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私の羊たちの沈黙

羊たちの沈黙は、捜査官クラリスとハンニバルのやりとりがなんともセクシーだった。

(私、別におじいちゃんフェチじゃないの。)

クラリスの恐怖の思い出を捜査のヒントと交換にという、レクターには退屈しのぎに過ぎないのだけど、いつか自分の驚異になると分かっていたのか心理をつくようなあのやりとりがたまらなく面白い。
余談だけど、今は刑事役が板についているシリアルキラー役の俳優さんにハッとした。

ショックでエンディングはレクターが見えなくなってもずっと目が離せなかった。

ハンニバル、レッド・ドラゴンやライジング、シリーズ全て好きな作品だ。

「ハンニバル」は羊たちの沈黙の続編、麻薬捜査で大失態をするクラリス。
次なる事件もレクターとの不思議な関係が続く。

何でも最初のヒットを超えるものはなかなか難しい、パート2コケる説があるけど…
ハンニバルは舞台もアメリカにとどまらないし、刺激もエンタメ色も強い。

レクターに引けを取らないヤバい大富豪…

カニバリズムキモイ!カニバリズムキモイ!

クライマックスでクラリスではなく自分の手を切り落としたのは何故なのか、美しいものは美しいままでという美徳なのか…
飛行機で食べさせたアレはアレなのか…

「レッド・ドラゴン」はクラリスに出会う直前までの話。エドワード・ノートン扮する捜査官との心理戦も見物。羊たちの沈黙の静かな恐怖をもう一度的な感じを受けた。
祖母から虐待されるハンニバルになりたい模倣犯の悲しい話、盲目の女性とのやりとりが素敵だった。

「ハンニバル・ライジング」見た目が全然違うのにと思うのは最初の一瞬だった。ムラサキとの関係もゾクゾク。

怪物誕生の物語。
レクターの幼い頃の悲しい時代背景に胸を痛みながら観た辛い話だった。似た話はきいたことがあるけど、あんなとてつもなく悲しいバックグラウンドがあったとは。

小心者私も時々見たくなっちゃう映画だ。

どこをとって良作と言ったらいいか未だに難しいけれど無性に観たくなる。
いつ観てもレクターを全て理解できない自分を確認したいのかもしれない。


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