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オススメのデザインコンペ プロダクト編

皆さん、こんにちは。
プロダクトデザイナーの三島です。

今回は、お勧めのプロダクトデザインのコンペ、10選を紹介します。

おススメするのは、毎年行われるもので注目度の高いデザインコンペです。細かい解説は後々に個別で紹介していくので、今回は一言紹介で行きます。それでは、紹介していきますー


①富山デザインコンペティション(毎年7月)

プロダクトデザインなら≪富山デザインコンペティション≫
ここから様々なプロダクトデザインが商品化されています。自分のデザインを商品化し、商品を世界に発信したいプロダクトデザイナー必見のデザインコンテスト、デザインコンクールです。

全国初の「商品化」を前提として1994年にスタートした、非常に歴史のあるデザインコンペです。これまでに多くのヒット商品を生み出してきましたし、企業とデザイナーのマッチングの場としての役目もあります。

主催は富山県であり、現在の富山のデザイン産業の盛り上がりはこれがきっかけだったと言っても過言ではありません。

また、去年までは最もプロダクトデザインらしいコンペでしたが、今年からプロジェクトの要素が加わり、コトとしてのデザインも求められるようになりました。


②KOKUYO DESIGN AWARD(毎年10月)

コクヨデザインアワードは、使う人の視点で優れた商品デザインを広くユーザーから集めて、商品化をめざす国際コンペティションです。昨年は世界46カ国から1,289点の作品が集まると共に、「カドケシ」「なまえのないえのぐ」「本当の定規」など過去18個の受賞作品を商品化しています。

主催は、文房具やオフィス家具を製造・販売するコクヨ株式会社です。2002年の創設以来今回で17回目と歴史のあるコンペで、同様に多くのヒット商品を生み出してきました。

応募総数は非常に多く合計1,200点を超え、海外からの応募比率が4割を超え、国際的になっています。実際に海外からの応募者が入賞することもあり、日本語で応募できる、国際的なプロダクトデザインコンペという認識で良いと思います。

コクヨが主催ということもあり、テーマに関わらず文房具・家具というカテゴリーでデザインすることが求められ、今一番プロダクトデザインらしいコンペかもしれません。


③TOKYO MIDTOWN AWARD(毎年7月)

東京ミッドタウンは、「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・集結し、世界に発信し続ける街をコンセプトに誕生しました。21世紀の日本を元気にするキーワード、「デザイン」と「アート」。才能あるデザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指し、今年で12回目となる「TOKYO MIDTOWN AWARD」をデザインコンペ、アートコンペの2部門で開催します。

こちらは、東京ミッドタウン主催のデザインコンペ。「富士山グラス」や「浮世絵プチプチ」など、これまでに作品16点を商品化しております。傾向として、グラフィック寄りなデザインが受賞しやすいです。

応募時点で39歳以下の方という制限がありながら、こちらも応募総数は非常に多く合計1,000点を超えます。応募者のほぼ半数が学生であり、さらに全体の約8割が30歳以下と、若手向けのデザインコンペになっています。


④SHACHIHATA New Product Design Competition (毎年5月)

一般社団法人未来ものづくり振興会が、「12th SHACHIHATA New Product Design Competition」を開催します。1999年のスタート当初より商品化を前提にしたコンテストで、10年ぶりの開催となった前回は全718点の応募をいただきました。今回のテーマは「これからのしるし」。新規性や革新性を持つ、時代のニーズを捉えた提案をご応募ください。「しるす」文化の進化につながる貴重な機会になることを願っています。

主催は一般社団法人未来ものづくり振興会(所在地:愛知県名古屋市 代表理事:舟橋正剛)。つまり、愛知県名古屋市西区に本社を置く、印章・スタンプ・文房具等を製造するシヤチハタ株式会社が主催です。

去年2018年に10年ぶりの開催となり話題になりましたが、まず審査員の方々が全員レジェント級の方々です。プロダクト、グラフィック、インタフェースの巨匠デザイナーに審査してもらえる良い機会です。

応募カテゴリーがしるし・印鑑ということもあり、グラフィック寄りな傾向があります。去年までは1人1作品までの制限ありましたが、718点の応募がありました。今年からは複数応募も可能になりました。


⑤若mono デザインコンペティション 燕(毎年1月)

「若monoデザイン コンペティション 燕」は、学生や若手デザイナーの視点で優れた製品デザインを集めて製品化を目指すコンペティションです。江戸時代の和釘づくりから始まり、鎚起銅器や金属洋食器、金属ハウスウェアなどの金属製品へと連綿と受け継がれてきた『ものづくりのまち・燕』。
このまちで、次代を担う若者の創造力に溢れた製品デザインを一つでも多くカタチにしていきたいと思っています。

主催は新潟県燕市と燕市内の組合。今年で4回目で、毎年行われる地場産業に根付いたデザインコンペと言えます。「燕三条」と言えば歴史のある金属加工の町で、洋食器、刃物や金属製品が有名です。ちなみに燕市と三条市は別の市です。

このデザインコンペは、受賞作品はそのままメーカーと協業して製品化を目指します。実際に過去の作品はいくつも製品化、販売されています。

さらに今年からは企業ごとにテーマがあり、より製品化を目指しやすいコンペティションになっております。


⑥サンスター文具 文房具アイデアコンテスト(毎年1月)

サンスター文具の毎年恒例の文房具アイデアコンテストも今年で25回目。
商品アイデアを通してメーカーとユーザーがつながる試みを続けて四半世紀、ここまで歴史をつないでこれたのも、皆様のおかげです。

主催は、文房具を製造・販売するサンスター文具株式会社です。今回で25回目と歴史のあるコンペで、文房具に特化したデザインコンペです。

応募総数は非常に多く合計2,500点を超え、おそらく国内では最多人数の参加者だと思います。またデザイナーではなく一般の人の参加者も多く応募し受賞しています。


⑦SANWACOMPANY DESIGN AWARD(毎年10月)

株式会社サンワカンパニーは今年も、今後の建築・インテリア業界を支える才能豊かなデザイナーを発掘するためプロダクトデザインのコンテストを開催します。

主催は、キッチンや洗面化粧台などの住宅設備機器・建築資材の開発・販売する株式会社サンワカンパニーです。今年で4回目となるコンペで、過去の受賞作品は製品化され、販売されています。

今年は昨年と比べ、審査員や形式が大きく変わったので、どんなものが入賞するのか楽しみです。


⑧東京ビジネスデザインアワード(毎年9月)

東京都内の中小企業の持つ技術や素材などをテーマに、新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募るコンペティション「東京ビジネスデザインアワード」。
2012年からはじまり、今年で8回目を迎える同コンペは、ものづくり産業の課題に対して、製品そのもののデザインだけでなく、売り方やサービス、コミュニケーションを含めて「ビジネスモデル」としてのデザイン提案を募集している。これまでにマッチングした企業とデザイナーによる提案実現事例は15件以上、近年では2016年度優秀賞のウェアラブルメモ「wemo」が、発売から2年弱で30万本以上を販売するヒット商品になるなど実績を重ねている。


⑨CERAMIC LIFE DESIGN AWARD(2年に1回)

この事業はセラミック(陶磁素材)に特化したデザインコンペティションとして、住空間におけるセラミックの可能性や新たな発想を広く全国からビエンナーレで公募するものです。

主催は、一般財団法人神戸財団、愛知県立芸術大学であり、2年に1回行われる、セラミック(陶磁素材)に特化したデザインコンペティションです。これまでに2回行われており、来年3回目が行われる予定です。


⑩ペーパーカードデザインコンペ(2年に1回)

印刷加工の可能性を追求するプロジェクト「かみの工作所」が、「ペーパーカードデザインコンペ2020」を開催します。今回のテーマは「ことばをこえる」。話したり、書いたり、言葉を使うコミュニケーションはあまりにも日常的で、もし言葉が使えなかったとしたら、なにかに形を変えて伝えることができるのではないかと考えたりします。時として、言葉を使わない表現が言葉をこえる瞬間があるかもしれません。

主催は、印刷から加工まで一貫して製造販売している福永紙工株式会社で、「かみの工作所」などオリジナルブランドも運営しています。

応募料金を支払い、一次審査から試作を提出する必要があり、少しハードルの高いデザインコンペだと言えますが、商品化を前提しており、過去の受賞作品も製品化されています。


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