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大学教員公募戦士:書留 vs レターパック問題

公募の書類を書留(簡易書留)で送るよう指示されていることがあります。しかし、その安さやトラッキングできることなど応募者の都合でレターパックとしてしまう場合があります。

本質的なところでは、ほんとにしょうもない話だと思ってます。履歴書は手書き以外しか認めない、のような。そういえば、過去に履歴書は手書きのみという大学があり、手がおかしくなったことがありました……

一方、本質的なところを空気のように読んではくれない方が、少なからずいらっしゃるというのが現実です。つまり、よく理解できない正義に従わざるを得ない場合があります。

両者の大きな違い

書留の特徴は、郵便局のここをご覧ください。
レターパックの特徴は、こっちです。

最近は、JREC-INからのWeb応募やメールでの書類送付もOKな場合が増えてきました。

東京大学の准教授または講師の公募に書かれている応募(提出)方法

特にこの数年で特に増えてきた気がします。
しかし、まだ「書留」での送付が求められる場合があります。宮内庁の応募方法には必ずと念押しまでされています。なににこだわっているのか、さっぱりわかりません。

宮内庁の研究職員公募に書かれている応募(提出)方法

書留のほうが料金が高く、基本的に窓口に行かなければなりません。一応金銭保証も付きます(公募ではあまり意味がない気が……)。
追跡できるという点がもし必要な条件なのであれば、レターパックでもいいじゃないかと思ってしまいます。
現に、こんな応募方法を指定している大学もあります。

神奈川工科大学の専門教育講師公募に書かれている応募(提出)方法

これを見ますと「記録が残ること」が、機能として必要なことであることが推測できます。

指定の方法を守ったほうがいいわけ

書留と書いてあったがレターパックを利用し、しかも採用に至った例も存じ上げています。身の回りにもいらっしゃいますので、さほど大きな問題にはならない気がします。

しかし、退役軍人会は指定の方法を必ず守ったほうがよいと思うのです。

そのわけは、採用する理由を探しているのはもちろんなのですが、採用しない理由も探していることがあるからです。特に最終的に2名が候補に残り、研究・教育、そして社会貢献も同等である場合、採用委員会の先生方は、どこで「差」を見つけたらよいのでしょうか。
本当に些細な実力とは全く関係ないことが、採用に至らないわけになるのであれば、それらを極力排除するべきであると考えています。
書いてある通りに、やるべきところは押さえるところでしょう。

そんな屁理屈で採用が見送られるようなところには用はないと仰る先生もいらっしゃるでしょう。それもいいと思います。

ご存じの通り、公募には出来レースもあります。出来になっていなくても、それなりに政治が働くことも想像に難しくないでしょう。それがいかに社会的ではないといわれようとも、現実であること受け入れなければならないこともあるのではないでしょうか。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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