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ROKPRESSO GC モデルでの抽出についてまとめました。

 前回書いたのは、「ROKPRESSO GCはオススメ!」
という記事でした。

 それからしばらく使ってみて、「GCモデル」での抽出方法なども、少しづつ固まってきたので、今わかっていることをまとめていきたいと思います。

まずは、現在の僕の抽出レシピを。

レシピ

・豆 15〜16g
・タンピング がっちり(体重乗せる感じでOK)
・細かさ かなり細く(マシンよりも細かく)
・お湯温度 沸きたて=100℃
・お湯 上部ギリギリまで
・蒸らしなし
・圧をかけてから(レバーを下げてから)30〜50秒の抽出

抽出動画は、できる限りYOUTUBEにアップしてます。
どんな感じで抽出してるのか気になる方は、ぜひ見ていってください。
Twitter、Instagramなどで気軽にコメントくださーい。

抽出模様(上記のレシピで抽出しています。)

 僕の抽出は、「じっくり」、抽出しているのがポイントになるかと思います。

 では早速、「ノーマル」モデルと「GC」モデルの違いを、まとめていきます。
※ノーマルモデルは、ROKPRESSOの頭の部分が透明のプラスチックのモデルの事を指しています。

一つ目、「水の落ち方」

 これは、レバーをあげる時にお湯が中に入っていく時の事を指します。
簡単に絵にするとこんな感じです。

左側の絵が「ノーマル」モデル、右側の絵が「GC」モデル、になっています。

 GCモデルに変更した人は、最初に圧力をかけた時に違和感を感じたのではないでしょうか?
「え、早くも固い。」 と。

これは、GCモデルの方がレバーを上げた時、水がすぐにバスケットまで落ちていくためです。

 一度、バスケットを空の状態で水を通してみるとわかります。

ノーマルの方は、レバーを上げきるまで、水は落ちてきません。
GCの方は、レバーを上げると同時に、水が落ちてきます。

何を指摘しているかというと、

「蒸らし」

です。

僕の抽出の考え方は、

「圧力を掛けながら蒸らしをする」

という事なので、レバーを上げている状態で「蒸らし」が始まってしまうのは納得がいかないのです。

 なぜかというと、光が反射するようなクレマ濃ゆいアロマトロンとした質感が、抽出できなくなってしまうからです。
 圧力を掛けない蒸らしは、粉から抽出された成分を絞りとるだけです。これは、エアロプレスに近い抽出になります。
しかし、エスプレッソはエキスのように粉からギュッと抽出するイメージです。
それを表現しているのが「乳化」というプロセスです。

コーヒーオイル炭酸ガス
この二つを限界まで圧力を掛けて、乳化させる事で
エスプレッソの「旨み」へと変えていきます。

手動抽出は、この時の圧力をコントロールする事で、よりエスプレッソの深い世界へと行く事ができます。

 僕は、「蒸らしをしない」抽出をしていますが、応用編として「蒸らし」をする事もあります。これはまた別の機会に、まとめていきたいと思います。

二つ目、圧力の掛かり方

 圧力は、確実に「GC」モデル方が強く掛かるようになりました。
このグラフは、圧力測定機で計った訳ではなく、自分の肌感覚として感じた事をグラフにしています。

 ノーマルモデルの場合、もともとの耐久性が無く、「GC」モデルのような圧力を作るようにすると、一回で「ミシミシ」なる事がありました。
 それもあり、最高圧力が10秒掛ける事が出来れば、かなり良いショットが作れるようになります。でも、安定して最高圧力を作る事ができるかという点がデメリットになります。強すぎればヒビが入り、弱ければ良いショットができません。

結論、「ノーマル」モデルは不安定かつ脆い。

 そこで、GCモデルはというと、本体自体の耐久性も高く、それは圧力を作ることができる事も同じ意味になります。
GCモデルを使っている方はわかると思いますが、しっかりとレバーが固い事を感じている思います。(圧力が安定して強く掛けることができる)

 僕の場合、水を素早く落としてレバーも同時に下げるように意識しています。そうする事で、圧力を掛けながらの蒸らしができるようになり、1〜2秒ほどじっくり溜め込む事で、「旨み」を取る事ができ、タイガースキンも作ることができるようになるのです。

結論、「GC」モデルは安定かつ丈夫 

注意点

 GCモデルは、前半に最高値まで持っていけると面白いのですが、これは、ポルタフィルターが問題を抱えています。

このポルタフィルターのツメの部分が原因になっています。
左が、somedaysomehowprojectが作ったもので
右が、ROKPRESSOメーカーのオリジナルです。

 圧力を掛けた時に、ポルタフィルターが内圧に引っ張られて、若干浮いているのに気づいている方はいますか?
 その影響でポルタフィルターが宙に浮いた状態になり、最悪な場合、フィルターを滑り、暴発へと繋がります。

 それを防ぐため、somedaysomehowprojectのツメは太くなっているのです。
 オリジナルのポルタフィルターで圧力を素早く掛けられない理由は、これがリスクとしてある為、様子見をしてレバーを押していくようになってしまいます。

気をつけてください。

三つ目、圧力の判断の仕方

 エスプレッソって、毎日見ているようなバリスタの方だと、クレマの顔を見るだけで、どんな味がするのかなど、ある程度把握出来るようになります。

※これはあくまで目安です。

 上段の1〜3番は、圧力の強さによって色が変わることを表しています。
圧力が弱いほど抽出時間が短く、圧力が強いほど抽出時間が長い事も表しています。
 下段の4〜6番は、同じ色でもしっかりと圧力が掛かり、抽出ができた時に出来るエスプレッソの顔を表しています。

4番は、浅煎りの豆の場合で、外側に茶色がガスと現れ、中は黄色く見える
5番は、中煎りの豆の場合で、全体に茶色い筋が現れる。
6番は、中深煎りの豆の場合で、赤レンガ色のクレマに、濃ゆい茶色の模様が現れる。(タイガースキン)

浅煎り4番の参考例

5番の参考例

6番の参考例

参考程度にしてください。

以上が、ROKPRESSO GCにアップグレードしてからの変化ポイントです。
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