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本当に人が死ぬとはどういう事なのか?


人が死ぬとは、寿命だったり、病気だったり、事故だったり、そういった理由で命を落とす事を指すのが一般的でしょう。

ところが人は2度死ぬというのをご存知でしょうか?既に死んでいるなら更に死ぬ事は無いんじゃないかと思いがちですが、私は2度目の死が本当の死だと痛烈に思っています。

なぜなら、2度目の死というのは皆の記憶から永久に消え去ってしまう事だからです。

1度目の死が訪れてもそれを忘れない人々が存在し、何かしらの形で語り継がれている間はこの世に存在すると言っても差し支えありません。しかし誰の話にも登場せず、人間関係が完全に断絶されるのは無の状態。すなわち本当の意味で死だと言えます。

確かに1度目の死が訪れてしまえば、死んだ本人にしてみれば美味しい物も食べられず、綺麗な景色も見れず、趣味に没頭できず、家族とも触れ合えない為、そこが人生の終着点である事は間違いないのですが、誰からも相手にされず記憶にすら残っていない状態は何とも寂しい局地。

その人の生前における人間関係や世間への貢献が極めて低かったという証とも捉えられ、せっかく1度きりの人生なのに、その価値自体も危ぶまれてしまう可能性があるのです。

2度目の死を迎えるか、それとも迎えないか、はたまた延命できるかは、生前その人が他の人をどれだけ助ける事が出来たのかに関係していると思われ、仕事を後輩に教えたり、被災地でボランティアをしたり、奥さんと一緒に家庭を築いたり、困っている人に融資をしたり、誰かを窮地から救う言葉をかけたり、制作したものが人に感動を与えたり、誰かの愛情の対象になっていたり、ひとつひとつは小さな出来事かもしれませんが、人にとって価値となる事や助けになる事を日々積み重ねていき、それが確固たる結晶と化した時、人は二度目の死を迎えず誰かの心の中でずっと生き続けるのではないでしょうか。

そして今、

自分は誰かの助けになっているのだろうか?

誰かの役立つ存在になっているだろうか?

生きているうちに振り返ってみると良いかもしれません。

二度死なない為に。

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