に帰ったものの家事は出来なかった。

でもあんなに怖がっていたことは起きなかった。
私が捨てられることは無かった。

頑張れなくても、大丈夫だった。これはとてもとても幸運なことであったのだろう。

今思えば私は失礼な奴である。周りの人にしても自分に対しても。

どうしようもない私はこれからどうしようか。

8.頑張るな。とは

周りが私を理解していないのではなく、私が周りを理解していない。

頑張る必要性は微塵もない。

今は進むべき方向を定めることが大事なのだ。

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