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デジタルって一体なんにゃねん

いきなりの誤字で始まりましたこの記事。2020年の9月に安倍総理からバトンを渡された菅総理はデジタル庁を創設しようとしています。そもそもデジタルって何なのでしょうか?

デジタルと双璧をなすのがアナログという言葉。アナログというのは連続する情報の集まりという定義がされていますが、簡単にいうと区切り無く切れ目が無い、なんだか「フワッ」とした情報と言い換えられます。例えば料理を作るときに「塩をひとつまみ入れて下さい」と言われたら人によって量がまちまちで作る人によって全く違う味になるでしょう。それがアナログです。一方、「塩を2グラム入れて下さい」と言われたら、誰が作っても同じ味になります。それがデジタルです。

アナログはフワッとしているので、コンピュータでアナログの情報を処理しようと思ったら「こんなフワッとした情報扱えませんわ」と、コンピュータに拒否されます。なぜならコンピュータは突き詰めていくと「0」と「1」の2つの数字しか扱えないからです。0と1しか存在しないのは2進数(2を超えると1桁繰り上がる数字)と言われますが、使用者である人間の世界は10進数(10を超えると1桁繰り上がる数字)なので、コンピュータは2進数を10進数に変えて画面に表示させます。だから人間はコンピュータを違和感なく使う事が出来るのです。

話を戻すと、菅総理が2021年の秋に向けて創設しようとしているデジタル庁は様々な情報をデジタル化(フワッとしてない情報へ変換)する事で、コンピュータ処理を容易にし、高速伝送、高速計算、高速検索といった超高速処理によって各省庁の情報を風通しの良いものにし、マイナンバーカードで国民の情報管理と情報の活用によって日本をより良い国にしていこうという事なんだと思います。

デジタル化すればコンピュータ処理ができるので、ものすごくメリットが多いものの、アナログだからこそのメリットもあります。それは計り知れない人間の感覚的なものに訴えかけられる。という所です。よく知られているのは高級オーディオの世界。

アナログ音源による温かみのあるサウンドは、デジタル処理で再現できない領域にあります。音響設備に何百万円、何千万円も投資しているマニアはデジタル音源を経て最終的にアナログ音源へ戻ってくるのは、0と1の間に潜む深い情報があるからでしょう。何でもかんでもデジタルが良いわけではなく、アナログにはアナログの良さがあり、それらが共存してこそ本当に素敵な世の中になっていくのではないか。と密かに思います。


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