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考えて、こだわって、決定稿。

ロボット劇作家、活動報告です。

来年2月に上演される、短編戯曲が書き上がりました。
タイトルは『きみとかける未来』です。

第1回 T Crossroad 短編戯曲祭 という、「短編戯曲を集めて上演する」という催しに出展します。
劇作家として参加するので、僕は「書くこと」だけに集中して、他のことは各所のプロにお任せできるという、普段にない贅沢をさせていただいています。

まだ「決定稿を提出しただけ」なので、作品制作は続きますが、いま思っていることを少しだけ、ひとりごとのように書きます。

来ていたかもしれない2020年

2020年、本当に深い一年でした。
……まだ11月なのに、締めくくりそうになります。いけませんね。

今回の戯曲祭のテーマは<2020年の世界>
作家さんによっては、新型コロナウイルスのことを書いたり、今年のできごとを舞台にするのかもしれません。
しかし、拙作では一切、作中に2020年を描いていません。
「逸脱してる!」って怒らないでください。笑

『きみとかける未来』は、少し先の、未来のお話です。
同時に、「来ていたかもしれない2020年」を書いたつもりでもあります。

タイムカプセルとしての戯曲

大げさな表現ですが、僕は拙作が、タイムカプセル的な役割も果たしてくれたらいいな、とも思っています。

たとえば、作中にはアンドロイド(ロボット)のキャラクターを登場させました。
今回は実物のロボットを使った演劇ではなく、人間の役者さんに演じていただきます。
その描写や表現が、2021年2月やその先の将来に見た時、どのように映るのかが楽しみです。

そして、僕がいま考えていることも、たくさん込めました。
2020年。きっと誰もが悩んだ年で、考えた年で、もがいた年だと思います。
もちろん僕もその一人でした。
だからこそ僕は「2020年に考えたこと」を戯曲の形で残したいと思ったのですが、果たしてどうでしょうか。

一言一句

決定稿を提出したので、上演までの間、僕が台本を書き換えることはありません。演出に首を突っ込むこともありません。
演出家さんからは「一言一句変えない」とお話があり、驚くぐらい立場を尊重いただきました。衝撃……

だからこそ、現時点で、僕が文字を使って表現できるすべてを込めました。


完成した作品が、来年2月、吉祥寺シアターで無事上演され、皆様にお届けできることを楽しみにしています。
作者、楽しみすぎて震えてます。よろしくお願い致します。


第1回 T Crossroad 短編戯曲祭 <2020年の世界> の詳細は、
下記、ティーファクトリーのサイトからご確認ください。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました! これからも応援いただけたらうれしいです。 (いただいたサポートは、作品制作のために活用いたします!)