見出し画像

体験組成研究室 その2「体験組成、新時代の考え方~プラスFX思考でいこう」(ひとまずメモ)

★とりあえず今が良ければ…な思考は、甘んじても受容しがたい時代になってきている。

★社会が良くなるとは、一人一人(の姿勢・行動)が重要であり、さらに一人一人が何を体験していくかが実に重要。

今の大学生はまとまったお金をもらえるにしても将来を考慮し備えのために貯金するというアンケート結果を見た。そうした先の世界を心配する人が少なくない一方、個人も企業も「今だけ良ければ」を優先されることは決して少なくない。
「先の見えない時代に先のことを考えすぎても仕方がない(予想は当たらないものばかりだし)」「将来の心配をするよりも、今を楽しむことが大事。(今を生きるっていいことだ)」「未来も大事だが、この今とにかく売上作る、目標達成するのが一番大事」こうした考えが悪いことではないが、しかしだからといって先の世界のことを外へ置きざりにしてしまうことも違うのではないだろうか。

その先の世界では、自分の大切な子供(今結婚していなくても)が暮らす世界であるし、人生100年時代、自分もそこで生きている可能性もある人も多かろう。今日の自分のやり散らかしが、先の世界を歪んだもの、壊れたものにする可能性があるなら、“今回だけなら、今日だけなら、私だけなら”の甘えは安全な思考とは言えない。何故なら、自分がそう考えるなら、同じように考えやり散らかす人はうん千万といる可能性が多分にあるからだ。

加えてもっと厄介なことがある。それは、今日当たり前に言われている「より良き社会・未来、サステイナビリティ、社会課題の解決」という万国・万民の共通のテーマというものが、なかなか今日この自分の行動と結びついて考えられないことだ。
全ての状況改善は、社会という一つの抽象概念ではなく、私たち一人一人がそこにあっての皆の行動が成していけるものであり、そのまさに一人の行動をまず進化させていくこと、変えていくことが基点であり起点でもある。しかし私たちが今の行いを進化・変容させていくこと(一度ちょっと変えてみることは違う)は簡単に出来そうで出来ることでなく、そこには価値観、判断する視点を変えていくこともおおかた求められる。そしてまさにその価値観とは、個々のその時までの体験の数々が深く影響してくるのである。

私たちは、目の前のことに対し、過去の体験の記憶から目前のことに類似したものを手繰りよせ、好き嫌いと判断してもいるし、直感で好き嫌いと受容/拒絶を決めているその直感にも過去の体験が影響していると言えよう。
つまり、今日の体験は未来の私、私の価値観と行動を作っているし、素敵な社会も素敵な未来も、ここにいる一人一人が何を体験していくかが影響しているとも言えよう。

(これは認知行動学、精神科医の先生方のお話に出てくることであり、自分で考えてもそりゃそうだと思う素朴な当たり前なのだが、日常生活の中ではついぞ置き去りの考えではないだろうか。)

ここまで突き詰めて考えてみると、体験を作るとは、あえてそれを作る以上、ひとつだってその後の影響というものについて考慮しないわけにはいかないし、時間軸の先にいよう存在~身近な大切な人々を想像し、多分に考慮することが重要と言えるだろう。

サスティナビリティ、持続性ある行動に通じることだが、未来にいよう存在~自分の子供、孫たち、大切で大好きな存在、あるいは老いた自分…彼らはそこからこちらを見つめ、その行動その活動いいと思う!と了解してくれているものだろうか。さらに言うと、未来の自分が後悔するようなことをしようとしていないか…という問いをもってサービスを作る、体験を作る、コトを生むことが、これから特に考慮していくこと、実践していくことが重要でではないだろうか。


私ごとの思い出であるが、昔親戚のおじちゃんたちと山に山菜採りに入ると、踏み入ってはいけない場所や取りすぎてはいけないことを厳しく指示され徹底していた。同じ地域に住む周囲の人々への心配りばかりでなく、先の時代に生きる人たちのことも当たり前に考えることが出来ていた。
それは、村で共存共生するものたち・人たちのことが明瞭であり、自然の実態~その脅威も気まぐれもよくわかっているからこそ思慮深い行動がとれていたのではないかと今改めて振り返ると考え巡らすことが出来る。

今日の快楽と実績ばかりでなく、未来の大切な存在、その視線を意識することで、誰それの評価以上に信念もってやるべきことがあり、それを今こそ認識&行動へつなげていくことが、これから本当に重要なことではないだろうか。


FXが考慮されている企業や体験、具体事例は、次回以降であげていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?