因果応報。


「はじめは彼女が何をしたいのか全くわからなかったよ。なんでこんなことをするんだって。実は、恵理子の正体は、過去に遊んで中絶させた女性の姉だったんだよ。“妹はあなたに妊娠させられ、挙句の果てに中絶を迫られた。妹をどん底に追いやったあなたに仕返しをしたくて近づいた”と言っていたよ」

恵理子さんは、たまたま健太郎さんが自分の勤める会社の取引先の社長であると知り、当時の担当者に掛け合い、自分も担当窓口になりたいと申し出たという。
計画通りに健太郎さんに近づけるかどうかは分からない。それでも、恵理子さんはせっかくのチャンスを逃したくないという気持ちに駆られたのだろうか。
彼女の計算通りか、健太郎さんの女性の好みを聞き出し、トントン拍子で彼との結婚までこぎつけ、「弱み」となる情報を掴んだ。
「書斎に出入りしていたのは、俺のパソコンからいろいろと情報を漁るためだったみたい。ちゃんとパスワードは設定してたんだけどさ、以前“スマホとパソコンのパスワードを結婚記念日にしたよ”って調子に乗って話したことがあって…。彼女は難なく俺の弱みを握れたってわけだろうな」

これまで欲望のまま、すべてを手に入れてきた男が運命の女性だと思い舞い上がった相手は、大切な時間をなげうって、妹のためにも一矢報いることを望んだ、復讐心に燃える女性だった。
そんな女性との結婚・離婚を経験した健太郎さんは、もう女性と遊ぶ意欲も結婚願望もなくなったという。
「俺はこれまで数えきれないほどの女性と遊んできた。どの女性が、どの被害者と繋がっているか全く分からない。新しく出会った女性も、過去に遊んだ女性と繋がっているのではないかと考えただけで震えるよ」
過去の過ちは決して消すことはできない。
世の中、火遊びや一夜の過ち…などと言われる遊び方もあるが、心当たりのある男性は用心したほうがいいかもしれない。


女遊びと、いじめはよく似ている。

どっちも、相手の尊厳を侮蔑している。

まあ、いじめの報復で殺人がおきても、ほぼ因果応報と思う。

まあ、その前にいじめの根源の天皇家を殺し尽くせば、この復讐劇も止むだろう。


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