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■自己紹介


「料理人 = レストランで働く人」

こういう認識を持った方はかなり多いのではないでしょうか?

料理人とはそもそも「料理を作る人」であり、「レストランで働く人」ではありません。

ですが、こういった認識をお持ちなのも無理はありません。

様々な事柄で多様化が進む中、もう何百年も料理人の働き方は大きくは変わっていません。


学校を卒業

レストランで下っ端としてキャリアをスタート

20年程の修行を経て、雇われのシェフかオーナーシェフになる


これが料理人の一般的なキャリアの形成方法です。

ただ、こういったレールが敷かれている中で

極稀にこのレールから脱線する人間が現れます。

それが私です(✷‿✷)

私は現在「フリーランスの料理人」をしています。

求められれば何処へでも料理を作りに行きます。

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「食」に少しでも関わりがあり、興味が湧けばどんな仕事でもします。

そんなフレキシブルな料理人の自分語りを聞いてください。


■なぜ料理人を選んだのか


よくお客様からこんなことを聞かれます

「なんで料理人になったんですか?」と。

私は東京、浅草というチャキチャキなエリアで育ちました。

実家は浅草寺から徒歩五分。
おじいちゃんの家は徒歩二分という観光客ひしめく超繁華街。

5月になれば青年部として毎年、三社祭のお神輿を担いでます。

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ところが別に親族の誰かが飲食店を経営している訳ではありません。

ただ、幼稚園の時の将来の夢には既に

「大きくなったらコックさんになりたい」
と書いてありました。

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志したきっかけは特に覚えていません。
ですが、その夢を持ち続けられた要因は覚えています。


私は母子家庭で育ち、
母が仕事で帰ってくるのは夜遅く。

基本的には母が毎日食事を作り置きしてくれてましたが、

週に1回くらい。僕が弟の分も合わせて夜ご飯を作る機会がありました。

今思い返しても、そんなに美味しい料理を作れた覚えはありません。
既製品もところどころ使っていました。

それでも、弟の

「お兄ちゃん、これ美味しい」

が堪らなく嬉しかった。

照れくさいですが、
私は料理人という仕事を通して、人を幸せにしたいと
心の底から思いました。


■経歴


そんな私がどんなキャリアを進んできたのか、簡単にまとめてみました。

・花咲徳栄高校食育実践科を卒業

・六本木ヒルズ「37steakehouse & Bar」でキャリアをスタート

・南青山「CILQ」で2年修行

・CE LA VI TOKYOで肉料理部門のシェフを担当

・23歳で出張料理人として独立


おおよそはこのような感じです。

30歳前半で独立開業する人が「早熟」と表現されるこの飲食業界の中で、私はそれよりも遥かに早い23歳のときにフリーランスとして独立しました。

しかも所謂、グランメゾンのような有名店で働いた経歴はありません。

でもそれは、この業界でやっていけなかったからでも、レストランに帰属することに辟易したわけではありません。

むしろ当時思い描いていたキャリアは、所謂「王道」。

まず日本で正しい技術と知識を身に着ける。
25歳までにフランスに渡って星付きレストランで働いた後、日本に帰国。
その後、自分のレストランをオープンする。

という、古より伝わる方法でキャリアを築いていくつもりでしたw

しかし、その渡仏の準備を進めている中でコロナウイルスが世界に蔓延していきました。


■独立への決意

◯コロナ禍で淘汰された飲食業界と新しい家族

2020年、第一回目の緊急事態宣言発出により、当時勤めていたレストランは休業を余儀なくされました。

それが解除されてからもお客様の足が戻ることもなく、その皺寄せは当然スタッフの私たちにも「リストラ」や「著しい減給」という形で響いて来ました。

時期を全く同じくして、最愛の妻が命がけで元気な娘を産んでくれました。

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このままでは、家族養うことなど不可能だ。

そう思った私はフリーランスとして独立を決心しました。


■出張料理人としてのポリシー


娘が産まれ、感じたこと。
とにかくかわいい。

こんなにかわいい生き物が世の中にいたのかと、心の底から思います。

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ですが同時に、私達夫婦の日常が娘中心になりました。

これが別に悪いと言っている訳ではありません。
子供と過ごす時間は何にも変えられない幸せな時間です。

しかし、子連れでは行きにくい場所というものが多いですよね。

その最たる例がレストランです。

もともと妻は外食が大好きです。
フレンチのコースを食べながら、ワインペアリングをする。
付き合っていた頃から、たまに食事に出かけるととても嬉しそうに食べていました。

ですがハイエンドなレストランは、基本中学生以上は入店不可。

あまりにも飲食という業界は子連れに風当たりが強いように感じます。

これは小さいお子さんがいるご家庭であれば、どの方も考えることではないでしょうか?

そこで私は

「自宅という完全にプライベートな空間で一流シェフの料理を独り占めしてほしい。」

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そんな願いを込めて、出張料理という仕事をさせて頂いてます。

■なぜnoteを始めたのか

この出張料理という仕事を通して、本当に多くのお客様と出会いました。
特に多いのが、お子様連れのご家庭。

その奥様と話していると必ずと言っていい程、話題に上がるのが
「料理が大変だということ」

家庭料理を作るだけであれば問題が無いのかもしれませんね
ですが、

洗濯
掃除
送り迎え
育児

等など。

主婦という職業は日々こなさなければならないタスクが多い。
これに加えて、3食全て美味しい手の混んだ料理を作るというのは余りに酷だと感じます。

料理は「楽しい」と同時に「楽」であると

そんな皆様に言いたい。

私はお金を頂いて、お客様に料理を作る。
所謂「プロ」。

ハレの食事担当としての側面が強いです。

ですが、自宅の炊事は9割、私がこなしています。
まだ2歳にならない娘の食事も作ります。

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このときに作る料理は決して、普段皆様にお出しするような
「プロフェッショナル」なものではありません。

野菜を切った「だけ」
お肉を焼いた「だけ」
お皿に移した「だけ」

それ「だけ」でも十分美味しい料理を作ることができます。
しかも、作業時間が30〜40分あれば5品くらい作れる。

これを読んでくださっている皆さんにお聞きしたい。

炊事は面倒臭く無いですか?
時間に追われて料理を作っていませんか?
もっと自分のための時間が欲しくないですか?

私がこのnoteで発信したいコンセプトは

「主婦の時間を作るためのレシピ」です

巷にある時短レシピではありません。
時間を短くするのではなく、手間を掛けないレシピ。

もう一度言います。

私は、料理は「楽しい」と同時に「楽」であると
このnoteを通じて、忙しい主婦の皆さんに発信していきたいと思っています。

■結びに

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も大渕大樹という若造を推しに指名して、応援してくれると嬉しいです。

ありがとうございました。

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