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オススメのデザインコンペ 海外編

皆さん、こんにちは。
プロダクトデザイナーの三島です。

今回は、海外で開催される、国際的なデザインコンペを3つ紹介します。Red Dot Design AwardやiF Design Awardなどのデザインアワードなどではなく、コンセプト段階や製品化前のアイデアを応募できる、所謂デザインコンペになります。

国内のデザインコンペとの、違いは大きく4つあります。
・英語での応募。
・国際的な審査員、海外の展示に出展できる。
・既に公開しているアイデアでも応募できることが多い。
・権利はデザイナーが保有できることが多い。

それでは、紹介していきます。

①LEXUS DESIGN AWARD(毎年10月)

次世代のクリエイターをLEXUSが育成・支援する、国際デザインコンペティション。LEXUSが標榜する「挑戦するデザイン」のマインドを基に、革新的なアイデアで豊かな社会や、よりよい未来を創造する気鋭のクリエイターを、発掘・育成することを目的に2013年に創設されました。

主催はLexus International、つまりトヨタ自動車が展開している高級車ブランドであるレクサス。元々は主催がレクサスであったこともあり、日本からの応募者が多かったデザインコンペですが、近年は国際的なデザインコンペとして認知されています。

通算7回目を迎える本アワードに対し、世界65ヶ国/地域から1,548点、うち日本国内からは103点の応募があり、非常に注目されています。一次審査や現地でのプレゼンテーションを経て、グランプリ賞(1点)、入賞(6点)が決定します。

プロダクトデザインというよりは、ソーシャル問題にアプローチするコンセプチュアルデザインが多い印象です。

・世界的クリエイターによるメンターシップ制度の提供
・ニューヨークでのワークショップへのご招待
・プロトタイプ制作費支援
・ミラノデザインウィークにて作品展示・ご招待


②James Dyson Award(毎年7月)

次世代のエンジニアやデザイナーの支援・育成を目的に、財団が主催する国際エンジニアリングアワード「James Dyson Award 2019」

主催は、ジェームズダイソン財団。つまりは、サイクロン式掃除機を初めて開発・製造した会社として知られる電気機器メーカーのDysonです。

世界27の国と地域から1,000を超える応募、日本からは過去最多となる51作品があり、非常に注目されています。順に国内審査、国際的な審査に進み、グランプリを決定します。

応募資格は、エンジニアリング(工学)、プロダクトデザイン、工業デザインを専攻する学生、卒業・修了して4年以内の方を対象となっております。

こちらもソーシャルな面も強いですが、デザインエンジニアリングに特化したプロダクトのデザインコンペだと言えます。応募の時点で実際に動く試作や、そこに至るまでにリサーチ、社会的な問題に対しての正しいアプローチが必要となります。


③iF DESIGN TALENT AWARD(毎年2回 1月、7月)

生まれ変わった「iF デザインタレントアワード 2019」は、デザインを学ぶ学生または卒業後2年以内のデザイナーを対象としたアワードです。半年ごとに四つのテーマを設定し、社会が直面する問題を解決するコンセプトを募集します。
経験豊かな審査委員会が優れたコンセプトを選定し、テーマごとに5000ユーロを受賞者に授与。受賞作品は、iFの展示施設にてポスターとデジタルで展示します。革新性のあるコンセプトを奮ってご応募ください。

主催は、Industry Forum Design Hannover(iF)。つまりは、iF DESIGN AWARDを運営している企業が開催している若手向けのデザインコンペです。

応募人数の正確な人数等は不明ですが、応募数は非常に多いです。デザインを学ぶ学生または卒業後2年以内のデザイナーを対象としており、若手向けのデザインコンペとなっております。


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