ポストGAFAを考える。
新年の新聞各紙を見ているとポストGAFAというキーワードに目を触れるようになった。いま一度新年にあたって、何が活路になるのか?勉強したいと思って整理してみた。
考察に入る前に、今後の当社領域に係る建設や機械産業界のポイントの整理から試みる。
地球温暖化による自然災害の甚大化
脱炭素社会の実現に向けた新木材の採用
グローバル化とIT・AI技術の進展
新型コロナウィルス対策
テレワークに伴うオフィス環境の改善
インフラ設備の老朽化
寿命・老朽化監視システムの運用
製造業の構造変化、無形資産の創出
このような背景が、今回のテーマに考える際も関係する可能性はあるが、ここでは太字で表現するまでに留めておきたい。やはり因果関係があることも多いと感じている。
それでは本論に触れてみよう。
1.大量集約型から分散型へ
大容量に集約されるクラウド型のデータは一旦漏洩というアクシデントが起こると復旧までの時間が計り知れない。日本でも携帯電話やATM利用の不具合で規模や復旧までの影響の大きさで体感済みである。もはや生活に欠かせない電気や水などのインフラ設備と同じ領域に達している。そして、ブロックチェーンが進化してくると、分散を繋いだり、監視する能力が高くなるので集約にこだわる意味が低くなる。
確かにこの理屈は結構納得してしまう。
また、集中と考えると日常のビジネスでも多くの場面が考えられる既得権益を思い浮かべる。つまり戦後の経済発展を支えてきた、がむしゃら、大量生産、かんばん方式、コストダウン、縦割り、有形資産の消費として男性が社会のリードしてきた社会も終焉。ダイバーシティ化がますます加速することになると考えられる。これは、世界の先進国が範としていた資本社会に根付いている意識の改革で、DAO(分散型自律組織)に通じるものがあると感じる。
2.新型コロナウィルスのその後
コロナの前後で注目しなくてならないのは、根本的な変化のスピード感についてであると思う。コロナ後は、政府の指導から離れて、自分たちの意識改革でさまざまな障壁を乗り越えたという自信や経験から、そのスピード感がさらに高まることも予想される。そこにポストGAFAのあるべき姿が見えてくるのではないか。
根本的な変化のひとつに集約から分散、ブロックチェーンがキーワードになってくる。コロナ前のプラットフォームに依存することは無く、有形資産から無形資産へ、何か新しい価値観を無視することはできなくなると思う。これまでの資本主義にある物質的豊かさという尺度が見直されるということである。
3.巨大から、目的や存在意義を意識した広大へ
巨大企業は世界基準や、顧客第一というのもニーズのすべてにチャレンジする関係などから、大きな風呂敷が得意のようだ。大きいと真の目的が見えづらい気がする。大きなビジョンは物事の背景というぼんやりしたものに相関するかもしれないが、なんでも構わず巨大というのを広さにシフトして、範囲を認識する気持ちも大事になってくる。広い範囲に対して、大きかったり小さかったりする目的がぶらさがってくる、
というようなイメージをもっと具体的に考える必要があると思う。巨大から広大へ。巨大はすべてを包み込むという風呂敷としては魅力があるが、戦略のぶらさがりが不明確になるという弱点が見えてきたということになる。企業は社会においてどのような存在意義を持つのか。それがぶらさがりも長い短いがあってもよいので、その位置と長さがはっきりと問われる時代になってくるということだ。
ポストコロナ、withコロナは変化のスピードが速くなる。変化することもなく続いていたルールはその期間が長いほど、大きな改革が求められる。ゼロからの考察が必要になると思うので早く準備をしないと乗り遅れてしまうだろう。
以上、ポストGAFAのあるべき姿を3点に渡って考えてみた。まだまだ情報不足、考察不足の感じはあるが、何か新しい切り口が見えてきたら本稿をUPDATEするか、新たに記事として取り組んでいきたい。ポストGAFAについて、年頭に考えることができて、あとから良かったと思えるように。
UPDATEしなくてはならない話題もまだまだあるはず、今年は記事が多くなる気がする。
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