安楽氏は、「天皇」の毒に当たっただけだったかもしれない。


より

上記文抜粋
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「野球と暴力」の著者に聞く 安楽パワハラ問題と高校野球強豪校“勝利至上主義”の関係

複数の後輩選手へのパワーハラスメント疑惑が浮上した楽天の安楽智大投手(27)が自由契約となった。30日に森井誠之球団社長(49)は「これまで報道されていた事象について、ほぼ事実と判明した。保留選手名簿への記載をしない結論に至った」と説明した。

安楽を巡っては、暴言、人格否定を日常的に繰り返す「パワハラ被害」を訴える声が、複数の後輩選手から上がっていた。

プロの世界にもいまだにパワハラ、イジメがはびこるのはなぜか。著書に「野球と暴力 殴らないで強豪校になるために」(イースト・プレス)があるスポーツライターの元永知宏氏に聞いた。

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──安楽がロッカールームで後輩選手に下半身露出を強要したり、暴言や人格否定など「イジメ」のような行為が日常的に繰り返されていたと認定され、自由契約となった。

「今の時代、プロの球団にそんな選手がいるとは驚きです。はっきり言って、実績も年俸(今季3700万円)もそれほどでもない。高卒で入っているので在籍こそ9年と長いものの、年齢的にもまだ中堅。だから不思議なんです」

先輩のマー君はなぜ止めなかった?

──というと?

「長期間にわたってパワハラ行為が続いていたというのに、なぜ今発覚したのか。ロッカールームでイジメのような行為があったそうですが、みんなが見ているわけでしょう。実際、社長の会見によれば、40人が知っていたと。田中将大、則本昂大、岸孝之とか実績十分の先輩もいる。安楽はマー君を慕っていたという報道もありますが、他の先輩、監督、コーチ、球団職員にしても、誰かが『いい加減にしろよ』といさめたり、止められなかったのか。不思議でなりません」

──少なくても球団の耳には入る。

「例えば裏方さんが見ていて、安楽には言えなかったとしても『あいつがこんなことやってます』とか『あいつヤバイですよ』と球団に報告はいくはず。それを球団が放置したのか、あるいは報告さえ届いていなかったのか。楽天という球団は自浄作用がないのかと思ってしまいます」

──被害を受けた選手も声を上げたはず。

「今回は複数の選手が契約更改の席で声を上げたから発覚したわけですけど、今どき、被害を受けた選手は我慢したり隠したりしないでしょう。もっと前に訴えていたはずです」

──球団にも問題がある。

「気が付かなかったとしたら問題だし、知っていたのに放置していたのだとしたら、もっと問題です」

済美高の上甲監督は2試合完投指令

──安楽が済美高(愛媛)3年時には、2年生部員が1年生の口にカメムシを入れたり、灯油を飲ませようとしたり、日常的な暴力が発覚。部内の悪質なイジメで野球部が1年間の対外試合禁止処分を受けたことがあった。

「あの時、安楽は無関係とされましたが、済美が野球部を立ち上げるにあたって宇和島東高から全国制覇の経験のある上甲正典さんというカリスマ監督を呼んできた。勝つための“職業監督”に結果が求められるのは当然で、上甲監督は選手に猛練習を課して急ピッチでチームを強化した。創部3年目の2004年にセンバツで全国制覇を果たしたことで、上甲監督のやり方が正当化された。教育より勝利優先になってしまったところはあるかもしれません」

──済美時代、安楽も13年センバツで準優勝などの実績を残した。

「例えば練習試合が2試合あったら、上甲監督に『頼むぞ』と送り出された安楽が2試合とも完投することがあったそうです。そうやって体力や責任感を植え付けて、2年春の甲子園で準優勝と結果も出た。良くも悪くも安楽頼み。『オレが投げなきゃ勝てない』と責任感を持ってマウンドに上がることは、投手として悪いことではありません。ただ、上甲監督に特別扱いされ、高校時代から勘違いしてしまう環境だったのは確かです」

──強豪校の勝利至上主義のひずみ?

「同じ愛媛の聖カタリナ学園の野球部寮で部員による集団暴行があり、今裁判をしています。ここも創部5年目で甲子園に出場している。急いで強化すると、その過程でさまざまな問題が生じることは否定できません。松山商などの伝統校なら代々伝わってきたルールがあるでしょうけど、済美や聖カタリナといった新しい学校でも暴力やイジメのような問題が起こる。もし過度な上下関係のある中学年代のチームから持ち込んでいるとしたら、下の世代にまで蔓延する根深い問題だと思います」

──日本ハム時代に後輩選手に対して暴力を振るった中田翔(大阪桐蔭出身)もそうだが、甲子園常連校や強豪校に多い?

「勝利を求められれば、練習時間も長くなる。さらに寮生活なら、先輩選手との接触時間も長くなるわけで、そうなりやすい。例えば、来春センバツの21世紀枠の推薦校になっている鹿児島県立鶴丸高では起きにくいでしょう。全国屈指の進学校で練習時間は3時間ほど。暴力やパワハラなんてやっている時間がないからです」

野球界からパワハラをなくすために

──野球という競技とパワハラの関係は?

「野球は1人ではキャッチボールもできない。人との関わりが強く、他の選手のミスが自分のミスになったりする。例えば、駅伝の場合、タスキはつなぐけど、基本的には自分が速く走ればいい。テニスなどの個人競技とは違い、野球は人との関わりが強いため、人間関係を熟成させようとすると、摩擦も生じてくる。あとは古い連帯責任の名残もあるでしょう」

──野球界からパワハラをなくすためには、どうすればいいか。

「お手本は社会人野球ですね。昔はあったけど、今はほとんど根絶されている。上場企業のチームには、会社の理念があってコンプライアンスもある。もしルールを破れば、会社にいられなくなるのは当然で、廃部になる可能性もある。プロよりはるかに社員教育が徹底しています」

──楽天は安楽を自由契約にした。

「もし飛行機事故が起きれば、その原因を世界中の航空会社が共有する仕組みがあると聞きます。明日は我が身かもしれないからです。『くさい物にフタ』で終わらせてはいけません」

(聞き手=増田和史/日刊ゲンダイ)

▽元永知宏(もとなが・ともひろ) 1968年、愛媛県大洲市生まれ。大洲高から立大。野球部4年時に23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、現在はフリーランス。著書に「プロ野球で1億円稼いだ男のお金の話」(東京ニュース通信社)などがある。

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抜粋終わり

勝利至上主義・・「勝つことだけを考えると、際限なく卑しくなる」{銀河英雄伝説}

より

上記文抜粋
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 近年、 中国侵略戦争における南京虐殺をめぐって、 近年「大量殺りくはなかった」「自衛のための発砲であり虐殺ではなかった」などの言説が書籍やネットで、 まことしやかにふりまかれるようになった。 日本テレビ系のNNNドキュメント 南京事件Ⅱ--歴史修正を検証せよ (13日深夜放映) は、 天皇制軍国主義が犯した 南京事件 (中国人捕虜の大量殺戮) の真実を、 当時の日本軍兵士の30冊以上の陣中日記や200人におよぶ肉声の証言を通して、 赤裸裸に暴露するものであった。


 冒頭、 敗戦が決まるや連合国軍の占領に間に合わせるように、 参謀本部の建物の裏手から軍の公式記録を焼却する煙が、 3日間にわたって立ち上ったことが明らかにされた。 その50年後の1996年、 防衛庁の敷地内から大量の灰や焦げた紙の束が発見され、 市ヶ谷台史料 として保管されてきた。 番組は、 そのなかに南京攻略戦に関する1枚の記録が焼け残っていたことから、 南京戦に関わる史料はほとんどが処分されてしまったことが明らかになった と解説した。


 前線の状況を記録した公文書で、 アメリカの庇 (ひ) 護のもとで天皇制 (国体) を維持するうえで都合の悪いものは、 すべて焼却し、 なかったことにしてしまうという算段であった。 だが、 いくら文書を焼いたり、 廃棄したところで、 事実そのものを消し去ることはできない。 無残な惨禍を強いられた中国の兵士や民衆はもとより、 直接手を下した日本の兵隊のなまなましい体験はさまざまな形で記録され、 今なお語り継がれているのである。


 たとえば、 日本軍のある上等兵が南京の戦場で綴った革張りの日記帳には、昭和12 (1937) 年12月16日付で、 捕虜を郊外に5000人連れ出して「1人残らず銃殺した」「年寄りも子どもも殺した」「首を切った」という記録がある。 また、「捕虜を海軍倉庫まで連行する途中、逃げようとした捕虜を後ろから射殺した」という肉声の証言もある。


 番組の編集のもとになった日本軍兵士の膨大な数の日記やビデオを含む証言は、 福島県出身の小野賢二氏が集めたものである。 番組は、 これら兵士たちの日記や証言について4年間にわたる国内外での取材、 追跡調査の様子も映した。 そして稲田朋美らの名前をあげて、 現職の国会議員にも「南京事件はなかった」とする主張もあるが、 確かな記録と証言に裏付けられた事実として、「1937年12月16・17日の捕虜殺害の詳細がわかった」と、その全貌を浮き彫りにした。


なまなましい証言 捕虜を集め一斉乱射で殺戮


 当時、 南京では捕虜が約1万5000人いた。 夕方暗くなるのを待って揚子江の河川敷に大量の捕虜を集め川の方向を向いて座らせ、 その背後の倉庫の壁に穴を開け外から見えないように機関銃の銃身を据えていた。 そして、 将校が笛を吹くのを合図に一斉射撃を開始、 1分間に600発の乱射が15分から20分も続いた。 幾人もの証言から、 銃撃が終わると銃剣や刀を持って「死体も生き残ったものも区別なく突いて歩いた」ことも浮かび上がった。「遺体は揚子江に放り投げたが、そのうち詰まってしまった」。2日目も海軍倉庫とともに下流の河川敷でも捕虜銃殺がおこなわれていた。


 こうしたできごとをなまなましく証言する元将校や機関銃中隊や通信中隊の下士官、 上等兵は口口に「そのときは人間的な判断はできず、 狂気であった」と慚愧 (ざんき) の思いをにじませていた。 日本の兵隊自身が食料にありつけず、 飢えで苦しみ、「自分の小便を飲んでいた」という極限状況のもとで、「足手まといになった捕虜を始末する」という感覚であったという。 そして、 戦争は民衆をこうした地獄のような世界に追いやるものであり、「絶対に戦争をしてはならない」と込み上げてくる感情を押しとどめることができない様子であった。


 番組でも明らかにされたが、 戦時中はマスコミも「大本営発表」のもとで、 中国人の捕虜を後ろ手に縛って連行したり、 銃剣で突き刺す場面をとらえた写真は公表は「不許可」とされ、それらの写真やニュース映画の多くが焼却処分された。


 当初は「邦人保護」を目的に掲げた中国での戦争で、 また「聖戦」「東洋平和」を唱える戦争に動員された夫や兄弟たちが、 中国兵や無辜の民衆に対する非人間的な殺りく行為や暴行を競いあうよう追い込められていることを、 なによりも国民に知られることを恐れたのである。


 そうして、 国の公式記録を廃棄することで戦後も、 国民に戦争の真実を覆い隠してきたことは、 従軍慰安婦問題でも暴露されている。 また、 それがそのまま自衛隊の国連PKOやイラク派兵に関する記録資料の隠蔽やモリカケ文書など一連の公文書の改ざんにつながっている。


 番組で明らかとなったのは、「南京大虐殺」の一端にすぎない。 しかし、その全貌に迫るとともに、 中国やアジアにおいて民衆同士を殺し合わせた戦争の真実を明らかにするうえで、 貴重な示唆を得ることができる。 真実はなによりも民衆の体験に深く刻まれている。 浮ついたウソや詭弁は、 民衆の体験に根ざした事実でもって一蹴することができるし、 そのような努力とたたかいこそ気高いものであることを教えている。


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抜粋終わり

卑しい「天皇」の悪徳を全国民に蔓延させたのが、明治帝政なのですは。

それは戦後も一部改善・一部悪化して、続けられてきた。

安楽元選手は、天皇カルトの毒に特に「当たった」だけなのかもしれない。

当たれば「卑しく傲慢で、卑屈で、強欲になる」のだ。。

それを地で行く「新自由主義経済」が、経団連とか勝ち組知識人や上級国民にもてはやされたのは、彼らが「天皇」同様に卑しく傲慢で強欲だからである。

天皇を駆除して  日本を奇麗に

天皇撲滅で 日本人を健康に

天皇の無い 蒼い空を取り戻す

慈悲と憐みの富む社会になりますように。

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