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新卒が陥りやすい罠。「自己肯定と自己否定の黄金律を見つける」
2019年4月。4月というのはいつも心踊る、ワクワクする、希望に満ちた前向きになれる時期です。
今年は新しい元号も発表され、多くの人が次の時代「令和」がどんな時代になるのか思いを馳せているのではないでしょうか。
そんな節目のタイミングに村田泰祐はサイバーエージェントに新卒入社しました。
とはいえ、今回は決意表明でなく、全ての新卒、同期、そして新卒の自分に向けていずれ向き合うことになるであろう「罠」と「対処方法」について書こうと思います。
これから向き合うことになる壁を予測して、今からしっかりと向き合い、2年目の4月も輝いた自分であることを目的にして言葉に残します。
【新卒が陥る罠①「肥大化した自信」】
多くの新卒がこのタイミングで、決意表明をする、目標を宣言する、仕事をバリバリやって活躍している自分を想像していると思います。SNSを見ていても、新卒の人が鼻息荒いメッセージを残しています。
それはとても素晴らしいことで、ほとばしる想いを心に秘めるのも良いのですが、文章等の形に残すべきだと僕は思います(理由、後述)。
「若い」というのは何ものにも代え難い素晴らしいものです。若者から発せられるエネルギーは太陽のようなまばゆい輝き発している。
一方で「若い」というのは未熟ということです。精神的にも、仕事の実力でも何も足りてないのです。繰り返しますが、「若い」ということは未熟なのです。何もないのです。
でも、そうじゃないと言う人もいるはずです。
「インターンを経験した自分は他とは違う」「アルバイトで成果を出してきた」「部活動で全国大会優勝した」「留学先で現地の学生と混じって死ぬほど勉強してきた」「サークルに必死に4年間打ち込んできた」
このように、これまでの人生で誰しもが大小あれど成功体験、今の自分を形成する素晴らしい体験をしてきたからです。
その成功体験があって、なおかつ希望に満ち溢れている「若い」ということで「自分は仕事ができる」「自分は人と違う」といったマインドが形成されていきます。
そうすると、気持ちや理想だけがブクブクと膨れ上がっていって「何でもできる」という行き過ぎた「肥大化した自信」ができてしまうのです。簡単に言い換えると、気持ちだけが先行して実力のない口だけ野郎の完成。
多くの新卒にとって社会に出て実際に仕事をするというのは初体験のことであり、社会の仕組みや働くことの本当の意味を知らない。新しい環境に身を置いて、社会における自分自身を初めて知るのです。
自分の「未熟」さを否が応でも突きつけられるタイミングが来るのです。
働き始めて「あ、全然何もできないな」「仕事って簡単にいくのではないな」と気づき始めます。世の中は理不尽なことだらけで、自分の実力が追いつかなくて、どんどん気持ちが滅入って行きます。
そして、次の罠に落ちていく。
【新卒が陥る罠②「必要以上の嫌悪」】
仕事ができない、思っていた以上に社会は厳しい。理想の自分、プライドが高ければ高いほど、落ち込みようの下がり具合は大きい。
「毎週やってくる月曜日が嫌だ」「仕事から逃げ出したい」。そう思う日が何日も続く。いろんな不満がドッと津波のように押し寄せて来る。
そうなると、かつての4月の希望に満ち溢れていた入社当初の新卒の自分はどこにもいません。そこに居るのは「仕事ができない、実力がない、何もできない新卒の自分」です。
仕事でミスをすると落ち込んで、出来ない自分を責めて、先輩に注意されてさらにヘコむ。気持ちが落ち込んでいるから、だんだん気持ちが萎縮していく。
そうなると負のスパイラルに落ち込み、大胆なチャレンジが出来なくなる。降りかかるタスクをこなすだけになっていく。そして埋もれていく。そこにあるのはただ止まらない自己嫌悪です。必要以上に自信を無くしてしまいます。
【この罠の流れ】
新卒が陥る罠の流れとしては
①何も実力がないのに自信満々で入社
②出来ない自分を知り、自信とプライドが粉々
③気持が滅入ってしまい、チャレンジできない
④小さな仕事しかしないようになり埋もれていく
多くの新卒が入社をして時間が経てば、こうなっていくのではないでしょうか。でも、これには解決できる方法がいくつかあります。
【3つの解決方法】
【解決方法①仲間、先輩に相談する】
悩み、ネガティブな感情は自分の中に置いておくとドンドン心の奥底に溜まっていきます。その場で吐き出さないと毒素のように溜まっていきます。
しかし、ネガティブな感情はいったん表に出すと、ネガティブな感情が居づらくなってどこか消えていきます。
その方法が人に話すということです。シンプルですが、かなり有効的です。特に悩みを越えて活躍している先輩に頼るのが良いです。かつ、自分の目線を上げてくれる人。そういったメンター、師匠に出会えるかがキモです。
僕も仲間、先輩に恵まれ悩んでいた時に本当に助けられました。
【解決方法②小さな成功体験を大きく喜ぶ】
落ち込んでいるときはミスも連発しやすく、負のスパイラルに落ちていきます。
だからこそ、ミス以外のこと、それがとてつもなくインパクトの小さいことでも成功した、上手くいったことは大げさなことのように喜び、自分を褒めましょう。
自己嫌悪に陥っているときは、必要以上に自分の可能性を狭めてしまいます。小さなことから成功を増やしていき、自己肯定を通常の状態に持っていきます。
【解決方法③4月に宣言していた自分を思い出す、文書を読み直す】
前述で新卒入社すぐの気持ち、思いを文章として残すべきと書きました。それは当時の輝きに満ちていた理想の自分を思い出す為です。
仕事の現実を知った状態で読むと、思わず世間知らずで青臭い自分を笑ってしまうかもしれません。でも、紛れもなくそれは目指していた自分の姿、本当の気持ちなんです。そこに一切の偽りはない。
当時は知らなかった。仕事が思った以上にできない自分を。でも、仕事ができない、実力不足だと弱さを認めることができたはずです。
かつての自分に嘘をつかない為に、出来ることを今の自分が少しずつやっていくしかないのです。
【まとめ】
多くの新卒が最初は実力のない状態で理想だけで入社しますが、次第に出来ない自分を知り、どんどん落ち込んでいきます。
そんな時に立ち直れるかで2年目を決めると思います。それは周りの人のサポート、自分の心の持ちようが大切です。
僕は今年新卒入社するのですが、サイバーエージェントに内定を貰ってから1年間くらい内定者バイト(インターン)を入社前にしてました。少し人よりはやく社会で働いたので、この新卒がハマりやすい罠に気づけました。
自分自身が学生時代に事業の立ち上げ、インターンなどをしていた為、ある程度の成功体験とプライドがあったので気づくのに時間がかかりましたが、出来ない自分を認めることが入社前に出来ました。
自己肯定と自己否定のバランスを今は整えることができて、浮き足立ったわけでもなく、若手ならではの勢いも殺さないフラットな状況です。
少しでも皆さんの役に立てたら幸いです。
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