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大学教員公募:「教授」になりたくない

おおよそ、(助手)→助教→講師→准教授→教授のように「職位」が上がっていきますが、「教授」になりたくない先生が一定数いらっしゃいます。その理由は次の通りです。


教授になると仕事が増える

大学には「教授」したできない仕事が結構あります。研究業績の積み重ねで教授になったはずなのに、本当に不思議なもので、XX委員長という学内行政を担当することを要求されます。

XX委員長という役職は、簡単なものからヘビーなものまでさまざまなのですが、特に四役と呼ばれる委員をなにがなんでも避けたくなります。四役とは一般的に、学生委員長・教務委員長・入試委員長・図書委員長です。名前を見ただけでも下を向きたくなるような仕事だろうなあと想像できるのではないでしょうか。

近年薬物に手を染める学生も報道で見かけますが、なぜか学生委員長が記者会見的なところで謝罪することがあります。全く関係ないじゃないか! と、ご本人は思うわけです。

入試もそうです。共通テストの監督に多くの大学の教員はアサインされるわけですが、2024年も15秒足りない問題などが発生しました。多くを公にはできませんが、時間に関する注意は口酸っぱくしている・されているものです。にもかかわらず、入試委員長は「謝罪」ということになります。気の毒としか言いようがありません

行政的な仕事をたんまりやらされた上に、この仕打ちです。誰が好き好んで教授職に就こうと思います?

教授になると他の大学に移りにくくなる

教授になってしまうと、これがなかなかよその大学に移りにくいものです。理由はとても簡単で、教授が定年を迎えるまでさほど時間がなく組織として相当な活躍が見込めない限り採用もしにくいというものです。

もちろん「移りにくい」「採用しにくい」というだけで、絶対移れないというわけではありません。ある分野の権威な先生が、研究をより進めるために環境に関する条件がよいところにスカウトされることはよくあります。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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