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【エッセイ】過去と今と未来の私の命のリレー〜MOTOKOさんのエネルギーワークを受けて〜

「ドアがいっぱいある…」
 私は宇宙の中で360度周りをドアに囲まれていた。どのドアも形は一緒。クルクル私の周りを回っている。私はあるドアノブを握り、ドアを開いた。

 MOTOKOさんのセッションはいつか受けたいと思っていた。しかし地方在住ではそんなチャンスは滅多にない。それが急に海外赴任が決まり、赴任前に3ヶ月だけ東京に住むことになった。だが、なかなかセッションのタイミングはなく、このまま海外に行くのかなと思っていたところに突然QUANTAのエネルギーワークのお知らせが!これは受けるしかない。お知らせを見たその場で申し込みをした。
 正直、受けたら何か変わるかも、そんな受け身な思いだった。その時は、まさか自分の意識がこんなに変わるとは思いもしなかったのだ。

 当日の朝、多少余裕を持って出たのだが、駅で困っている外国人を助けていたら時間ギリギリになってしまった。しかも近くまで来たはいいが、入り口が分からない。なんとか見つけ、汗だくで息を切らしながら入ると、皆さんすでに待っている。うわっ恥ずかしいと思いながら、入り口近くの台に座った。まだ汗は引いてない。とりあえず落ち着こうと深呼吸する。こんな状態で受けて大丈夫かなとドキドキしながら横になった。

 MOTOKOさんの誘導に従い目を閉じる。このまま寝ちゃうかもとユラユラした意識の中で考えていた。しばらくすると、頭の中にイメージが出てきた。私は宇宙に浮かんでいる。そしていくつものドアに囲まれている。ドアはクルクル私の周りを回っている。私はあるドアノブを握り、ドアを開いた。すると他のドアは消え、公園のようなところにいて、またたくさんのドアがあった。私はまたあるドアを開ける。また別の場所にいて、同じようにドアを開ける。その繰り返しだった。選択するドアによって見えるものが変わっていく。私は途中でドアの向こうが少し先の未来だと分かった。
 面白くなってきて、どんどんドアを開けて進む。段々上に上がっていることにも気付く。時々下に下がるが、少しずつ上に上がっている。
「人生ってゲームなんだな」
 成功も失敗もない。ただ自分で決めたドアを開けていくだけ。だから怖がらず楽しめばいい、そう思ったところで前半のワークが終わる。
 少しぼうっとしている私にMOTOKOさんが
「自分自身で深く繋がってましたね」
と声をかけてくれた。そっか、と思いながらまた目を閉じた。

 後半はさっきとは違うイメージが出てきた。昔むかし、何千年も前の人たち。なぜか、
「あ、私だ」
そう思った。
 古代エジプトの神官、ヨーロッパのある国のお姫さま、甲冑を着た武士、北欧の旅人、戦争をしている兵士…色んな時代の、様々な国や地域に生きていた私。なぜか男性だった時の方が多かった気がする。何千年という長い時間を飛ぶように見ていく。何千人か何万人か分からないほどたくさんの私の人生がどんどん過ぎ去っていく。それはとても不思議な感覚だった。
 どの時代の私も何かしらの『旅』をしていた。見知らぬ土地を渡り歩く旅、知識を深める旅。愛を求める旅、平和を目指す旅、私は自分の生きてるテーマが「旅」なんだと気付く。旅をして、それを周りに伝わること。だから、今の私も色々な場所へ行くのかと腑に落ちた。海外赴任も特別なことではなく、私のテーマなのだと。
 未来の私も旅をしていた。宇宙人である私は宇宙船のハブ空港のエスカレーターに乗っていた。後ろの見知らぬ宇宙人と次はどこに行くかとおしゃべりをしている。見上げると、ガラス張りの天井に宇宙が広がっていた。
 目覚めた時は夢なのかと思った。けれどMOTOKOさんから
「長い旅でしたね」
と言われ、あぁ、やっぱり過去から未来まで旅をしていたんだと思った。ワーク自体は2時間だったけれど、体感時間は何千年。時空を飛び過ぎて今だに少しふわふわしている。

 ワークが終わってから中島みゆきの「命のリレー」を何度も聴いている。昔から好きな唄だった。なぜ好きなのか、ようやく分かった気がした。歌詞が今回のワークで自分の見たイメージそのままだったから。私は何千年も命のバトンを繋いで今ここにいる。この先も色々な時代の色んな世界の私がバトンを繋いでいく。どこに行くのか分からない。ただ、旅をしていく。そしてそれを誰かに伝える。それが私の生きるテーマなのだ。

 今回のワークに出会わなければ、こんな気づきは得られなかったかもしれない。今の時代の私が何をするか、何をしなければならないのか、まだ具体的なことは分からないけれど、生きるテーマが分かっただけでも嬉しい。何のために生きているのか、過去と未来の私が教えてくれた。そして、命のバトンを今の私も繋いでいくのだ。

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