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【サハラ砂漠🇩🇿】Story②「マレグラ」それは魔法の言葉

みなさんこんにちは
人道支援家のTaichiroSatoです。

2020年12月下旬。
誕生日を隔離で過ごし、翌日にめでたく隔離終了。
ようやく隔離からの脱出!おめでとう!自分。
そしてついでに、誕生日おめでとう!自分。

サハラ砂漠での活動を開始し、少し経った頃。

メディカルセンター(といっても診療所レベル)の立ち上げと、見ず知らずの土地と人たちの人流コントロールに四苦八苦。

キャンプ内や工事現場を視察に行き、とりあえずメディカルの視点でコロナをコントロールしようと努力してみる。

ただ僕はメディカル。

工事のことなんて、これっぽっちもわからない。

あれがコンプレッサーで、熱を冷ますのがこれで、バイプが、配管が、、○✗△。□...@&$@?...

嗚呼、わからない、わからない。

そんななか、
僕にここで生きる活力をくれる言葉と出会う。

「マレグラ」


それは魔法の言葉。

意味はEverything okey。
たくさんのアルジェリア人から
「マレグラ」の説明を受けたが、
個人的な解釈としては、

「マレグラ=サイコーだぜ!」

の意味が一番近いと思う。

経験上、どこの国でもこーゆー言葉があるけど、
ここは、砂漠。
遮るものがないと、
ハエがものすごい多いので
日中はハエの飛んでる音ぐらいしか耳元で聞こえない。

朝の6時。
砂漠の工事現場の朝は早い。まだ外は真っ暗だ。
人とすれ違うたびに、

「マレーグラ。」

うん、誰にも声が届かない。
砂漠に声が飲み込まれていく。

だから、叫ぶのだ。

「マレグラ!!」

人に見かけるたび

「マレーグラ!マレーグラ!!マーレーグラ!!!」

朝だけで200回くらいは言うだろうか。
砂漠のキャンプ地には200を超える人たちが住む。
工事現場にいけば1000人はゆうに超える。

まれぐら、マレグラ、マレグラetc..
朝の8時には既に声がかれているではないか。

よく考えてみると、意味不明だ。

おはようはアラビア語で「サバーフルヘイル」。

だが、

「マレグラ!」(最高だぜ!)
と叫んでいるのだ。

全く意味がわからない。

だが、もはや、意味なんてどうでもいい。

サイコーだぜ!マレグラ!と日の昇る前から叫び続け
僕は純粋に人とコミュニケーションを取ることに
夢中になっているだけなのだとおもう。


僕のここでの仕事は半径50キロ圏内にある7つのプラントの工事を期間内に無事に終えられること。
対象者は1000名 以上。
ダイアモンドプリンセス号のときは約4000人だったからマシな気がする。


医療システムの立ち上げ
メディカルセンターの設立
薬剤のオーダーと管理
AEDの設置と救急法のトレーニング
救急搬送のプランニングと確立

そしてなにより、
コロナを含めた感染症対策
水際対策のプロトコールの見直しやアイソレーション管理
居住キャンプの最大限のアイソレート化
でも外部暴露もあるので労働者の定期抗体検査の実施
クラスターの早期発見、予防
etc..

なかなかのボリュームで考えることがいっぱいだ。

対象が多いので、慣れないExcelでリスト作ってみる。
でも、名簿の人数が多すぎて
スグにフリーズ。動いて、プリーズ。

使用言語はフランス語、アルジェリアアラビア語。
時々英語。

彼らの日常会話は
フランス語とアラビア語をミックスして喋る特殊言語なので分かるんだか分からないんだか、、。


マレーグラぁ!!
心の中で叫ぶ。
Everything OKではない笑  、、
最高だぜ!、、
それはあながち間違ってはいない。
ただ、やることが多い。

まれぐら。今日も1人作戦会議中。

みなさんもこんな魔法の言葉にであったことはあるだろうか?

言葉はいつも僕を救ってくれるのである。

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また次回お会いしましょう。
Best,
Tai

いつも記事を読んでいただきありがとうございます!!記事にできる内容に限りはありますが、見えない世界を少しでも身近に感じてもらえるように、自分を通して見える世界をこれからも発信していきます☺これからも応援よろしくお願いします🙌