緩いけど、載せますよね・・・

 より

上記文抜粋
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「誰が米政府を実際には運営しているのか?」⭐️トゥルシー・ギャバード⭐️ディスクロージャー⭐️

読み聞かせ動画:こちら(49分)

(ブログにないトランプからの紹介や彼女のサーフィンしている動画、最後にイマジンを歌っている動画が入っています)

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最近、大変話題のRFK Jr.と並ぶキーパーソンをご紹介します。

この二人がトランプを勝利に導く大きな鍵ではないかと思っています。



トゥルシー・ギャバード(Tulsi Gabbard、1981年4月12日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。最年少の21歳でハワイ第2区選出のアメリカ合衆国下院議員となる。2012年初当選、米国議会初のサモア系アメリカ人議員であり、同時に米国議会初のヒンドゥー教徒でもある。(母親がヒンドゥ教徒だった) 「トゥルシー」という名前は、インドの聖なる薬草。別名「ホーリーバジル」と呼ばれ、日本でもスピリチュアルな人達の間で最近流行っているハーブです。(インド系の夫とハワイで結婚)


陸軍少佐(現在も予備役軍人である) 2004~2005 イラク派遣。 2008~2009 クウェート派遣。


2016年民主党全国委員会の副議長を辞し、バーニー・サンダースの支持を表明。2016年、就任前のドナルド・トランプが新政権発足に向けた人事選考で、ギャバードと面会し、外交・安全保障問題で意見交換したことで、閣僚入りが噂された。トランプ政権で首席戦略官兼上級顧問を務めたスティーブン・バノンはギャバードの政治手腕を高く買っており、彼女のファンであることを公言「全ての政策に関して彼女と仕事がしたい」と語った。

2017年には事実確認のためとしてシリアに入国しバッシャール・アル=アサド大統領と会談したことでも注目を浴びる。

2020年大統領選挙の有力女性候補の1人としてギャバードが注目を集めていた。2024年、正式にトランプ支持を表明。実際に民主党にいた事で内部事情に精通している。

マータ:彼女の堂々とした態度、声が好きです。誠実さ、実直さ、目の美しさ。真っ直ぐな心をもちながら、しっかり経験も積み、とても地に足のついた感じも好きです。ウクレレを弾きながら夫と"Imagine"を歌ったり、サーフィンを楽しんだり、ハワイらしいスピリチュアルな面も自分のYouTubeチャンネルに投稿しています。とてもバランスのとれた方だと思います。

ロバートFケネディーと共に精神世界も大切にしている部分も素晴らしいと思います。

「誰が政府を実際には運営しているのか?」

2024/08/06

オリジナル動画:https://youtu.be/k86n1HQ-yO4?si=2pxGIIkSYfqPQ_8q

ホスト=Chris Williamson(クリス・ウィリアムソン)

TG= Tulsi Gabbard (トゥルシー・ギャバード)

2時間の長い動画なので、ポイントだけ抜粋した概要です。


ホスト:誰が政府を運営しているのですか?

TG: (笑) 皆が思っている人とは違います。最も問題なのは、我々が投票する人達ではないという事です。

トランプとバイデンの討論会で、多くの人が気づいたと思いますが、バイデン政権では、彼が物事を決断している訳ではありません。彼には決定権がありません。そういう意味ではカマラ・ハリスでもありません。彼女が大統領になっても同じです。決定権を持っているのは、カバール、民主党のエリート達です。戦争好きな、ヒラリー・クリントン、バラク・オバマ、トニー・ブリンケン(現在:米国務長官)、ジェイク・サリバン(国家安全保障問題担当大統領補佐官)・・・こういう軍産複合体を運営している人達です。彼らは、常に戦争を起こし、それで儲けている人達、アメリカを管理する立場に就き、国家を警備する立場に就き、そこから、危機状況が来た時に、人々の発言の自由を制限する人達です。彼らは、大富豪達と手を組み、主流メディアを運営している人達とも手を組み、世界を支配しています。

ヒラリーは、毎日ホワイトハウスに行っていると言っています。今の政権にも多いに関与している証拠です。

国民のための国家であるはずの民主党で、アメリカはそこからスタートしたのに、今や投票し選出された大統領が政府を運営していないという状況です。人々は、誰が次なるのか?とかメディアで報道していますが、誰がトップに立とうと関係ないのです。支配している人達が背後にいます。

そこに対抗して登場したのがドナルド・トランプです。彼らは、何がなんでも彼を邪魔しようとしている理由は、トランプは、そのエリート達に跪く事はないからです。この腐敗した人達は、民主党だけでなく両党にいます。

ホスト:トランプが大統領になったら、何が変わるのでしょうか?誰が大統領になったとしても、背後の闇の存在が支配しているのであれば、変わりますか?

TG : 誰でも変わらないという事ではなく、私が今言っているのは、バイデンとかカマラ・ハリスのような人達のことです。トランプは、32の州で投票用紙に名前がありませんでした。あらゆる理由で訴訟を起こされています。トランプの話し方が気にいらないとか、彼の決断やポリシーに賛同しないとか言う人達もいるかもしれませんが、彼の評判を落とそうと、あらゆる邪魔が入っている一番の理由は、彼がその闇の邪悪な存在達に恩義を受けていないからです。トランプは、彼らの言うことを聞かずに、全て自分で決断する人です。それが理由です。

今の政府にいる政治家達は、みんな、そのエリート達に言われるがままに動いているだけです。彼らから利益を得ていて恩恵を受けている人達です。彼らは、自由よりも戦争を好み、自国の問題よりも世界の争いに顔を突っ込んでいます。

トランプは、それと反対に、自国を優先し、自国に投資していくこと、無駄な進歩のない戦争をやめ、平和と自由に向かって繁栄していくことを謳っています。


ホスト:この闇の存在達は、ずっと前からいたのでしょうか?

TG : ずっと前からいました。トランプが大統領に初めて選出された時、彼は、それまで政治家ではなく、ワシントンにいませんでしたから、内情を全く理解しておらず、本人もそう言っていますが、周りには、闇に支配された人達がうじゃうじゃいた訳です。(だからペンスやポンペオなどに騙された)トランプは、反対側の人達を側近として迎えてしまいました。それで、彼らがトランプの決断を変えさせるような役目を務めたのです。しかし、トランプは、"America First"を掲げ、戦争は無用だと主張しています。

ホスト:本当に戦争をしたいと思っている人間がいるというのは信じがたい。そんな悪魔みたいな人がいるのは私には信じ難いのですが、誰が戦争をしたいと考えているのですか?それはなぜですか?

TG: ネオコン(新保守主義)の人達です。彼らは、直接は、戦争をしたいとは言いません。もっと大勢の人達が死ぬのを見たいとも言いませんが、どれだけの政治家が戦争に賛成しているか知ったら、本当にショッキングですよ。彼らは、軍産複合体から支配され、多額を得ているし、政治資金もそこから来ているのです。サポーターであり、友人関係にあります。こういう人達は民主党だけでなく、両党に存在します。

ニッキー・ヘイリー(国連大使)は共和党の中でも、ネオコン主義者です。



ホスト:ニッキー・ヘイリーは、ネオコンとして戦争をしたがっている一人なんですね?

TG : はい、確実にそうです。

ホスト:彼女は、なぜまだいるのでしょうか?

TG: 巨額を持っている人達がいて、彼女のような立場にいること、あるいは、その様な立場をサポートすることで、巨額を稼げるからです。

彼女達は、どうやって自分を納得させているのか?どうして夜寝る事ができるのか分かりませんが、彼女らは、世の中はこうあるべきだと自分を説得したのでしょう。

ホスト:それが間違った事であると分かっていながら、公然と人前で「これをするべきだ!これが正しい!」とか言って、家に帰って・・・私だったら、お酒に溺れて穴に引きこもりたくなりますが・・・それって、精神分裂症になりそうですね。私だったら、絶対もちません。



TG : それは、貴方が善人だからですよ。(笑)貴方の言いたい事はよく分かります。ジキルとハイドのような精神分裂症の人でなくても、悪魔的な意図を持った人達というのは、自分の立場を重視する人、政治的権力とか名声を重視する人、人々に影響を与えることの出来る快感がやめられない・・・だから、カマラ・ハリスのような人は、危険なのです。大統領というのは、国の司令長官です。彼女をそんな立場に置いたら、即座に力を振るい、力説し、アメリカ軍の司令長官である事を証明するかの様にパワーを見せようとするであろうと私は確信しています。パワーがある事を証明する為に、早速戦争に出向かせる事をすると思います。

ホスト:そうやって自分を正当化して行こうとするのですね。

TG : そうです。でも、これは今に始まった事ではありません。アイゼンハワー元大統領が軍産複合体とその影響、そして彼らと政治家達の間の親密な関係について警告していました。ジョン・F・ケネディーとロバート・ケネディーは、「戦争をしよう、戦争をしよう」と言う彼らに対して必死に抵抗していました。ジョン・F・ケネディー元大統領のアメリカ大学での有名なスピーチがありますが、いかに平和を築く為に大変な努力が必要なのかという内容は、彼らへの抵抗だった訳です。だから、今に始まった事ではありませんが、彼らのパワーは今、以前よりも強くなっています。

ホスト:それで、今の政治を見ていると、トランプがこの政権に背後にハンドラーがいると発言したり、ウクライナ戦争のことだったり、バイデンの息子のラップトップの内容が出て来たり、もうアメリカは精神異常者みたいなクレージーな状況ですよね?

TG : そうです。そういう問題ばかりが取り上げられて、本当の課題、一生懸命毎日働いている一般市民の問題が軽視されてしまっています。子供達は、どんどん成績が下がっている・・メキシコとの境界線が開かれたままで、本当の国民の声が全然聞かれていないのです。


ホスト:貴方は民主党に在籍しDNC(民主党全国委員会)の副議長も務めた。そして、その11年後CPAC(保守政治活動協議会)にて、かなりティピカルではない発言をしましたね。

TG : (笑) 私の人生は、ずっとティピカル(典型的)ではありませんでした。私は、常に強い信念をもつ独立した精神の持ち主でした。私は、ハワイ州の下院議員を1期やり、ホノルルの市議会にも在籍し、その後国会議員に8年在籍し、ずっとその間民主党でした。ある時、タクシーに乗っていた時に、電話がかかって来て、DNCの副議長になりたいか?と聞かれ、DNCの副議長って何?どんな立場なの?と聞いてしまいましたが、まあ、そういう立場に立ち、自分の意志を人々に伝える機会をもらうのも悪くないと思い受け入れました。しかし、2つの大きな問題に氣づき2016年にその座を降りました。

1つの問題は、議長が大統領選の予備選挙において、ヒラリー・クリントンのために違法な操作をしていた事。ヒラリー以外の候補者に対して詐欺行為をしていました。

それから二つ目に、両党、そして主流メディアがヒラリーが最も大統領に相応しい存在であると宣伝しまくっていた事です。彼女の経歴から、それを立証できる証拠はありません。確かに彼女には輝かしい立派な称号が沢山あります。しかし、それらの称号を持つ立場で実際に何をやって来たのか?私は軍人として、ずっと真実を話すことが自分の義務であると考えていました。彼女は、戦争を推奨する女王です。全ての戦争に彼女は関与しています。

それを知ったので、DNCの副議長から辞任しました。辞任発表と同時に「真実を伝える」機会を得て、せめて、大衆がどういう人に投票しようとしているのかを知ってもらいたいと考えました。大統領=アメリカ軍の司令長官を選ぶ事になるので、自分の声を人々に届けたいと考えました。

2022年のCPAC(保守政治活動協議会)で私は、国民の自由化について、安全保障について、そして、全く発展のない税金の無駄使いとなる戦争をやめる事について発言しました。

CPACのオーガナイザーは、おかしな事に、私に直接演説のお願いをするのが怖かったみたいで、私の知人を通じて頼まれました。私は軽くOKし、CPACに行きました。CPACのスタッフは、私が壇上に出て行く番になったら「ステージまで同行します」と言いました。私は「一人で歩いていけますから大丈夫です」と言ったのですが、彼らは興奮している聴衆がどういう反応になるのか心配していました。私の演説が終わった時、聴衆は、皆立ち上がり拍手喝采となりました。

演説の後も聴衆と会話しましたが、トランプ支持者も多く、皆「みんなを統合する素晴らしいスピーチだった」と言ってくれました。民主党派・共和党派どちら側の人達も賛同してくれました。私は、当時まだ民主党員でしたが、その年の終わりに離脱することにしました。


ホスト:なぜ貴方は、こんなに人気を博したと思いますか?バーニーという極左の人を支持した後に、このCPACのスピーチで拍手喝采を受けたその理由はなんでしょうか?

TG : まず最初に2016年にバーニー・サンダーズがヒラリー・クリントンの支持表明しましたが、あの大統領選の時、バーニーの支持者の多くがトランプに投票したのです。トランプが掲げた労働者階級へのサポートに力を入れること、戦争を止め、平和を築くこと、国内の問題を優先することなどの彼のスピーチが人気を博し、大衆は彼に賛同したのだと思います。

民主党は、20年目と今では全く変わってしまいました。元は、民主主義がベースの党でしたが、今は、完全にその反対。言論の自由を制限し、民主主義とは程遠いものになってしまいました。

ですから、共和党支持の保守派の人達は、まだ自由を求める民主主義を支持しており、それを理由に大衆は、私の発言に賛同してくれているのだと思います。

保守派の人達は、ジョン・F・ケネディーがずっと謳って来た「自由なアメリカの価値感」が恋しいとよく言っています。今、ジョン・F・ケネディーがここにいたら、民主党に追い払われるでしょう。保守派の人達は、憲法に忠実な言論の自由を求めているのです。

今の民主党、バイデンとカマラ・ハリスの政権は、全く反対のことをしています。政府が最高裁のレベルで人々の発言の自由を制限しようとしています。政府の第三の同格な支部をバイデン政権は築こうとしています。

ホスト:その意味がわかりません。もう少し説明して下さい。

TG : まず第一の支部が大統領で全ての連邦局は、大統領令の配下にあり、第二の支部が国会(上院議員)で今彼らは、第三の支部として、司法のシステムを導入したいと考えています。司法のシステムが頂点にありますから、最高裁を自分達の配下にしたいのです。

なぜなら、数ヶ月前に最高裁で満場一致の判決として、トランプを含めた候補者全員の名前が投票用紙に選択技として書かれている必要があるとしました。民主党は、その決議に憤慨していました。民主党は、それ以外に大統領の任期を14年から16年にしたいと言っていたり、全部で5つくらいの申し出をしています。

ホスト:任期を14年から16年!一人の大統領がそんなに長くやったら大変ですね。90歳以上になってしまいますね。

TG : そうです。

ホスト:貴方の政治的な原理はなんですか?

TG : 私の原理は、ずっと変わっていません。アメリカの国民にどうやったら最上の奉仕が出来るか?そして自由、平和、セキュリティー(安全保障)という原理に根付いています。

私は、自分の党のリーダー、当時オバマでしたが、彼の政策にも反論しました。彼は、私と同じハワイ州から出た議員でした。私が国会議員になった年に彼が大統領になった訳ですが、私は党に入ったから、その党に従わないといけないとか、その党とのチームワークを重視する必要があるとは考えていませんでした。私が国会議員になってから半年もしない内に、オバマは、国会に対して、新しい体制とシリア内戦への介入への承認を求めました。私は、ずっと外交政策委員会の会議にも立ち会っていましたので、全ての状況を把握していました。そして、オバマの政策は、バッド・アイディア(良からぬもの)であると考えました。これは、大惨事になると思ったので、それを公の場で発言しました。私が議員になった理由は、ただ党に従う事ではなく、自分の意見を主張し、決議に影響を与える為で、それは、私が奉仕する国民の為、無駄な命を落とさない為、無駄に税金を使わせない様にする為でした。

私がオバマに対して、反論した最初の議員でした。反対意見を発言した24時間後には、ホワイトハウスから連絡があり、彼らは、私に対して何故そのような強い意見を持っているのか?何か貴方が理解していない点があるのか知りたいとか・・・そういう内容ではなく、「オバマ大統領に歯向かうとは何ごとだ!何故貴方はチーム・プレーヤーとして賛同できないのか!」という内容で、要するに民主党員として裏切ったという様な意味だったのです。私は、誰であろうと政策に深刻な問題があると思ったなら、自分の意見を言える立場が国会議員だと思っていましたが、そうではないのです。

ホスト:とても部族的な感じですね。

TG : 全く、そんな感じです。

ホスト:民主党から離脱して、恋しいと思う部分はありますか?

TG : どの部分を?(笑) 全く恋しくないです。全く正常に機能していない党です。その機能不全ぶりは、どんどん悪化しています。私が議員になった最初の頃は、まだお互いの党でも話し合いが出来ていて、意見や主張が受け入れられていましたが、今は全くそういう事が出来ません。

唯一残念に思う事は、アフガニスタンからの米軍撤退とマウイ島で起きた大火事において、米軍が十分に活動していなかった事や本当の意味での責任をとっていなかった事で、民主党にいたならば、軍の活動を指揮する委員会で、もう少し力を発揮できたのではないかと思う事です。アフガニスタンからの撤退に関しても防衛省は全く間違ったやり方をしており、見ていた歯痒かったです。あらゆるレベルにおいて失敗だったと思っています。

ホスト:Hawk tuah girl (SNSでバズった女の子の発言)から、沢山の政治的ジョークも出てきて、JDヴァンスの発言・・・バイデンが降りて、トランプが襲撃された・・

TG : 昨日今日は、トランプの襲撃の記事をGoogleで検索しても、アルゴリズムで出て来ません。

ホスト:そうそう。それについては、AIが検索のラベルを間違えたとか・・・そんな言い訳がされていましたね。

それから、最近トランプが言った発言をショート動画にしているのを見ましたが「キリスト教の人は、2度と投票する必要はない」で切られていましたが、実際は、その後に「私がこの問題を素晴らしく解消するので、貴方達は再度投票しなくて良くなる」となっていますが、その様な事が多発しています。これに加えてAI GPTで制作されたチープ・フェークなものも増えていて、一般の人達が無反応になっている・・・もう何も信頼できないとなってしまっている様に思います。混乱して、虚無感を感じている・・・不参加型になっている、特にJenzy men (若くて、明るい、活発な男性)に多い傾向は、これまでにない程、全く政治に関心がなくなっています。これを研究し分析している専門家の方が私の番組に登場し、説明してくれました。

TG : 大変興味深いです。これについて、いくか私の意見を言わせてください。まず最初に、このような感情を抱いているのは大衆のせいではないと思います。私にも、その気持ちは完全に理解できます。完全に理解できます。私も時々、そう思う事があります。(笑)でも、これもポジティブなステップだと思います。まず、人々が全てを、本当に全てに対して「信用できない」という風になったのは、良い事だと思います。「テレビで見たから、これは真実に違いない」と思わずに、一度全部に対して「信頼できない」となるところから、自分で考える力が出てくると思います。自分で分析して、真実を見極めていく力が養われていくと思います。

Jenzy menが政治離れしている・・・これについては、関心を持てるように我々が努力していく必要があると思います。私の友達の多くも「政治は大嫌い。政治の話はしたくない」という人達も沢山います。でも、日常の問題は、やはり政治家の誰を選んでいくかで変わっていくので、誰かに投票する。反対勢力に投票する。あるいは、投票しないという行為も自分の意見を主張している事になりますから、政治的な行動と言えます。基本的には、税金がどうなるか?健康保険の問題、学校の問題とか地域の問題は、誰を選んでいくかで変わっていきます。

最近では元男性だった人が女性の競技に参加出来るようになっている問題もあります。本当に信じられません。

ホスト:そうですね。水泳とかならまだしも、ボクシングは、本当に恐ろしいです。女性の顔を目掛けて男性が殴るわけですからね。男性とみなすか女性とみなすかというテストのプロトコルを変えた事で、こういう惨事が起きていますね。

TG : 「キャンセル・カルチャー」(社会的に好ましくない発言や行動をしたとして個人や組織をSNSなどで糾弾し、不買運動を起こしたり、ボイコットしたりすることで、社会から排除しようとする文化的現象)というものが最近起きていますが、水泳に関しては、水泳の女子選手達が声をあげ、その問題を変えて行きましたので、やはり無関心ではダメで、自分達の声を届けていかないと状況は変わっていきません。十分な人数の人達が声をあげることで、状況に変化を与える事が出来ます。


ホスト:アメリカの議会において、バイデンがTik Tokがアメリカでは閲覧出来ないようにする立法案に署名しましたね。議会も賛同しました。私も個人的にはTik Tokは危険だと思います。若い子達は、もうTik Tokに釘付けで、ある事ない事、非常にレベルの低い内容が多いです。このTik Tokをバンする件は、どう思いますか?

TG : (一部省略)これは、簡単に言えば、大統領が敵対すると考える国に対して、その国の企業が安全保障上の脅威をもたらすと判断した場合には、バンする事が出来る、大統領の権限があるという感じです。

例えば、イーロン・マスクのXは、唯一、ホワイトハウスの言いなりにならずに、言論の自由が実行されているプラットフォームですが、彼もこの立法案について発言しています。例えば、アメリカの大統領がイーロン・マスクは、敵対するこの国と関わりがあり、Xの株をその国が保有するから(実際には小さいパーセンテージですが)、危険とみなして、Xをバンする可能性もない訳ではありません。

政府は、子供達を保護する必要があり、誤情報からアメリカの国民を守る必要がある、安全保障の問題だとか言いますが、私の意見では、全ての基盤、憲法の基本は「自由」である、自由に個人が選択出来る事が重要だと思うのです。

「米国愛国者法」(2001~2015)というのがありましたが、これも最初は皆良いアイディアだと思い署名しましたが、特に法執行機関がアメリカ国内における情報の収集に関する規制を緩和するとか、実際には自由が奪われていて、監視されていた訳です。

私は、安全保障とかよりも、「自由」を選択します。「自由」を選択します。何故なら、どこで境界線をつけるのか?政府が、これらのプラットフォームからの情報は見ていいけど、これらのプラットフォームの情報は見えてはいけないと言ったら、それは自由意思を奪う事になるからです。全ては、自分で考え、自分で決められるような自由意思を私は尊重することが重要だと考えます。

ホスト:今は、アルゴリズムで調整され、良い言論が制限されていて、良からぬ言論が多く出回るようにされてしまっていると思います。

TG : そうです。だからTik Tokから始まって、これから、他のプラットフォームもバンするとか、今 Xが唯一、そういう事をしていないプラットフォームです。そこも奪われる可能性が出てきます。その為、私は自由を選択します。

政府がこのような事を勝手に決める権限があったら、彼らは国民を守るためだとか言いますが、権限を兵器化していると思うのです。自分達の力の横行、自分達の懐に入ってくるお金を優先して、国民から自由を奪っていることになります。

ホスト:Tik Tokは、本当に危険だと私は考えます。子供を抱える親達には、とても心配になるもので、Xと比較しても、とにかく終わりなく見るような仕掛けになってますね。

TG : はい、このような問題は、これからどう対応していく必要があるのか?どのような結果を招くことになるのか?真剣に審議していく必要があると思います。

ホスト:Xに話を移しますが、今回のトランプの襲撃事件、暗殺未遂事件でも、私は一番最初に見たのがXでした。そして、Xで出てくる報道が一番早く正確だったと思いました。他のプラットフォームでは出て来ないものが、Xでしっかり報道されていました。8時間毎20分ごとにチェックしていました、これでXの目的が私の中では明確になりました。

TG : そうです。CNNとかMSMBCとかAPニュースなんかの主流メディアでは、最初はトランプがラリー中に転んだとか、パンという音がしたとか、そんなヘッドラインしか出ていませんでした。私は軍にいましたので銃声の音であると直ぐに分かりましたし、何回か発射された音がしましたよね?主流メディアできちんとした内容が報道されるまでは、数時間かかりました。

その上、FBI長官のクリストファー・レイが出てきて事件の72時間後に、まだ銃声だったのかは分からないとか、ガラスの音だった可能性があるとか・・明らかに銃声だったのに、全く嘘をついているとしか思えない。トランプをバカにするような行為だったと思いました。FOXニュースがバイデンが階段からずっこけ落ちた様子を報道しました、そんな事をトランプにもしようとしていたのだと思います。

トランプが撃たれた後に「私は民主主義を主張した為に撃たれた」とかそんな事を言いましたが、その数日後に主流メディアは、まだトランプが本当に撃たれたのかを疑う様な報道をしていました。30%くらいの民主党員は、トランプがこの襲撃を自分で計画したとか信じています。

今は、JFKの時代とは異なり、何千というスマホが360度包囲していますので、証拠動画が沢山出てきますので、メディアの嘘に騙されにくくなっています。


ホスト:今の政治は、救済可能だと思いますか?

TG : はい、まだ完全に希望が失われた訳ではありません。私のところに来て議員になりたい、問題を解決する側に入りたい・・・でも、不可能な氣がする。イエール大学とかハーバード大学卒ではないし、お金もないし、経験が不十分だから無理なのではないかと言いますが、そういう人達に対して、私はいつも、こう答えます。「最も重要なのは、貴方の目的です。国のために奉仕しようとする強い精神と理念があれば、貴方は政治家になる資格があります」

専業主婦でも、学校の先生でも、中小企業の社長でも、何億も稼いでいる起業家であろうが、その中間の存在であったとしても、国のために奉仕するという強い決意と信念があれば、そして35歳以上でアメリカの国籍をもっていれば、大学を出ていなくても誰でも資格はあります。もちろん、党に入れば、そのシステムとも戦っていかないといけませんから簡単な事ではありません。

皆が貴方のチャンネルのようなポッドキャストなどを聞いて、十分な情報を得て、真実を自分で見極めようとして、多様な角度から客観的に分析する姿勢をもち、自分の意見をもち、状況をどう処理していくべきなのか判断する能力を養っていく事。

それから、投票してください。今は、国民の半分くらいの人しか投票していません。でも今回の選挙は、最も重要な大統領選になりますから、絶対に投票してほしいです。貴方の1票が大きな変化をもたらすのです。アメリカの国民の一人として責任をもって投票する必要があると思います。


ホスト:カマラ・ハリスについては、どう思いますか?

TG : ずっと前から彼女に対する私の意見は変わりません。2019年から言っていますが、彼女には能力がないし、大統領、つまり国の司令長官には相応しくない人です。彼女は危険人物です。なぜなら、簡単に上位の権力者達に操られてしまう人だからです。彼女が大統領になったなら、即座に自分に力がある事を示すために、戦争を始めるでしょう。これは、軍の兄妹たちを犠牲にし、国をも犠牲にし、世界を犠牲にすることになります。

今は、ロシア、中国、イラン、北朝鮮とも戦争になりかねない状態です。核戦争になる可能性も否定出来ません。ちょっとした挑発で戦争が勃発する事になりかねず、彼女は、サンフランシスコの地方検事だった時代から、カルフォルニアの司法長官、そして上院議員になり、副大統領になっていますが、そのどの時代をみても、国民に奉仕するのではなく、自分の政治的立場を必ず優先して来た人です。全く憲法に忠実ではないし、自由化という基本原理も持っていない人です。

投票者は、しっかり彼女の経歴を勉強するべきです。彼女は、危険な人です。

ホスト:彼女はスマート(頭がいい)ですか?

TG : そうではないと私は言いたいです。スマートという言葉が正しいか分かりませんが、インテリジェントか?いいえ、そうではないですね。彼女は、とても計算高い人ですから、そういう意味ではスマートかもしれません。副大統領にまで君臨したのですからね。

ホスト:魔法の杖をふって、誰かを大統領にする事が出来るとしたら、誰を選びますか?

TG : 自分を選びます。(笑)

ホスト:副大統領に誰を選びますか?

TG : 正直言って、今の時点では誰もいないです・・・民主党は4年前から変わってしまっています。8年前からも変わってしまっている。バイデン政権がタイトル IXのルールを変更した事に対して、誰一人として、反論しなかったのです。一人もです。男性と女性が同じレベルでスポーツを競い合うことになってしまったのです。今や中学や高校で女子のスポーツチームの半分は、男子として生まれた子です。

※タイトル IX は、連邦政府の資金援助を受けるあらゆる教育プログラムや活動における性差別を禁止する連邦法。大統領が変わるごとにルールに変更が出ている。

それに対して、誰一人として勇気をもって「これは間違っている。女子や女性を痛めつけている」と発言した人はいませんでした。皆、ただ上の言いなりになってしまっています。政治家の立場を失いたくないから黙っている。そんな人ばかりですから、誰も今は、どちらの党にも選べる人がいません。


ホスト:これからの貴方の計画はありますか?

TG : 特に計画というものはありませんが、人に影響を与える立場でいたいです。私は政治家というキャリアを選んだ訳ではなく、若い頃から「奉仕する道」を歩む事を決意していました。ですから政治の世界でも、それ以外の世界でも常に奉仕を意図しています。

これから先どうしていくか?という明確な計画は特にないですが、とにかく「真実の声」を届けていきたいと思っています。事実を伝え、常識というものを伝え、人々に良い影響を与え、個人に力がある事、投票することで、この国のいく末を変えていける力が、一人一人にある事を伝えていきたいです。この国に本来あった基本原理を取り戻すために、最大限努力して、人々に自分の声を届けていきたいと思います。

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抜粋終わり

私がオバマに対して、反論した最初の議員でした。反対意見を発言した24時間後には、ホワイトハウスから連絡があり、彼らは、私に対して何故そのような強い意見を持っているのか?何か貴方が理解していない点があるのか知りたいとか・・・そういう内容ではなく、「オバマ大統領に歯向かうとは何ごとだ!何故貴方はチーム・プレーヤーとして賛同できないのか!」という内容で、要するに民主党員として裏切ったという様な意味だったのです。私は、誰であろうと政策に深刻な問題があると思ったなら、自分の意見を言える立場が国会議員だと思っていましたが、そうではないのです。
ホスト:とても部族的な感じですね。

そういえば、、、、

上記文抜粋
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アメリカのエスニック「部族主義」
ハリスとオバマともうひとつの人種問題

特別転載 2024.8.3 笹川平和財団 日米関係インサイト

渡辺 将人 慶應義塾大学総合政策学部准教授

2021年1月20日大統領就任式で「初のアフリカ系、アジア系、そして初の女性副大統領のカマラ・ハリスを祝福します」とアフリカ系と共に「アジア系」という文言が入ったことは、小さいようで大きい。ハリスがインド系移民一世の娘でもあることが、黒人社会に動揺を与えていた。かつてバラク・オバマにかけられたのと同じ「十分に黒人か(ブラック・イナフ)」という問いが一部黒人社会では首をもたげた。

バイデン政権がこの「マルチレイシャル(多人種)」問題をどう扱うのか

オバマは母親が白人だったが黒人の血が一滴でも入ると白人に見做されることはない。

オバマは青年期まではハワイとインドネシアで「無人種」で過ごし、大学進学で本土に移ってからは「黒人」に覚醒した。

対して、両親が共にマイノリティのハリスは、連邦議会が刊行する『アジア系政治家名鑑』にはアジア系として登録している。アジア系献金筋やロビイストには仲間意識を与える一方で、黒人や一般有権者の目には触れない。だからこそハリス事務所は掲載を許していた。ハリスはアジア系の間では紛れもなく「インド系の上院議員」だったのだ。

実際、ハリスはインド系の母親に育てられた。ジャマイカ系の父親と母はハリスが七歳で離婚し、ハリスと妹は母親に引き取られている(親権争いでハリスは「ジャマイカ黒人の父親は子供を食べる」とのハリスが言い分が通ったらしい)。食べ物から習慣まで、(多分にアメリカナイズされていても)インド系の環境で育った。(これはオバマも同じで、家庭の味がソウルフードになったのは結婚以降で、それまで黒人との同居経験がない)。

また、ハリスの父方のカリブ海系のルーツも黒人社会では微妙な問題をはらむ。アメリカの黒人社会には独特の「主流」「亜流」定義がある。今でこそジャマイカ系にはコリン・パウエル元国務長官などセレブリティも多いが、奴隷制や公民権運動をめぐる共有体験では、彼らは南部黒人奴隷の子孫とは異質とされる。近年増加するアフリカからの自由移民も、白人とアメリカ黒人の双方から疎外される「二重の差別」を受けてきた。

それでもハリスの「人種」が2020大統領選まで問題視されなかったのには以下の複数の理由が介在している。第一に「黒人大学」のハワード大学に進んだこと、(アメリカ名門黒人大学は存在するがインド系は無い)

第二にカリフォルニア州というアジア系の多い多文化的地域を地盤としていたこと、

第三にジェンダー(女性)という別の重要なマイノリティ記号の前景化、

第四に外見上は褐色でさほど黒人として違和感がなかったことだ。外見は「名指し」を支配し、「名乗り」にも影響を与える。顔の造形で多人種ルーツが周囲に推測されれば、本人にも異なるアイデンティティが形成される。

ハリスの場合、10年以上の長い付き合いの黒人の仲間が誰も彼女のアジア系のルーツを想像しなかったという。カメレオン的に属性の違う友人ごとに違う顔を見せてきたのはオバマとも共通する処世術である。

単一属性の「名指し圧力」をめぐる「二重差別」

アメリカでは、人種、民族など属性ごとの分断を彼ら自身が自ら強める歴史が繰り返されてきた。ハリスはオバマと同様、そうした中では属性横断的な異端の存在だ。ハリスの夫はユダヤ系の白人であり、黒人社会に根強い同人種間の結婚の慣習にもとらわれなかった。

その意味では、アジア人や白人との恋愛を繰り返しながらも、ミシェルと「黒人家族」を選んだオバマと違う。オバマは「白人の女性を家に連れてきてはいけない」と母親に躾けられたと述懐する。「母はどんな女性でもいいと言っていたのに、白人だけは別で、黒人が白人に何をされたか忘れてはいけないと繰り返していた」という。ジム・クロウ法の時代ではなく、1990年代から2000年代にかけての逸話だ。

白人が混血を差別したことで、彼ら(混血)は黒人側に包摂された。全てに優先する属性としての「血の一滴」の原則(1滴でも黒人の血が混じれば黒人とするワンドロップルール)である

異人種と結婚すると子どもは多人種になるが、アメリカでは意外に厄介で、双方から仲間と認めてもらえない「二重差別」になる

ハリスも「十分に南アジア系ではない」「十分に黒人ではない」との不満の声を浴びせられた。白人とのハーフのオバマはしっかり「黒人になる」ことだけに集中すれば済んだが、ハリスは2つの集団を満足させる重荷を背負ったのだ。

多民族社会アメリカではどれか一つの属性に属さないといけない

国籍の下にもう一層「看板」が必要になる。白人アングロサクソン系のワスプには「看板」が不要でも、マイノリティであれば「アメリカ人」だけでは済まない。勿論、ハワイのような例外はある。先住民と中華系、日系と白人など異人種間結婚の歴史と表裏一体のハワイでは多人種をハワイ語で「ハパ」と呼び、これ自体が一つのエスニシティ区分の扱いに近い。しかし、本土では西海岸でもニューヨークでもそれは許されない。エスニックな多様性が強い都市ほど「何系なのか」を常に問う

政治家ハリスが公式に黒人アイデンティティ優先に、不満を持つアジア系は少なくない。

インド系ニーシャ・チタルも「黒人か南アジア系を二者択一で選ぶ必要はない」としながら、本質的な問題は「アメリカ社会がいまだにマルチレイシャルの人をどう扱っていいか分からないことにある」と言う。アメリカでは現在約7%の多人種ルーツの市民が2060年までに3倍になる。だが、それ自体は単一属性を自明視する社会的な「名指し圧力」からの解放を少しも約束しない

アメリカ社会は多様である。しかし、社会全体が多様であることは、その社会の構成員が多様性に寛容であることまで保証しない。

米ニューヨーク民主党の集票戦略で驚愕したのは、エスニック集団別の徹底した蛸壷性だった。黒人のことは黒人にしかわからない、アジア系のことはアジア系に任せる。寛容さは持ちつつも、首を突っ込んではいけない。有権者と接しない陣営本部内のスタッフですら、黒人部門に黒人以外が関与するのはご法度だった。

アジア系の場合、困るのは「アジア太平洋諸島系」が単なる国勢調査区分でしかないことだ。言語も宗教も異なる集団を仮想的に一つにまとめている。しかもアメリカ国内で地域特性が激しく、「主流」から「亜流」は見えにくい。

オバマは離島から「主流」に混ざったが、シカゴや黒人社会でハワイのことを語っている形跡がない。共有しているのはミシェルだけだ。そのミシェルもインドネシアについてはお手上げだ。文化的にはインドネシアに同化していたオバマの母親とミシェルの間にはわずかな邂逅しかなかった。

政治における「人種」を避け続けた、帰国子女のオバマ

2020年11月オバマ大統領回顧録は私人としてのオバマ自伝ではなく、あくまで合衆国大統領の記録なので、青少年期は早回しで飛ばして選挙戦の回顧に突入する

オバマは母方のダナム家の子である。幼少期はシングルマザーの白人の母親と暮らし、途中インドネシア人の継父との再婚生活を挟むが、オバマはハワイに戻され、中高時代は母方の白人の祖父母が親代わりで面倒を見た。母親はインドネシアで人類学の研究や開発の仕事に邁進していたからだ。オバマはケニアの苗字を名乗るが、父親は一時滞在していた外国人(アフリカ)留学生で、移民でもアメリカ人でもない。

母方の(北欧系)ダナム姓を名乗らず父方の姓を名乗ったオバマ自身がアフリカ文化への回帰を大学時代以降に求め、「父親探し」のような青春期を送った。要するにアイデンティティクライシスである。

オバマは最愛の母や妹と黒人意識を共有できない悩みを抱え続けた。オバマの母はオバマの父を人間として愛したのであって、アフリカに関心があったわけではない。文化として惚れ込んだのはインドネシアだった。インドネシアはオバマの母の人生そのものだった。だからオバマのインドネシアへの敬意は母が愛した国への敬意だ。妹のマヤは継父と母の子である。妹はインドネシア姓「スートロ」を名乗り、母はダナム姓なので親子3人の苗字が違う。古いアメリカン・ファミリーを逸脱した「国際的」家族を象徴していた(ただ、インドネシアの現地校名簿でオバマは「バリー・スートロ」だった)。

オバマとトランプは、アメリカ外交の超党派的な合意から離反する「アウトサイダー」大統領という共通点があった。オバマはワシントンの「アウトサイダー」で文化的にもアメリカの「アウトサイダー」であった。そのため2008年の大統領選挙では、バラク・オバマが白人とのバイレイシャルであることや、インドネシアのアジア文化で育った「帰国子女」であること、「国際結婚」の子どもであることなどは無視され伏せられた。

バラク・オバマが大統領選挙で勝利したとき、まるでアメリカの人種問題が終わったかのような楽観論も飛び交った。だが、アメリカの人種問題は少しも解決していない。そもそもオバマは人種問題を避けてきた。オバマが目指した人種問題の解決の仕方は「人種を論じない」アプローチだったからだ。それは彼の独特の生い立ちがそうさせた部分と、政治戦術的に周囲がそう強いた面との2つがある。選挙参謀たちはオバマに人種を語らないように指導した。

白人の支持を得ることが黒人候補として勝利の要だった選挙だったからだが、オバマ政権の問題は政権発足後も人種ニュートラル戦略を貫いたことだった。黒人差別が終わっていないのは自明で、ポストレイシャル(脱人種)論は、人種差別はすでに終了したという白人の主張に悪用されかねない。

選挙が増幅する「部族主義」と内向きの人権

アメリカの多様性はサラダボウルのままだ。サラダの野菜は種別ごとに蛸壺に収まっている。しかも、他の属性に触れないだけならまだしも、ステレオタイプや印象の固定化も促されている。固定化にはアメリカ特有の二つの要因が作用している。

一つは選挙だ。2年ごとに連邦レベルの選挙があることは、アメリカデモクラシーの根幹ではあるが、その度に人種・エスニシティ、信仰、セクシャリティ別にアウトリーチを繰り返してきたことは、非主流のマイノリティを政治参加に巻き込んでいく。ある意味で民主化に大きな貢献をしたが、しかし、集団ごとに壁を作る「部族主義(tribalism)」を固定化する副作用を伴った

民主党がトランプ批判に忙しく、マイノリティ内部の問題には目を向けなかった。選挙における属性別集票のアウトリーチ戦略の最大の副作用と言える。

部族主義固定化の要因のは、他の「部族」に対して無知なまま過剰な「政治的正しさ」だけを追求する傾向だ。「政治的に不適切」と思われたくないために、とりあえずダイバーシティを尊重しておくという棚上げ的な姿勢がリベラルでは定着した

他の「部族」に詳しくなる「部族」間の相互交流を臆病にさせている。BLMやLGBTQについてお互いに無知なまま、別属性の集団の併存だけを形式的に尊重する行為が「部族主義」を深めた。しかし、同じ「部族」にしか関心を持たない、評価しない、投票しない、という政治的な反射神経は、アメリカの視野をますます狭くする。

BLMが象徴する新世代黒人が提起するもの

旧世代黒人は敬虔なキリスト教徒で、同性婚に拒絶感があった。黒人層は総じて社会争点では極めて保守的で、白人や保守派と信仰ではむしろ結びついていた。

アメリカの「部族主義」が脱皮できるときまでオバマは引き続き猫を被り続けて、「アメリカ黒人」として振る舞うだろう。オバマは白人家庭に育った子にして文化的にはアジア太平洋で、自ら貧困地域での活動や結婚を通して「黒人」になった。アメリカの社会は肌の色で「名指し」することをやめないだろうが、それに従い「名乗り」の選択の多様性に歯止めをかける社会であれば、アメリカの多様性は窮屈な「部族主義」の代名詞でしかなくなる。

オバマの人生はある時期から、ひたすら「どうしたらアメリカ黒人になれるか」でもがく人生だった。だからこそオバマは属性を一つ選ぶことにした。また、アメリカ社会で真に影響力を持つために、既存の縦割り属性内で認めてもらう必要性もあった。

「世界のほとんどの場所で、バラク・オバマは、混合人種だとみなされている。アメリカでは、彼は、黒人であり、そして、その単純な事実と、それが含意するすべての事態の結果として、他者が彼に帰属させたり押しつけたりしているあらゆることから逃れられない」

だから、オバマはアメリカの「黒人初」の大統領になったし、回顧録が政権記録としては「正史」にあたる。しかし、私人オバマとしての前半生は複雑な物語に満ちている。「アメリカからはみ出す」ことをめぐるマイノリティの息苦しさだ。

アメリカの岩盤ともいえる、「ガラスの天井」としての壁は、人種ではなく宗教にある。ムスリムあるいは無神論者の大統領が誕生したら、それはもはやアメリカではないと考える保守的な市民もいる。

だが、漸進的な変化はある。オバマもトランプも信仰には敬虔ではなかった。オバマは組織的宗教の社会的な必要性を認めながらも、個人の信仰には冷めた目線を持っていた。トランプにとってのキリスト教は票田だった。

「多様性」のジレンマ

マイノリティ文化の「主流」「亜流」構造は少数側しか分からないが、善意の多様性の副作用は、アメリカの世界との接点にも顔をのぞかせることがある。アメリカ特有の「癖」に、海外をアメリカ国内の移民社会の延長で理解する思考がある。

公民権に敏感な民主党やリベラル派に顕著で、逆に農村の保守派は新移民との接触機会が少ないので移民と外国が意識上は断絶しがちだ(しばしば排外主義の根にもなる)。これらは両方とも「部族主義」の弊害といえよう。

白人や他の先行移民に対抗するためにアジア系は「アジア太平洋諸島系」という国勢調査上の架空のエスニシティを政治的にはあてがった。最大の中華系も清末広東移民、台湾移民、大陸留学生天安門事件亡命者、非合法労働移民、中国強国化後のエリート層など複雑で、台湾移民は二重国籍と投票権を維持し、ルーツの政治分断を持ち込む。コミュニティ内でも緊張関係があった。広東語、北京語、台湾語と家庭使用言語も異なる。アメリカ国内で大掴みに「アジア系」に敬意を示す上では合格の表現も、域内文化に細かく照らせば「優遇」と「冷遇」に思わぬ政治的な含みを持たせかねない。

真のダイバーシティには各層均衡だけでなく、マイノリティの中での多様性も鍵になる。オバマはそこまで一足飛びに超越しようとして空回りに終わった。アメリカ人には常に「属性」と「立場」が生じる。既存の「属性」に帰依して特定の都市に住めばそれがその人の「アメリカ」になる。地に足のついたリアルな当事者経験だが、俯瞰には適さない限定性がある。

ユダヤ教シナゴーグとカトリックの教会に同時に通うアメリカ人はいないし、結婚式以外で異人種、異教徒の行事を経験することもない。保守系とリベラル系は互いの地域や家庭を知らない。英語の下にある家庭使用言語の多言語地層も深い。オバマに妙な親近感と共に哀しみの感情を抱くのは、彼が何を黙ることにしているか理解できる気もするからだ。

アメリカは人種民族の社会実験を現在進行形で行なっている。奴隷子孫と先住民と共に、悲劇を抱きしめながら「統合」を目指してきたが、しばしばアメリカで起きる白人警官による暴力事件で、人種差別の根深さに直面するたびに、その選択もまだ遠い未来のことになるのだろう(抜粋)(★注、右翼特有の間違い部分を削除している)

世界で初めて「皇帝」を選挙で選ぶ地方分権の実験国家アメリカ連邦建国

アメリカ社会における末期的な分断についてカシコ代表、世界的な左翼知識人ブルデュー「ディスタンクシオン」よりも、右翼笹川財団のアッと驚く「部族主義」の方がピッタリだった。何とも恐ろしい話である。

アメリカ建国1776年はフランス革命1789年の13年前の出来事だった。ところが、1868年の王政復古から1945年に崩壊した大日本帝国は77年間、ロシア革命1917年から1991年に15カ国に分裂崩壊した実験国家ソ連は74年間。1991年ソ連は2億9,010万人に達し人口で中国インドに次ぐ第三位だった。

2016年トランプ当選後にアメリカでは民主主義の大原則の社会制度や選挙制度が中国武漢発の新コロ(SARS-CoV-2)騒動のmRNAワクチン強制接種と都市封鎖と、民主主義を愚弄する「郵便投票」で国家崩壊に向かってまっしぐらに暴走していた。到底現実とも思えない馬鹿馬鹿しい子供騙しのプロパガンダを多くの知識層が連呼するさまは浅ましい限りだが、唯一「部族主義だ」とすれば説明が付くのである。

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抜粋終わり

どこかアメリカもまだ「部族社会」だったみたいだし。

その上に、かなり倫理も道理も、吹っ飛んでいるのが、今のアメリカ・・リベラル派人士{大多数が似非}とネオコン。

そんな感じで。

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