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身につける花瓶 : 妄想商店

昔からいろんなことを思いついては、考えが止まらなくて眠れないことがあった。
あまりにそのイメージがある未来が楽しくて、それを実現するにはどうしたらいいんだろうと思いながら生きている気がする。
そして思いついてはすぐに忘れたり、勢いがなくなったりしてしまうので、文章に残したらどうだろうかと思っていた。
これを誰かが形にしてくれるかもしれないし、自分が形にするかもしれない。
イメージが浮かんだ時の未来が開いていく感じが形になれば、それは自分にとってお金以上の見返りだ。
ということで妄想商店を開いてみました。(シリーズ化したいところだけど自分が続けるかどうかはわからない。)


例えば、散歩していて、もしくは仕事に向かう途中で道端で見つける小さな植物たち。
どこにでもありふれているようでいて、実はその場所とそのタイミングでしかその植物いない。
はたと目が合って、ときめいて、連れて帰りたいと思う。
あの部屋のあの場所にこの植物にいてほしい。
いや、こちらからの一方的な欲求というよりは、あなたの力を借りたい、いいよ、という交流があるように思う。
心と体が一緒に動いて、実際に摘んだ時、大体そういう植物たちは繊細で、摘んですぐに萎れはじめて、花瓶に入れたときにはもう水が吸えずに萎れて枯れてしまう。

だから連れて帰らずに、生えている植物の生きている様を愛でよう、というところに落ち着いたりするんだけれど、僕はその連れて帰りたいというまっさらでかわいい気持ちを形にできるような。
連れて帰るだけじゃなくて帰っている時にも身につけて、植物が放つエネルギーとともにいられるような。
そしてそれを見た周りの人もその植物のエネルギーに包まれるような、身につけられる花瓶のようなものを作りたい。

僕は木を切る仕事をしているので、できれば木で作りたいと思う。
素材に関しては、石油製品ではないものがいい。石油製品で大量生産するものでもないし、そういう時代でもない。
もしかしたら3D CADデータを販売して、その土地にあったもので作れるような仕組みが作れたら面白い。
受注生産方式は大変ではない時代がもう来ているはず。
最近はレーザーカッターや3Dで削り出すことができるような機械もあるので、そういうもので作ることができれば、個々人の家などが工場になる。(3Dプリンターは安いし、3Dルーターも地域に一つはある時代になると思う)
そうすれば、生産体制も個々人の家レベルのものがいくつもあるような体制で、素材調達場所や配送距離がグッと近くなる。
メルカリなどで個々人が配送することにだんだん慣れてきているし、個々人が発送しやすいシステムは既にあるので、あとは素材の調達をどういうふうにシステマチック、かつ自由で面白くするかがある意味この商品の大事なところの一つだと思う。

身体にフィットして、落ちるか心配しなくてもよくて、デザイン的に植物が入っていなくても身につけて問題なく、軽くて、20cm程度のものも生けられるようなものがいい。
花瓶というよりは、ポケットのようなイメージ。
ただ口が大きいと植物の座りが悪くて、落っこちたりしてしまうので、口のサイズを決めるのに実験が必要だと思う。
3Dでデジタルで形にするので、その実験もデジタルである程度できるし、こぼれにくく、いろんな形の植物に対応できる形も自由に発想できる。

この商品があることで大事なことは、今まで価値ではなかったものが、価値あるものとして捉えられるようになることだ。

雑草として駆除の対象になっている植物たちは本当に美しい。
その目を育てるのにとてもいい商品になると思う。

ああこんなものがあったらいいな。

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