そのことについて考えなくていいこと
特権とはそのことについて考えなくていいことである。
こんなにもじぶんの背後に宿る力のことを端的に説明できている一文にかつて感動した。
そして二者間の中で通じ合えない時の差分も、この考えなくてよかった人と考えざるおえなかった人の違いによって起こっていると言える。
例えばぼくは人より胃が強い。
だから胃の弱い人が抱える痛みそのものや、痛み対策のために食べるものに気を使ったり、痛みそのものが来るのではないかという心配や不安の感覚も正直分からない。
または男性という性別区分で生まれているからこそ、女性として世界にいる人の感じる思いや社会から受ける扱いには思いが至らない部分もたくさんある。
考えなくてすんでいることが受けている特権の力というのは、まったくその通りだと思う。
そしてこの考えなくてすんでいることを広げたり、拡大していくことが社会が住みやすくなるということ、やさしい社会になっているということだと思う。
じぶんが考えなくてすんでいることは、果たしてどんなことだろう。
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