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映画『マダムウェブ』を観た

★ストーリー
未来を予見出来る女(ダコタジョンソン)が、少女3人を救うヒーロー(ヒロイン)映画。

★女優
ダコタジョンソン35歳。
予告編の時から気にはなっていた女優ではあったのだが、想像以上に良かった。まだ粗さはあるけど、役に合った奔放さ、強さ、優しさが、表情一つ、立ち姿一つにも現れていて、映画のスケールよりも、ずっと繊細に演じていた。
僕自身は初見の女優だったけど、一気にお気に入りになった。
父ドンジョンソン、母メラニーグリフィス、継父アントニオバンデラスという役者一家に生まれ育ったサラブレッドだけに、これから大ブレイクするのではないか。
容姿と雰囲気からも、大器晩成の臭いがする。30代から40代にかけて磨きがかかってくるのではないか。『ザリガニが鳴くところ』のデイジーエドガージョーンズ(25)も同じようなタイプだと思う。
作品に恵まれて、いずれはアカデミー賞主演女優賞を取ってもらいたい。


★長澤まさみ研究
長澤まさみは、東宝グランプリを取って、『セカチュー』で史上最年少の助演女優賞を得たために、早熟の印象が強かったけど、資質開花という意味では、大器晩成だったのだろう。まさしく30代に入って本格化した。
競走馬で例えるところの「素質だけで走っている」タイプだった。まさしくイクイノックスそのものだ。

さてダコタジョンソンは、今回、3人の少女との共演だったが、頼りがいはあるけど、どこかに大人としての算段があって、己の正義との格闘をする。
これが例えば、『ゴーストブック』で4人の子役と演じた新垣結衣は、正義感ばかりが強いけど頼りない。子供と一緒に成長していく、みたいなキャラクターになる。
これは日本とアメリカの文化の違いかも分からないけど、長澤まさみに似合うのは、前者のアメリカ的な役だ。

エマストーンやマーゴットロビーの演じてきたファンタジーな長澤まさみも見たいけど、基本はダコタジョンソンが演じたような、等身大のヒーロー(ヒロイン)を観てみたい。

★パンフレット
大雑把な作りではあるけど、カッコいい作りになっている。マーベルファンやダコタジョンソンファンなら手にする価値はあるだろうけど、読み応えはあまりない。

★まとめ
マーベル初のミステリーサスペンス?その点ではは物足りなかった。でも、胸熱の等身大ヒーロー物としてなら、ええ映画やったし、ダコタジョンソンと3人の若い女優たちの存在を知れたことが良かった。
今回は吹替版で見たから、時間があればダコタジョンソンの地声の字幕版でも観たい。2回見ても飽きない映画だ。

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