見出し画像

『自分の中に毒を持て』岡本太郎を読んで

本を読んでの感想としては、岡本太郎の話を直接聞いているような体験だった。
表紙の写真は、太陽の塔の中の展示だ。実際に自分も足を運んで、鑑賞した。岡本太郎の作品を観たが活気がありすぎて体力をすり減らせれた思い出がある。この著書の活字から、活力、パワーを感じ、ハッとさせられた。
少年ジャンプ人気作品 NARUTOの名言とも繋がりまたハッとした。
「芸術は爆発だ」
「オレの知りてーのは楽な道のりじゃねェ 険しい道の歩き方だ」

①何についての本なのか?
②なぜ読もうとしたのか?
③自分はどうしていくのか?で記していく。

=======================================
【何についての本なのか?】
大阪万博の太陽の塔の制作者である岡本太郎の思想、考えについての本

一種の自己啓発のように感じた。真の生きているとはどういうことなのか考えさせられる。

集英社 少年ジャンプの超人気作品『NARUTO』にでてくる暁のメンバーであるデイダラもよくセリフで言っている「芸術は爆発だ」のモチーフになったのも岡本太郎だ。

少しだけそのセリフについてもわかったような気がした。


==================================
【なぜ読もうとしたのか】
今の自分は、理屈ばかりで守りに入っているように感じている。
理屈ではなく、もう少し感情的に情熱的になりたいと思っていた。

また、理屈以外にも、他人の意見に流されて軸がないようにも感じていた。
先輩からアドバイスばかり受け、よく言われるのが 「あなたはどうしたいの?」だ。

それに対して私は「まだ経験がないからやってみないとわからないですね。」だ。そのように答える理由としては、自分よりも経験している先輩がそう言っているのならばそっちの方がいいだろう。「自分は、こう思います。」と言って意見を言い、何だこいつと思われたくない。

自分の情熱を押し出すのではなく、グループの厄介者にならないように守りに入っているのだ。

そんな自分を変えるヒントになればと思い読んだ。

==================================
【自分はどうしていくのか?】
改めて、敵は、他人ではなく自分だと認識する。
危険な道を選び、芸術に生きて、爆発させる。
しかし、教えてもらうためには、我を通しすぎたらいけないのではないかとも考えた。
それらについて記していく。

他人と比べて考えることといえば
→こんぐらいかなと見切りをつけたり
→やってない人もいるしとやらない理由を探したり
→自分だけ恥ずかしいだったり
→こんな感じになれたら幸せだろうなって考えてみたり
→こうなりたいなって憧れてみたり

もうそんな考えでブレーキをかけるのはやめよう
→見切りをつけるとはブレーキをかけること
→やらない理由を探すぐらいならやってみろ
→恥ずかしいよりも、なりたいものがあるのだろう
→自分じゃなれないと距離を取るな
→憧れは理解から最も遠い感情だ

「こうしたいと思うなら突き抜けてみろ」と自分に言いたい

守りに入っていた自分に刺さった言葉

芸術は
①きれいであってはならない
②うまくあってはならない
③心地よくあってはならない


 ①であげられているきれいについて取り上げる。
著書では、きれいを美しいと対比させて述べていた。

きれいとは、相対的なもの
モデルや女優、何かと比べて判断している。
きれいは時代や文化、地域によって変わってくるのもしっくりくる。

美しいとは、生命がひらき高揚したときのことを表す。
顔の整った人を美人と呼びがちだが、その人はきれい人なのだという。
そう考えると美人とは、本質的に女性の数だけ存在する。男性も然り。
この景色が美しいもそうだ 。色がきれいだからとかではなく。高揚感、躍動感、生々しさに使われる言葉なのかと感じた。

芸術に生きると言ったが、今の自分の状況は、
①相対的に人と比べているような気がする
②まわりにあわせてうまく立ち回ろうと考えすぎている
③自分の意思の弱さに偏りやらないという選択をして楽をしている

全くもって芸術の反対をいっているような気がしてならない。

爆発させろ

爆発とは、大音量で、ものが飛び散るおどろおどろしいものではなく
↘️
音無、物も飛び散らない、全身全霊が宇宙に向かって無条件に
パーっと向くこと
だという。

なんかわかるような気がする。
芸術に生きて爆発しろということが

先輩だからと言って正解しているとは限らない。そもそも正解なんてないのだから。まずは、自分の思いを間違ってもいいから伝えてぶつけてみる。それで何だこいつと思われたら何だこいつと返してやろうという気持ちだ。

「何だこいつ」で返してくるのではなく、こんな方法もどうだで、こっちにもぶつけ返してくる人と話をしたいし、そんな言葉のボクシングに面白みを感じる。

こんな感じで思ったことがたくさんあった。まずは、危険に身を晒してみる。危険だと思ったら、それはチャンス。一派踏み出せるかどうかが他の
人には出せない生き方ができる。他の人には出せない生き方と言っている時点で相対的にみてしまっていて矛盾に陥ってしまっているのはまた考え直してみる。最後に芸術は爆発だ!の生き方をしていこうと思った時に、感銘を受けた文章を紹介して終わりにする。

ただ最初、1人が走りはじめる。
人気の運命の矛盾の重圧を背負い込んだまま。 そして生きる。
それにふれ、感動するものは、その重いバトンを全身で受け止め、受け継いで、リレーするのだ。
そして、さらに遠く走って行かなければならない。
今度は彼の責任において、
だから受け止める側も大変つらいのである

この本をまじまじと受け止めると、やらないと、危険に晒されないと
芸術的に生きることができないぞと突きつけられたように感じる。

文章で書いたが、自分よりかきれいにまとめている動画もあった。参照してもらいたい。思いバトンを受けるかはあなた次第ということなのかもしれない。

『自分の中に毒を持て』

岡本太郎  青春出版社 2017/12/9

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?