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【移動】モシからイリンガ経由でザンビアのリビングストンまで

今回は移動回。
タンザン鉄道運休につきダルエスサラームへと行く必要がなくなったため、そのままバスで南下してザンビアへと向かうことにした。

中継地としては首都であるドドマ案と、山に囲まれたイリンガ案があったが、なんか綺麗そうと言うことでイリンガで少し休んでザンビアに入るルートをとることにした。

結果としては、ドドマルートの方が安牌かなーと思いました。


モシからイリンガへ

まずはモシからイリンガへと移動する。ちょっと値段は高いなとおもったけど、Kapriconという会社で6時発のバスがあったのでそれを予約。52000シリング。

この会社はWebページも持っているからある程度信用できそう。
バスは定刻通りに出発するものの、進むのがとても遅い。

経由地のドドマに着いた時点で15時過ぎ頃だったのだが、そこで意味もわからず1時間ほど停車。

イリンガに着いたのは21時を過ぎてからだった。
これがドドマで降りた方がよかったかなと思った理由①。

トドマのよくわからない何か

イリンガ散策

イリンガはけっこう綺麗な映え写真が撮れるということで中継地に選んだのだが、生憎雨が降ってしまって散策はそこまでできなかった。

朝食は美味しい

まずやったことはバスの調査。Webページを持った大層なバス会社はイリンガから出てなさそうだったので、バスターミナルで聞き込みを行う。

Iringa city bus stand で聴いたところ、Inter city travel という会社のバスが朝6時にipogoroバスターミナルから国境の街であるトゥンドゥマに直通で行くらしい。料金28,000シリング。

なるほど、ipogoroから出るのかと言うことで徒歩でipogoroバスターミナルまで行ってみて、そちらにあった汚いバス会社に聞き込みすると、運行会社はわからなかったが朝6時に出発。35000シリングのところを32000シリングにしてくれると言う。

ipogoroバスターミナル

どちらにしても、inter city travelの方が安かったのでそちらでバスを予約することにした。ただここのおっちゃん言ってることが信用できなさそうだなと思っていたから不安ではあった。後にその不安は的中する。

ということでせっかくイリンガを経由地に選んだけど、特に何もできずに中1日の滞在は終わってしまった。

何故か棺を作っているところがたくさん
椅子作ってるところもたくさん

イリンガからトゥンドゥマへ

朝6時にイポゴロへと向かう。ホテルのフロントで事前にトゥクトゥクを予約してもらっておいた。
どうやらバスが来る場所はターミナルっぽくなっている場所ではなく、幹線道路沿いらしい。複数人に確かめた。

この建物でバスを待った

そして待つこと30分以上、ようやっとバスが来たという感じに周りの人がなり始める。
というのも、しっかりと停車して乗車名簿を確認してという感じではなく、減速したバスに動きながら乗り込むようなスタイルであったためだ。

本当にこのバスが自分のバスなのかの確信も持てないまま、バスに乗り込んだ。
その後しばらくしてからバスチケットの確認が来て、印字されたレシートにはMbeya行き、裏にボールペンでTundumaと書かれた状態の新しいチケットが渡された。
これで本当にTundumaまで行けるのだどうか。不安をもちながらもどうしようもないのでそのままバスに乗り続けた。

しばらく、といっても8時間くらいはたっただろうか、乗ると、そろそろMbeyaに着きそうだなというところまでたどり着いた。
すると添乗員さん的な人に「乗り換えなきゃならない」的なことを言われる。
イリンガのチケット売ってくれたおっさんは直通だとか言ってたけど、やはり乗り換えか…と思いながら、まぁ半分覚悟していたので乗り換えの準備をする。

どこで乗り換えるんだろうなと思っていたら、その乗り換え場所はまさかの道路のど真ん中。
一つ前で減速しているバスまで走り、そのバスに乗り込む。
なんだこの乗り換え、めっちゃ体力つかうじゃねぇか。

乗り換えた先は満員の2×3シートのローカルバス。
そしてチケットを見せろとか言ってくる。全然伝達もされていない模様。

それはそれで良いのだ、そのままのチケットでTundumaまで行ってくれれば。
なんか行かなそうだなという考えを持ちながら、これまたどうしようもないのでそのままバスに揺られ続ける。
隣には、にわとりを連れた少年がいた…

そしてしばらくすると、バスは大きなバスターミナルのような場所までたどり着く。
そして全員降り始める。どうやらここが終点らしい。
国境まではまだ12kmくらいある。

ため息まじりにバスを降りる。だってどうしようもない。
バスを降りるときに「国境?」とバスの運転手に確認された。お、まだチケットの効力は生きているのかと淡い期待を持ちながら、「そうだ」と答えると「この男についていけ」と指示される。
そいつに着いていくと、なんかトゥクトゥクに案内されそうな雰囲気。
そしてやはりその通りで、10,000シリングでどうだとか言われる。
一応反抗してみるが、どうせこいつらには話が通っていないからあまり意味がないのだろう。

最終的には5,000シリングで国境までということで話をつけ、トゥクトゥクに乗り込んだ。
ただその5,000シリングはトゥクトゥクまで案内した兄ちゃんがポケットに入れていた。

一応トゥクトゥクは国境まで行ってくれた。
私としてはすでに払っているつもりなので何事もなかったかのようにそのまま降りて立ち去ろうとする。
するとやはり声をかけてくるドライバー。

「お金もらってないあるヨ」

そんなことは知らん。こちらは5,000で国境までと話をつけて乗ったし、そもそもを辿ればバス代だけで国境まで行くと聞いていたのだ。
すでに追加で払っているのに、これ以上とは何事だ。

まぁお金の要求は予想していたので、足早に立ち去りながら「もうすでに払ってるからさっきの男と話をつけろ」とキツめに言い放つとそれ以上の追求は無かった。
おそらく案内人の男が正しく伝えていないだけだと思う。ドライバーは一円ももらっていないのだろうが仕方がない。
こちとらもう現金もないのだ。

一応国境まではたどり着くことができた。

ナコンデからルサカへ

引き続いて国境越え。例によって適当にあしらっているのについてくる輩がいるが、いちいち来にしていたら面倒なので来るに任せる。

入国のときは簡単にザンビア滞在の予定を聞かれる。予定を伝えると、「7日間あれば足りるね」みたいになりそうだったが、まだ未定だからもうちょいくれ的なことを伝えると14日の滞在許可が降りた。

ザンビア側に入国すると、そこはすでに街のようになっている。国境を越えると街の名前はナコンデとなる。

まずは現金を降ろしたい。少し歩くと銀行があるのでいくつかのATMをためしてみたが、3つ中2つの銀行ではカードが承認されなかった。
まぁ1つで使えただけ良かったと思おう。

そしてバスを探す。ザンビアでも夜行バスは禁止されているので、やはり出発は事前調査通りAM4時らしい。この時点でPMの4時。
まぁ他に選択肢がない。個人の車みたいなのに乗っていけみたいな勧誘も受けたが、やはりそれはセキュリティ的にも避けたい。

バスの料金表には570クワチャと書いてあったが、なんだかんだで450クアチャでルサカまで行くチケットを買うことができた。

あとは時間を潰すのみ。そこら辺を散策し、夕食には近くにあるレストランでステーキを喰らい、あとはバスの中でただただ睡眠。
これがかなり爆睡できて、いつの間にか出発時刻になっていた。

適当にあった店でステーキを頼む
汚い座席で朝まで就寝

もともとは、PM3時くらいにはつくと思うということを聞いていた。
約12時間のバス旅に備える。
ただこのバス、やたらと止まる。人だけではなく荷物も運搬しているらしく、止まる頻度も多ければ止まったときに結構な時間をかけて運搬作業を行っている。
これは…遅くなるぞ…と思いながらバスに揺られ続ける。
このバス旅は自分の力ではどうしようもない事ばかりだ。

永らくバスに乗り続けて時刻は21:30。もうそろそろで着きそうというところまでやって来た。
「これから宿探しか…ダル…」と思っていると、いきなり停車するバス。

どうやらエンストらしい。
あと20kmくらいのところでなんとも運が悪い…でも仕方がないからそのまま乗り続けるしかない…

エンストするバス、何人かはここで降りていった

そしてエンジンをかけることを試みること1時間以上。よくわからないがバス復旧。
もういっそ復旧しないで朝まで行ってくれて方が良かったのにと思いながらバスは再び動き出す。

結局ルサカの街に到着したのは24時を超えていた。15時位につくと言っていたやつを蹴り飛ばしてやりたい。

ルサカからリビングストンへ

夜の街をバックパックを背負いながら2kmくらい歩き、目星をつけていた宿に向かう。
ここはローカルが主に泊まる場所らしく、大手予約サイトで予約をすることができなかったが、まぁ1つくらいベッド空いているだろと考えていた。
しかし、聞いてみるとまさかのフルブッキング。どうにかそこら辺に寝かしてもらえないか聞いてみるもやはりだめらしい。

近くに2軒バックパッカーもあるのだが、どちらも南京虫の被害報告がとても多い。
しばし思案した結果、早朝便のバスにもう乗ってしまうことに決めた。本当はもう疲れていたからルサカに2泊くらいしようとしていたのだが、もうそれは諦めた。

そう決めてバスターミナルの方に歩いていると、スーツ姿の身なりの良い現地人が車から降りてきた。
ものは試しにとその人に、「バスターミナルで朝まで過ごそうと思うのだけれど、安全かな?」ということを聞くと、「安全ではないね」という返答。
そして、車の中にいた友達らしき人と何やら確認をしている様子。
一通りの確認が終わって彼が、「君が良ければ、僕たちでバスターミナルまで送るよ」と提案してくれた。

この手の誘いに乗るのは本当は危ないからやめたほうが良いのだが、今回の人はなんだか信用できそうだとセンサーが反応していたので、お願いすることにした。

バスターミナルにつくと、私には車で待つようにと指示して、スーツの彼がバス会社に直接話しを聞きに行ってくれる。
そしてある程度現地でも有名なバス会社に話をつけてくれて、止まっているバスの中で寝ても良いということになった。

料金を値切ったという日本人の記事はあったが、ここまでしてくれたのだから正規料金で構わない、
375クワチャでチケットを購入し、バスの中で夜を過ごすことになった。

安全に気をつけるようにと何度も私に気を使って言ってくれたスーツの彼と友達には本当に感謝である。

次の日の朝6時にバスはリビングストンに向けて出発。
狭い椅子に比較的大きなおしりの現地人と隣り合わせで座っての移動なのでお世辞にも快適とは言えないが、バスは快調に突き進む。

15時位にはLivingstone Intercity Bus Terminalにバスは到着し、そこから宿に向かってやっとのこと休むことができた。
約3日に渡るバス移動がこれにて終了。

あとがき

乗れるのであればタンザン鉄道での移動のほうがよっぽど楽だと思う。
途中の街に寄りながら国境を超えたいという場合以外は、疲れるし危険だしバス移動はあまりおすすめできない。

それでも移動したい人に向けて、私がたどった移動経路を改めて簡略に示しておく。

モシ → イリンガ:Kapriconバス 52,000シリング
イリンガ → トゥンドゥマ:Inter City Travel 28,000シリング (でも国境まで行かずに降ろされる)
降ろされたところ → トゥンドゥマ:トゥクトゥク 5,000シリング (但しいざこざあり)
ナコンデ → ルサカ:ナコンデバスターミナルから出る適当なバス 450クワチャ(値切った結果)
ルサカ → リビングストン:SHALUMバス 375クワチャ(言い値通り)

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