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理想郷へ。

夕闇の中、二つの眼光が
こちらを見つめている。
ぐっと息をのみ、こちらも見つめ返す。
ハッハッと荒い息遣いの音だけが響く。
まるで終末のような、
茜色に飲み込まれたこの町で。


犬である。
11月も終わりに近づき、
まとわりつくみかんの酸味が
うっとおしい季節がやってくる。

私は今年一年、
一日も欠かすことなく
朝から晩まで空を眺め続けていた。
私はある変化を感じ取っている。
ここ一か月ほど、明らかに
日が沈む時間が早くなっている。

午後3時にもなれば、外はまるで
夕暮れのような様相を呈している。
あなたはこのことに気付いていただろうか?
地球で何が始まろうとしているのか。
行動を起こすなら、
急いだほうがいいかもしれません。
共に行きましょう。

UTOPIAへ。


先日リリースした今作。
また粒ぞろいの良作を生み出してしまった。

00年代のヘヴィロック、オルタナティブロック
フレーバーを詰め込んだ、
2回目のキスだ。
今後F,WALTでは音源をリリースすることを
キスをすると言っていこうと思う。
どうしても納得いかないメンバー諸君がいたら
電話してくれ。

F.WALTにおいて、
あらゆるタイトルを決めているのは
VocalのNACKである。
彼は「言葉の魔術師」の異名通り、
作詞や楽曲タイトル、EPタイトルなどを
考えてくれている。
そんな彼が命名した今作のタイトル。
どんな意味が込められているのだろうか。
直撃取材してみた。(してない)


UTOPIAに込めた想いとは?

UTOPIA、それは聖なる力
UTOPIA、それは未知への冒険
UTOPIA、そしてそれは勇気の証!
溢れるUTOPIAを音楽に変える!
UTOPIA戦隊、F.WALT!


どこかノスタルジーを含んだ彼の言葉に
その場にいた全員が涙した。

F.WALTの音楽は、
一聴すると暗く、陰鬱で
ネガティブな雰囲気をまとっている。
しかし根底では救いを求めていたのである。

耳障りの良いポジティブな言葉が並び、
力強さに満ち溢れ、
まるで前を向いて生きることが
理想であるかのよう。
そうではなく、
ただ悲しみに寄り添っていたい。
F.WALTの音楽が鳴っている間は、
何も押し付けられず、
ただ救われていてほしい。
そういうことですよね?


微笑んでいる


人生の苦悩や葛藤を歌う彼の姿は、
きっと多くの人を勇気づけてくれるだろう。

明日は越谷EASYGOINGSにて
ライブです。
ただハッピーであれ。


ばいびっ!



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