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東日本大震災の記憶を継承する宿 「まなびの里いりやど」を訪ねて

アメリカに行く前の最後の東北旅行に行ってきました。その中でも印象に残っている「まなびの里いりやど」について記事にしようと思いました。
大学の先輩から勧められ、東日本大震災の語り部があると聞き、一時情報で震災の話を聞いてみたいと思いました。
この記事には震災に関する話が含まれるため、閲覧は自己責任でお願いします。

まなびの里いりやどとは?

南三陸まなびの里いりやどは、宮城県南三陸町にある宿泊研修施設です。最大72名までの団体研修が可能で、ビジネスやプライベートの利用もできます。私たちはいりやどアネックスに泊まりました。2016年にできた宿で、とても綺麗な部屋でした。

いりやどアネックス

この施設は震災関連の学習プランや地域の体験活動も提供し、南三陸町の復興と魅力を伝えます。研修室、コワーキングスペース、地元の食材を使った食事、リラックスできる宿泊部屋が備わっています。

詳細は公式サイトをご覧ください

語り部で知ったリアルな震災体験

1.語り部セッション

事務局長の阿部忠義さんに語り部をしていただきました。まず、南三陸町の震災前後の比較動画を14分間鑑賞し、その後、震災当日の阿部さんの行動について教えていただきました。

2.阿部さんの震災当日の行動

阿部さんは町役場の職員でした。しかし、当日は出張で役場にいませんでした。
地震発生時には津波の可能性を考えて、高台の公園に避難しました。その後、職場の状況が心配で旧南三陸町役場の前の中橋まで向かいましたが、危険を感じて戻り、近くまで津波が来てたので志津川小学校まで避難しました。

3.避難所生活の体験談

阿部さんは避難所生活を送り、そのリアルな体験を教えてくれました。避難所には運よく開業医の先生がいて、3月の雪の降る季節を乗り切ることができたようです。

4.感動エピソード

避難所にいた血圧異常のおばあちゃんが津波から逃げるために薬を持たずに避難してきました。
避難所にまだ薬が届いていない状況でしたが、町役場職員が「血圧の薬を持っていませんか?」と声をかけると、
「よかったら、私の薬を使ってください。」
と避難者が薬を譲ってくれました。この話を聞き、人は周りの人に助けられて生きていると改めて感じました。

まとめ

まなびの里いりやどは、東日本大震災の記憶を継承し、地域の魅力を発信する重要な拠点でした。ここでの体験を通じて、震災の歴史や教訓を深く理解し、未来に伝えていく意義を感じました。
東北の美しい自然と共に、震災の記憶を感じ取る貴重な機会となりました。

そして、宿はシモンズのベットを使っておりとても寝心地が良かったのでみなさんぜひ泊まってみてください!

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