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ロボット劇作家のレビュー

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尾崎太祐が書いたイベントレポート・読書感想文・観劇録をまとめたマガジンです。
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#観劇

クリスマスの下北沢で、ド直球の恋愛モノを見た

この140文字にすべてを込めることができなかったので、もう少しだけ。 演劇の街・下北沢で、こわっぱちゃん家『余白の色彩』を見てきました。 (以下、作中のセリフの引用を含みますので、これから鑑賞される方はご注意を!) ド直球の恋愛群像劇この時期、クリスマスや年の瀬ならではの作品かもしれません。 独身男性にはなんとも勇気のいる観劇だったのですが、それを差し引いても劇場で直接見られてよかったです。 先述のとおり、テーマは"恋愛"一本。とてもシンプル。飲み込みやすい。 それでも群

【観劇】TipTap『Count Down My Life』

観劇録です。作家仲間の友人が勧めてくれた作品を、オンライン配信で見ました! ミュージカルプロデュースカンパニー・TipTapによる、『Count Down My Life』という作品。 ネタバレを含みます。これから配信をご覧になる方はご注意くださいね。 主人公は、30歳の誕生日までおよそ1年の男。 それまでに脚本家としてデビューできなければ、夢を諦めると決心していました。 そんな彼の前に、ファンを名乗る男性が現れて、二人で「人生を賭けた一作」を書くことになる……というお話。

【観劇】ティーファクトリー『2020年3月』『2020年4月』『2020年5月』

観劇録です。11月23日(勤労感謝の日)、吉祥寺シアターにて。 劇作家・演出家の川村毅さんが書かれた、新作戯曲のリーディング公演を拝見しました。 川村さんのカンパニー・ティーファクトリーによる主催で、2021年2月開催の「第1回 T Crossroad短編戯曲祭」のプレイベントとしての位置づけです。 一度限りの新作上演、終演後にはポストパフォーマンストークもあるという、ちょっとレアな構成。 コロナ禍当初の生々しさと閉塞感『2020年3月』『2020年4月』『2020年5月

【観劇】さよならを言う練習『デイドリームビリーバー』(※ネタバレあり)

観劇録です。ネタバレを含みます。執筆時点で上演期間中ですので、鑑賞前の方はお気をつけて! 池袋・木星劇場にて、さよならを言う練習『デイドリームビリーバー』を見てきました。 さよならを言う練習さん(さん付けでいいのかな?)は、前作のオンライン演劇に続く、二回目の鑑賞。 前作は男女の交換日記をめぐるやりとりを描いたもので、言葉や雰囲気が優しく、画面の前でほんわかと満たされた気分になったのを覚えています。 今回はオフラインでの観劇。「劇場だとどんな感じなんだろう?」と楽しみに足を