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「頑張ること」は、ウソである。

本文は最後まで無料です。オマケがあります。

僕たちは「頑張ること」が神格化された社会を生きているわけだけど、僕はずっとそこに疑問がある。なにも全ての努力を否定するわけではない。けれども、その「努力のあり方」には、どうもしっくりこないのだ。

今回は、そんな「努力」についての話し。どうして「努力するひとの人生」は、いつまで経ってもラクにならないのか。じゃあ、なんのために努力するのか?その努力は、本当に「自分をラクにするもの」なのだろうか?

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「とある働きびと」に出会った。

彼は「頑張るのが得意だったんです」と言う。

そして、それを示すように十数年も一つの会社に勤め、「頑張り続けてきた」。ものすごいことだ。

勤務が終われば、また明日も「頑張る」ために、酒の水分でストレスを洗い流す。洗い流す。洗い流す。そうして、どうにか「頑張って」きたのだ。

最初は「ほんのちょっとの贅沢タイム」だった。それを精神の栄養とし、また「頑張り」、そして「頑張った分の給料」を持ち帰る。頑張る。お金もらう。洗い流す。頑張る。お金もらう。洗い流す......。

結局、彼はその「明日も頑張るための経費」に食い潰された。その「努力の維持コスト」は次第にかさみ、数年前に「月の給料を上回った」。働けば働くだけ、お金が減っていく不思議の国に迷い込んだのだった。

彼は、退職を決意した。

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「頑張る」とは、ウソをつく事だと思う。自然な形ではない。それは、一時的に「不自然さ」をあえて内に取り込むことで、なんらかの恩賜を得ようとする行為なのだ。

そしてまた、「嘘も方便」であるし、「嘘から出た実」もある。ウソも、必ずしも悪いものではない。けれども、「頑張ること」が「ウソをつくこと」であることは、きちんと理解しておくべきだと思っている。

頑張ること。その副作用。それを理解しないことには、「薬」も「毒」に転じ得る。それを薬とするためにも、使用するための理解を深めなければならない。

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ウソが恐ろしいのは、それが山火事のように伝播し、たった一つの火種だったものが、いつのまにか全土を焼き尽くすほどに大きくなってしまうことだ。

いちどウソをつくと、ひとは、それを補うためにまたウソをつくことになる。それと同じように、「頑張る」ということは、同時に「頑張り続けなければいけなくなる」ということなのだ。

ない能力を「あるかのように見せること」は、たしかに大きな恩賜を与えてくれるかもしれない。けれども、その劇薬には注意が必要だ。あくまで「不自然な形」であることを理解しないと、それが常態化し、まるで「薬物中毒者」のようになってしまうから。

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「頑張ること」への理解の不足は、「努力中毒者」になるリスクを高める。それが「一時的なドーピング的な行為」であることを認め、その姿は「自らの本来の姿ではないこと」を忘れないこと。これが「頑張る」うえでの注意点だ。

結果としての「努力」は素晴らしい。けれども、「努力が目的」となっている人の多くは、「自殺志願者」に近いメンタリティだと思われる。それは多くの場合「未来の姿への希望」ではなく、「現在の姿への絶望」から来るエネルギーで、現在の自分自身への「殺意」に近い。

「努力」は、用法容量を守って、正しく使っていきたい。理想の姿は仮のもの。現実を見つめ直し、あきらめていくことも、また大切なことだ。あきらめた分しか、そこに「努力」のスキマは埋まらない。完璧を追い求めても、得られるものは少ない。

今日のTips

・「頑張り」は、ウソのように重なっていく。
・いちど「頑張る」と維持費が掛かり続ける。
・維持費を意識した上で、「頑張る」べきだ。

ここから先のオマケでは「頑張らずに生きていくには?」をテーマに、もう少し筆をすすめてみる。答えがあるわけではない。いっしょに考えたい。そういう物好きだけ、どうぞ。

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