失敗するべきと言われるワケ

会社生活の中で、

「失敗してもいいからやれ」

とか

「失敗した方が成長するぞ」

なんて言われることがよくあるかと思います。

今日は、この言葉の意味について考えてみます。


そもそも会社や上司からすると、部下の失敗なんてものは

会社の信頼を損ねたり、余計な仕事が増えたりと

基本的にいいことなんてある訳がありません。

そうなるとやはり、何か失敗をした本人が、

その失敗から何か得ることを期待しているはずです。


では、仕事において失敗から学べることとは何でしょうか。

私がパッと思い当たることは2つあります。

1.また同じ失敗を繰り返さないよう対策を練れる

2.一度失敗をすることで印象に残り、以後気をつけるようになる

こう見てみると、1つ目の失敗に対して対策を練れるといった点が

重要な気がします。


確かに、何かを失敗するということは、それまでの仕事のプロセスの中で

失敗の原因となるポイントがあるはずです。

そのポイントを見つけ出して、その部分をどう進めていれば失敗せずに済むのかを

考えることで再度同じ失敗をすることはなくなります。

今回私としてはこの部分が、会社において「失敗しろ」と言われる

理由なのではないかと思います。


おそらく大事なのは、失敗を繰り返さないことというよりも

仕事のプロセスを見直す機会を得ることにあるかと思います。

大半の人は、普段仕事をする中で特に失敗もなく

仕事を続けていれば、そのやり方を見直して改善しようとすることなど

あまりないのかと思います。

それが長年の会社のノウハウや本人の経験を基に作られたプロセスで、

そもそも実績が出ている物であれば問題ありませんが、

慣れない仕事に取り組む際や、新たなことにチャレンジする際には、

常にプロセスを見直し改善していく必要があります。


本来であれば失敗をする前からプロセスの見直しを都度行い、

より良い仕事の仕組みを作ることがベストです。

ただ、物事がうまくいっているときに仕組みの見直しなんて基本しません。

そういう意味で、何か失敗をした際には、その原因をとことん分析して

原因箇所のプロセスの改善をしっかりと行うべきです。


結論をまとめると、

会社で「失敗しろ」と言われる背景には、

失敗の原因分析をとことん行って、次からより良い仕事ができるように

見直しを行ってほしいという思いが強くあるのではないでしょうか。


私自身もこれからは「失敗」と真摯に向き合って

仕事のプロセスの改善を怠らないよう気をつけます。





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