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末寺の末事 144

 不安というか、まあ不安で自然なんですけど、自分の死と向き合わない限り、落ち着く先なんてないのですから。
 自分の死ってね、自ら隔てて分けた領域からはみ出しちゃうワケだから、そりゃ不安だよ。

 後生の一大事。つまり死後どこにいってどーなるのか。ここが漠然としてて何ともならないから、考えないようにしてみたり、パッと消えてなくなるみたいに思い込んだり、そうして、自ら隔て分けて慰めているうちにやってくるのが終末。

 価値観でしか見られないから、生命の意味なんて空しくなる。だったら煩わしいことは、できる限り排除して、刹那の快楽を貪ろう。って考えるのも無理はない。人間ってそーゆー生き物なんだと思う。無理すんな。

 そのまんまでいいけど、今が空転するのはちょっと勿体無い。人生は今しかないのだから。今のギアをカチッと填めたい。
 それが僕の考える終活。後生の一大事を見据えるのも含む。

to be continued



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