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20代が世帯主の家では、5%しか固定電話を持っていないという話

11月12日に日本でPlayStation 5が発売されましたね。これが最後の据置型ゲーム機になるのではとも言われていますが、総務省が毎年行っている通信利用動向調査によると、最新のデータ(2019年9月末時点)では、25.2%の世帯が「インターネットに接続できるゲーム機」を保有しており、スマホゲームが広く楽しまれている中で、ゲーム専用機もそれなりに普及していることが分かります。

公表されている通信利用動向調査の統計表では、世帯主の年齢別、世帯年収別、都道府県別という風に、様々な切り口からデータを確認することができます。その中で興味深いのは、やはり世帯主の年齢別(世代別)の違いでしょう。

先ほどの「インターネットに接続できるゲーム機」の世帯保有率については、こんな感じです。

全体の数字は冒頭で書いたとおり25.2%なのですが、20代が世帯主となっている家では、41.5%が「インターネットに接続できるゲーム機」を持っているということになります。このほか、世帯主が30代や40代の家でも保有率は40%を超えている一方で、世帯主が60代以上になると10%程度以下ということになり、世代別の違いが大きく出ています。

世代別の違いがもっと顕著なのは固定電話です。次のグラフをご覧ください。

全体の保有率は69.0%なのですが、20代が世帯主となっている家では、5.1%しか固定電話を持っていないという状況です。他方、70代が世帯主となっている家では、93.4%が固定電話を持っており、非常に大きな違いがあります。

「若者のテレビ離れ」といった話や、「若い人はスマホがあるのでパソコンを使わない」といったこともよく言われますが、これらについてはどうでしょうか。

一応、テレビについては20代が世帯主となっている家でも9割超がテレビを保有しています。パソコンについては、73.3%と30代~50代が世帯主の家よりは低い数字となっているとともに、10年前の2009年時点の数字(83.7%)からはかなり減少しており、今後の動向に注目です。

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