見出し画像

学校に行けない原因のみつけ方(管見)

お子さんが学校に行けなくなると、保護者は「なんで学校に行けなくなったんだろう?」という問いが生じつづけると思います。

心の問題である場合、頭で解決するのは難しいです。学校に行けないということはたいてい、お子さん自身が学校に行ってる場合じゃないと感じているからだと考えます。

心の中がごっちゃごちゃになっていて、頭ではまったく上手くまとまらなくて、体も知らんぷり。まるで砂嵐のようなものに襲われていて、これが過ぎ去り、整えて、落ち着いてからでないと学校に行けない状態になっていると推察します。

まずはその砂嵐のようなものをやり過ごすことが重要です。見えない中をさまよったところで状況は悪くなるばかりのおそれもありますので、できるだけ安心安全な場所でとにかく過ぎ去るのを待つのが良いと思います。

たとえばおうちの中でゆったりと過ごすとか、お絵描きをしてみるとか、半身浴をしてみるとか、BGMを流すとか、肌触りの良い服を着てみるとか、一緒においしいものを飲みながらちょっと言葉を交わしてみるとかです。怖い夢を見たのなら夢日記をつけて落ち着かせてみたり、たまには人けの少ない公園や森、海に行って散歩してみるのもいいと思います。

砂嵐のようなものが来ているお子さんと一緒にいて、共感できるようになってくると、知らぬうちに保護者も闇の世界のようなものに引きずり込まれていきます。今まで見えていた世界が少しずつ景色を変え始め、徐々に同じ世界のはずなのに見え方が変わり、やがてまるで異なった世界に入り込んだようになると思います。

そこはお子さんのいる闇のようなところです。そこまでくると、確かに学校に行ってる場合じゃないなと保護者も感じられるのではないでしょうか。これが僕の知る原因のみつけ方です。頭で理解するものでなく、ちょっと変な表現になりますが、心や体でわかるあるいは受け入れるもの、なのかもしれません。

再び学校に行けるようになるには、保護者はその世界のお子さんを元の世界につなげることが望まれます。ずっと異なったその世界にいつづけることもできますが、それは学校に再び行けることを諦めることでもあり、特殊な生き方を選ぶことでもあります。不登校を受け入れ、学校に行かないことを選ぶことになります。それはお子さんと家族の選択です

最近は、異なった世界にいつづけることを選択する人が、徐々に増えてきているのかなと考えます。元の世界の魅力が失われつつあるためです。元の世界で安心や安全をあまり感じられなくなっていたり、とにかく全ての人が忙しすぎて、心ない言動に何度も出くわしていたり、どこか常にざわめいた感じがあり日々ザラザラしたものを感じながら暮らしていた場合、もういいや、むしろこっちの世界でやって行ってみようと感じられるのかもしれません。

僕の経験ベースの話で、恐縮なのですが、ご参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?