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フリーランスデザイナー生活

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フリーランス3年目のプロダクトデザイナーの仕事、生活、考え方などを書いていきます。
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#デザイナー

「好きこそ物の上手なれ」と「上手こそ物の好きなれ」

好きこそ物の上手なれとは、どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということ。 まず一般的に自分が好きでやっていることは、時間が忘れ夢中になります。それに関して、一生懸命に勉強したり、創意工夫をするようになるので、自然と上手になっていきます。何かをやらされるよりも、自発的にやる方が気持ちも入るので、飽きずに続けられるという点もあります。 「上手こそ物の好きなれ」は、勝手に考えた造語です。自分の得意なことを好きになるという考え方です。順

自分の仕事に誇りを持つのが大切

ある絵付けの職人さんは焼き物の工程で絵付けが一番大事だと言い、ある生地の職人さんは形作りが一番大事だと言っているのを聞いて、職人さん達は自分の仕事に誇りをもってるからこそ、素晴らしい仕事ができるのだと感じました。 職人の仕事は分業制が一般的であり、一つ一つの工程が無くてならないものであり、全ての工程が大切だと言えます。ただ個人だけでは完成せず、実感が湧きにくいという話も聞きます。 同様にデザイナーの仕事も、企画やデザインを請け負っていますが、製造や販売はクライアント側の仕

仕事が仕事を呼ぶ状態が理想

つまり仕事自体が営業してくれるような状態。 良い仕事をすることが誰にとっても大切ですが、若手のフリーランスの場合はそのきっかけとなる最初の大きな仕事が来るまでが大変だと言えます。 なぜ大きな仕事が必要なのか仕事に大小はないと思っていますが、あえて大きな仕事と書きました。しかし、作品が大ヒットした時や世界的なデザイン賞を受賞した時に、次の仕事の連絡がよく来るようになったと、よく聞きます。 その製品が大ヒットするため、世界的な賞を受賞するためには、クライアントさんが大きく左

作りたいものではなく、使いたいものを作る。

技術ありきで作りたいものを作るシーズ視点・プロダクトアウトの考えで作ったプロダクトは、ものとして使えるものになることは少ないです。結果、売れないのでクライアントもデザイナーも商社も困り、技術が広まることもありません。 そうならないためにも、その技術を活かして、まずは自分たちが使いたいものを作ることをしましょう。自分たちが使いたいものであれば、同じ価値観を持った人、同じ問題を抱えている人は欲しくなり、買います。そうすると、全員に利益があり、結果技術が広まります。 前回お話し

デザイナーの実績作りのために商品開発をするのはもうやめよう

先週、デザイナーの実績作りのために商品開発をするのはやめようという話を職人さんと話していました。 なぜデザイナーが職人さんやメーカーにアイデアを持ち込むのかというと、大きく2つのパターンがあります。 ①仕事にも実績にもなるので、作ってほしい。(職人さんがお金を払う。) 販売や開発費用は職人さん持ちになるので、負担がかなり大きいです。もちろん販売などもお手伝いする前提のデザイナーもいますが、基本にはクライアントワークと同じになります。 しかし、クライアントワークにとって大

デザイナー、職人、リモートワーク

今現在、コロナウイルスの影響によってリモートワークが推奨されています。noteでもリモートオフィスというお題が始まったので、この機会にフリーランスのデザイナーのリモートワークについて話していきます。 そもそもフリーランスはリモートワークですらない。リモートワークは会社以外での勤務、主に在宅勤務のことを指します。つまり、フリーランスに勤め先はないので、どこで仕事をしようが自由です。 今現在は借りている事務所(コワーク)があるので、そこに通って基本的には作業や仕事をしている感

デザイナーが知っとくべき主な法律

デザイナーが知っておくと、便利な法律を紹介していきます。 主にデザイナーが知っておくべき法律は、「知的財産権に関わる法律」と「デザイン業務に関わる法律」の2つに分けられます。 引用元:https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/design/guide.html 「知的財産権に関わる法律」はデザイン業務によって生み出されたデザイン、情報や成果物を守るための法律です。知的財産権は法律で守られ、他社から模倣されにくくなり、されても

デザイナーの権利の話

そもそもデザイン業務によって生み出されたデザイン、情報や成果物は、デザイナーの財産として一定期間、権利が保護されます。 これらを知的財産権と呼び、産業財産権とも呼ばれます。この知的財産権には特許権、意匠権、実用新案権、著作権の4つがあります。特許庁に出願し認められれば権利化され、一定期間保護されます。 特許を受ける権利(発明) 実用新案登録を受ける権利(考案) 意匠登録を受ける権利(意匠) 著作物に関する権利(著作権) 著作権以外は、基本的は出願しない限り保護はされませ

プロダクトデザイナーのお金の話

まず、デザイン料金はデザイナーとしての熟練度やデザイン事務所としての規模によって大きく変わるために、同様な仕事を依頼した場合でも、額にかなりの幅があります。 プロダクトデザインの場合でも同様に、制作物やデザイナーによって料金は変わります。つまり、知名度や実績をもつデザイナーであるほど、デザイン事務所としての規模が大きいほど費用は高くなります。 また基本的には案件毎やプロジェクト毎での料金になるため、日給や時給計算ですることは少ないです。 それでもざっくりとした料金を知り

デザイナーとの契約について

これまでに、デザイナーの探し方、デザイナーとの仕事の始め方について書きました。 今回はデザイナーとの契約について書きます。企業や案件ごとに結ぶべき契約方式は異なるので、あくまで参考にする程度で考えて下さい。 そもそも契約とは「契約」とは「約束」のことです。「口約束」でも「契約」は成立します。しかし、口約束は「証拠」がないのでトラブルの元です。そこで、約束した事項(合意事項)を書面にしたものが「契約書」です。「契約書」というタイトルでなくとも、合意事項が記されていれば「契約

デザイナーとの仕事の始め方

前回、プロダクトデザイナーの探し方について書きました。 一方で、どうやって依頼するのか、どうやって契約するのか、金額はいくらか、何を依頼すれば良いのか、など分からないことも多くあるかと思います。今回は、デザイナーとの仕事の始め方や進め方について書きます。 ・まず、依頼する前にクライアント側で、何を依頼するべきか、もしくは現状について簡単にまとめてもらうと、スムーズに話が進みます。新商品開発をしたいのか、ブランドを作りたいのか、販路を拡大したいのか、など。 もしくは何を依

直接プロダクトデザイナーを探して依頼するのは難しい?

デザイン事務所やフリーランスは基本的には受託です。つまり誰かからの依頼があって、初めて仕事になります。それが良いのかはまずおいて、誰が、どうやって仕事を依頼をするのかを考えてみます。 直接プロダクトデザイナーを探して依頼するのはハードルが高いようにも感じます。実際はインターネットで「プロダクトデザイナー」と検索して、出てきたデザイナーのウェブサイトから連絡をすれば、気軽にヒアリングや見積もりなら無料でしてくれます。 一方で、どうやって依頼するのか、どうやって契約するのか、