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小さなことの積み重ねこそ、人生をつくる。-中井侃矢氏インタビュー 後編-

中井さんインタビュー後編です。
STAYFLOWERのこれからと、かんやさん自身の物事の捉え方について伺いました。

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いけるんちゃうかなぁって思うんよね。


ー今後のSTAYFLOWERはどういう展開を考えていますか?お話いただける範囲で教えていただきたいです!

一つは、今自分たちは、花を買って売る、というポジションやけど、いつか、
花を作る、というポジションに行けたら熱いな、って思ってる。

ーなるほど、それは、かんやさんがお花を育てるイメージですか?

うん、それも考えてるし、誰かにお願いしたりとか、そこはまだ構想中かな。

あと、もう一つは、国内の拠点を増やしたいっていうのはもちろん、海外にも拠点を作りたいなと思ってる。

海外に一つハブ的な拠点があって、スタッフが行き来できるってなったら、めっちゃ面白そうじゃない?

ーうわぁ、めちゃくちゃワクワクします!

あとは、ハリウッドの豪邸で、花を生ける仕事もしたいなぁ。
Will Smithの家とか行って、でっかい犬に吠えられたい。ww

ー(笑)!
夢がめちゃくちゃ具体的ですね。

うん、なんかね、"行けるんちゃうかな"って思ってるんよな。

ーうわあ、熱いです。
でも、そういうのって、どうやったら思えるんでしょう?

俺は、詳細に物事をイメージできるところがあると思ってて。

ここのお店を作る時もそうで、リノベする前の家を見た時、ボロボロやったし、みんな🤷‍♀️🤷‍♂️という感じだったけど(笑)、
俺は、お店に入ってくる日差しも良かったし、"こういう店にできる"っていうイメージができてた。

ハリウッドの夢も、犬に吠えられるとか(笑)、ロスで、市場で花買って、車で運んで、途中で、知り合いに会って挨拶したりとか、花持っていって生けて掃除して帰る、みたいな、ディティールまでイメージできるから、大きな夢と思われるものでも、なんか、行けんじゃね?って思うんよね。

ーなんかもう頭に映像が浮かぶレベルですね!
そのイメージは、意識してやっていますか?それとも、ふとした瞬間に浮かびますか?

それでいうと、後者かな。意識しているとかではなくて、こんな感じになったらいいな、って思う時がある。

ーなるほどー。詳細にイメージするって大事だと思いますが、そもそもイメージができないという人もいそうです。どうやったらできるんですかね。
例えば、海外の夢で行くと、元々留学の経験があって、ある程度妄想の種となるものがあるからでしょうか?経験の延長線上にイメージができるという感じ?

それはありそう。
だから、年上の方たちは、若い時にいっぱい経験をしろ、とか、時には身の丈に合わない経験をしてみろ、とか言うんやと思う。

自分の身の丈の範疇だけじゃ、そこまででしかないけど、少し背伸びすると、イメージが広がる、先のこともイメージできるようになるんちゃうかな、って思う。

ー確かに。なんかこう人生変えたいって思ってる人へのヒントになりそうな気がします!

一歩目は誰だってバリ重い。

ー夢を描く力もあって叶えていく力もあるように見えますが、そんな中で、"自分なんて・・・"って思うこともありますか?

それはめっちゃある!20代前半の時の方が多かったけど。

ー20代後半になって変わってきました?

徐々にね。今も全然、自分なんてって思うことはあるけど。

ー変わってきたのは、さっきのイメージしてたことが叶うことが増えたからですかね?

それはあると思う。
“成功体験”を重ねる、っていうと月並みな言葉になるけど、月並みな言葉になるってくらい、みんなそう感じているんじゃないかな。

ー今年の4月に大阪で開催された、STAYFLOWER主催のイベント「Bring Bling」では、アーティストの出演も自ら交渉されたと聞きました。

Bring Bling を作り上げたメンバーの集合写真


ーそして、当日はアーティストの方が、即興で「STAYFLOWER〜♩」と歌ってくださってるのを私も生で聴いていましたが、本当に感動しました! 
イベントの大盛況っぷりもそうですが、そういった横から見ると、すごいな、と思うことも、一つ一つの積み重ねで実現できたことだと思いますか?

そうやと思う。イベントを初めてやろう、って思った時、そういうのこれまでやったことなかったし、無理かもしれやんって、思ってた。
でもやってみたら、みんな助けてくれて、なんとかなったなぁ。

それで、2回目をやる時は腰が軽かった気がする

はじめの一歩は、めっちゃ腰重いけど、それをやってみると、次の一歩は軽くなる、その一連をやってみて、物事って、結構なんでもそうなんかも。って思えた経験やったかなぁ。

結構、躊躇する物事も、一回勇気を出してやってみることで、経験として得られるものが大きいんやって、めっちゃ実感した。

ーそのどうしても重くなってしまう、はじめの一歩を踏み出す時のモチベの保ち方って何かありますか?

人間って、恒常性があって、でも変わらないことに対する鬱憤もある。それらがせって(戦って)、鬱憤が勝った時にじゃあやるべってなる。そういう時に、一歩を踏み出しているのかも。

ーということは、常日頃から、変わりたい!なんかやりたい!という気持ちを持っている感じですか?

全然ある!
あとは、一歩踏みだすのを続けまくってたら、やっぱり一歩踏み出す方がええわ、って思えるようになってくるんやと思う。

やらんことに慣れてくるモード、というか、やらんことが心地よくなってしまわないようにしてる。

だから、ほんまに些細なことでもいいと思う、
なんか”朝、アイス食べる”とかでもいい
ちょっと生活に変化をもたらすようなことを取り入れようと決めて、やってみる、そういうことができようになると、段々段々始めの一歩のハードルが下がってきて、一歩踏み出せるようになってくるんやと思う。

何かを始めたくても始めづらい人は、めちゃくちゃ些細なことでもいいから、一歩を踏み出す経験をしてみるのがいいんじゃないかなぁ。

一歩目、ばり重いから。

一歩目踏めたら、そのあとは、もう、ほぼいける!って思うから、そこがはじめの頑張りどきなんやと思う。
あとはもちろん、続ける頑張りも必要やけど。

ーかんやさんが、多くのことを実現させてきてる所以が少しわかった気がします。それに、めちゃくちゃヒントになりました!

ー続けるってことについて、経営をやられてやっぱりシビアなこともあったりすると思います。STAYFLOWERをやり始めた時と、マインドが変わった部分はありますか?

あるある。
やっぱり、スタッフみんなの生活かかっているし、ここでヘボったら、自分の一番好きなことがなくなってしまう、という感じもある。
負けれん。という気持ちを持ってるかな!

ー背負うものが大きくなって、それがモチベになって、事業が大きくなっていくんだな、と思いました!

小さな成功体験が人生を楽しくさせる

ー最後に、読者や過去のサラリーマン時代の自分に向けてメッセージをください!

そうやなぁ・・・。
こう言う時は、一歩踏み出してください、的なメッセージがいいのかもわからんけど、あえてでいくと、一歩踏み出したら、確かに変わるけど、
でも、自分の弱い部分や、自分の至らないところは、絶対フィールドが変わったとしても、向き合っていかないといけない、ってことを伝えたいかな。

その覚悟を持って進むのがいいと思う。

僕はサラリーマンから花屋になったけど、花屋をしてても、サラリーマン的な仕事の部分もある。苦手な部分があったから、今自分で花屋をやってるけど、結局ついて回ることは変わらなくて、それらも含めて、好きなことをやっていけるといいと思う。

ー苦手な部分も含めて、よく巷で言われる"好きなことで生きてく"って感覚ですか?

うん、絶対いい部分ばかりではないから。あとは、好きやから今花屋をやってるのはもちろんなんやけど、好きなことで生きていきたい、と言う感覚ではあんまりなくて、”いろんな側面が上手くなってくのが楽しくてやってる”かな。


ーたとえばどんなことですか?

ブーケ作りとか、売り上げが上がることもそうやし、店の外の庭をきれいにするのも。
なんの仕事でもちょっとでも良くしていく楽しさに気づけるようになった
今のこのテンションで、サラリーマンに戻ったら、もうちょっと楽しめるかもって思うくらい。

ーひとりで起業して、経営して、とされているのをみてると、大きなことが叶っていくことが喜びなのかと思っていましたが、そうではなく、小さな成長にフォーカスできるようになったってというところが意外でした。

もちろん、20代前半の頃は、そんなことは全然考えられてなくて、隣の芝生はロイヤルブルーに見えてたよ。笑

ーロイヤルブルー。笑
今は、SNSとかで色んな人の楽しい部分を見られて、自分の生活は・・・ってなる人も多い気がします。

もちろん、そういうの見てて思わんこともないんやけど、花屋を続けていく中で、自分に視線が向いた、というか、自分に集中できるようになってきたかな。

売り上げが上がったり、花をきれいに束ねられたり、それも嬉しいけれど、じゃあなんでそれが嬉しいんか?を考えると、
それはこれまでの自分の小さな積み重ねからくるもので、そこに気づくと嬉しいって思う。

KOYAを作った3年前の時は、場所を紹介してもらって、一緒にリノベする仲間が集まってくれて、何個もluck(運)が重なってできたって感じで、打ち上げした時に、えぇ〜なんかできた〜〜って気分だった。

ー自分ももちろん作っていたんだけど、心ここに在らず、みたいな感じですか?

そうそう。笑
でも、今は、自分が一つ一つ積み重ねている感覚で、それが次のことにつながっている感覚があるから楽しい!

ーワクワクしているのが伝わってきます!そんなかんやさんがこれからどんなものを世の中に生み出してくれるのか、いちSTAYFLOWERファンとして、楽しみでしかないです!
本日はありがとうございました!

ありがとうございましたー!

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<編集後記>
STAYFLOWERが生まれて4年、インタビュアーはありがたいことに近くで、どんどん大きくなっていくところやたくさんのファンが生まれる過程を見させていただいていますが、
代表のかんやさんは、決して奢ることなく、常に謙虚で穏やかな印象を受けることが多いです。
花屋としての夢を大口を叩くように話すのではなく、”そうなれそうって思ってる”、と静かに語る目の奥には、確信しているような熱いものもどこか感じました。
どこまでも私たちのワクワクを超えてくれる、それでいて”あなたの街のお花屋さん”であり続けてくれるSTAYFLOWER。
今後もぜひ注目です!

関連リンク🔗
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