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「罪より罰」が割にあう。

本文は最後まで無料です。オマケがあります。
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このツイートに反応が集まっていたので、今回は少しこれに関連する「倫理」について思うことを書くなどしたい。

他の「ぼくに奢りにきた人の話」はここから。

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僕たちが「考えるべき」ことは?

「倫理について書く」とは言っても、ぼくは別にその手の専門家じゃないし、ただ「3000人に奢られてきた」「ちょっと口がうまいだけの浮浪者」だ。そんなに高尚な話をしようとは思っていない。

浮浪者にとって、いや、多くのひとにとって意味のあることは、ただ「私は、どう生きていくか?」ということ。そして「世界はどうあるか」ということであって、「皆が、どう生きていくべきか?」とか、「世界はかくあるべき」ということでは決してない。

今、目の前の世界を、どう生きるか。その問いに答えるために、世界を知り、考え、向き合っていく必要があるなら、そうする。それだけのことに過ぎないのだ。

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こどもの頃に考えたことのある人がほとんどだと思うけれど、「マスメディア」が芸能人に許可をとらずに「大々的なスクープ」をできるのは、どうしてだろう?

それは、この世界には「禁止されているもの」はなく、その代替として「罰則」があり、「マスメディア」はその罰則よりも多くの利益(期待値的)を「違反行為」によって生み出すことができるから

罪より罰が割にあう。だから、大人は平気で罰を受けるし、それを見て育った僕たちは、こどもの頃から「人権の向こう側」を覗くことに、無意識でいられたのだ。


それこそ、罰則が存在しないものもある。婚姻関係のない浮気とか、「薬物使用の初犯」なんかもそうだ。万引きも、ほとんどない。

強いていうなら、「ちょっと強めに怒られる」くらいか。とにかく、この世界は「雰囲気だけで、大切なものが守られている」。

そういう脆弱な倫理の海を、僕たちは泳いでいる。


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脆弱な「倫理の海」をどう渡るか?

罰、いや「国家による合法的な暴力」を許容できるのであれば、ぼくたちはモノを盗んでもいいし、人を殺してもいい。これは僕の個人的な思想とかじゃない。ただ、世界は現にそういうことになっている。

そんな世界を、どう生きていくか?

法律にも、倫理にも、必ず限界がある。雰囲気で運用されている。いつ均衡が崩れるか分からない。正しい生き方も、間違った生き方も、神が死んだ今は存在しない。自分以外の誰も、何も禁止してくれない。

「なんとなく、イヤ」と感じることが、はたして「倫理」なのだろうか。そんなに大層なものではないように思える。

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そんなに考え込むなよ。

どうでもいいじゃん、そんなこと。

好きに生きていい。その分、殴られるかもしれないけど。このとおり、世界のルールはシンプルだ。

ぼくは殴られたくないから、殴らなくてえらいね、って言う。なぜなら、お前はぼくを殴ることができるのに、殴らないでいるのはすごいことだからだ。

刺されるときは刺される。そうでなくても、病気で死ぬ。確率的に、来世はたぶんハエだ。でも、そんなことに絶望していたら、今世がもったいない。絶望するってことは、今は希望の中にいるってことだ。それを享受しない魂は、何周したって絶望してる。

どう生きていくか。それは極限までリアルスティックに目の前の現実を直視して、知って、考えて、分析して、対策を考えて、その果てに「どうでもいいじゃん」と放り投げる。そこまでがワンセット。

それでいい。どんなに優れた世界も、どんなに汚れた世界だって、最後は放り投げる。生きるってことは、そういうことだ。

命を大切にするのは、命を燃やして投げるためだし、ヘルシーに気を遣うのはトンカツをもりもり食べるためだ。生きるとは、好んだ死に方をすることなのだ。

世界はこうなっている。さあ、君はどう生きる?

そこに答えはないと思う。というか、あったらつまらない。答えがないからこそ、ぼくが人に会う理由がある。いろんな答えをみたいと思っている

だから、いつまでもそうやって全てを大切にしていないで、思い切り放り投げるところを見せてほしい。そのために、ぼくは今日も「奢られる」のである。

もう少し、「罰とルールに関する人間の面白ムーブ」について書きたい。残りはオマケ部分でやることにする。物好きは、ぜひここからもお付き合いを。

まだ遺伝の知識がないはずの先住民族が「近親相姦を禁止してきたワケ」とか、そういうのが好きな物好きを想定して書いています。よろしくどうぞ。

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