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生命科学の記述・考察問題を最短・最速で効率よく対策する方法 - 2週間で仕上げる記述・考察問題対策

1. はじめに

私は令和4年度国公立医学部学士編入試験に勉強開始から半年間の独学合格したものです。

医学部編入試験と並行して、記述力・考察力が最も重視される東大tmiの院試も受験し合格しました。

また、学部入試では京都大学 理学部 に物理・地学選択で合格し、特に地学では記述・考察問題が理科4科目で最も多く対策に力を入れました。


この記事では、上記の経験を活かして医学部学士編入における生命科学の記述問題・考察問題を効率よく対策する方法について書きます。

生命科学の勉強法についてはこちらにも書いてあります。こちらの記事は主にインプットの側面について記事を書いてあります。

以下のような方の役に立つような記事にしております。

・KALSなどの予備校に通わずに独学で医学部に合格できるか不安

医学部学士編入試験試験対策のやり方がわからない

生命科学の記述対策時間がかかりすぎて間に合いそうにない

2. 生命科学の記述・考察問題で問われる内容と出題形式

生命科学の記述・考察問題では、単なる知識のインプットだけでなく内容を理解し、現象やその裏にある原理を理解し説明できるかを問う問題になっております。

また、持っている知識や与えられた情報をもとに考察できるかという思考力を問う問題があります。

大阪大学の過去問を参照するのが一番わかりやすいかと思います。

ほとんどの大学では、生命科学の試験で知識を確認する穴埋め問題とともに出題がされますが、滋賀医科大学の様に2次試験(小論文1)でのみ考察問題が出される大学もあります。

3. 記述・考察問題の対策について

ここからは、記述・考察問題の対策について考えていきます。

記述・考察問題の対策をするメリット

記述・考察問題の対策をするメリットとしては以下のことが挙げられます。

・得点差をつけやすくなる

・与えられた情報をもとに解く問題が多いため、ド忘れなどの恐れがない

・記述問題の出題形式や配点次第では、知識のインプットの不足分を補える場合がある(例: 大阪大学, 滋賀医科大学)

実際私の場合も、生命科学や医学に関わる知識は全く持っていない状態からのスタートだったので、記述・考察問題で差をつける戦略をとっていました。

受験が終わった際の感想としては、知識のインプットに関してはまだまだ不十分なところも多かったが、記述・考察に関しては短期間で仕上げることができ知識のインプットの不足をカバーできたと思っています。

実際、記述・考察問題に関しては、受験したすべての試験で自信をもって解答できた問題ばかりだったと記憶しています。

この経験から、記述・考察問題対策は、知識のインプットが不十分になりがちな対策期間が短い独学者こそ力を入れるべき項目であると言えます。

記述・考察問題の対策を始めるタイミング

多くの記述・考察問題が知識のインプットを前提としていることをふまえると、まずは最低限インプットに力をいれてから行うべきことがわかります。

最低限のインプットとは、KALSのテストバンクや基本の教科書にあるような内容のことを指します。

最低限のインプットができているかどうかは、KALSのテストバンクを使う生命科学の演習本の解答を読んで書いてあることが理解できるかどうかで判断できるかと思います。

詳しくはインプットについての記事に書いてあります。

記述・考察問題の対策のやり方

ここからは、具体的な記述・考察問題のやり方について書いていきます。

効率の悪い勉強法

まず、時間がかかり効率がわるいためオススメしないいろんな方がされている方法として、

基本事項についてのまとめノートを作る

・学んだことすべてについて記述練習をする

演習書の問題まともに解いていく

というものがあります。

このような勉強法は多くの人や塾・予備校がすすめているのを見かけますが、はっきり言って効率が最悪です。

上のような方法で勉強している限り、生命科学の記述・考察問題対策だけで1年を消費する恐れがあり、半年のような短い期間で独学で合格に至るのはほぼ不可能であると言えます。

その理由については、次のセクションで説明していきます。

最短・最速で効率よく対策する方法

ここからは、最短・最速で効率よく対策する方法について説明していきます。

まず、上に挙げた方法が効率が悪い理由を考え、それをもとに解説していきます。

上に挙げた方法が効率が悪い理由やオススメしない理由としては以下のものがあります。

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