絶望の先に、ぼくが出した答え

2022年2月17日 10:34

奢られ屋として、4000人から直接はなしを聞いたり、YouTubeの配信で「お前の苦悩を語れ」という番組をやったり、それとは別に、TikTokでの悩み相談も１００時間くらいやったりしてきたわけだけど。

それ以外にも、気分で公式ラインからの相談を返しており、ときどき通話をしたりもする（主に未成年の学生）。

で、そんな中で一昨日、とある中学生の話を聞いていて、自分の中に眠っていた絶望の種が掘り起こされた感じがした。彼は「あまり情報を明かさないで欲しい」とのことなので、ここでは「僕と似たような境遇」としておく。

これはあくまで、少年時代の僕の経験（n＝1）と、大人になった僕の人間観察（n＝10000）の結果、ぼやっと出力された何の学術的な根拠も持たない偏見だと思って、読んでみてほしい。

おれは中一のときに「あっ、日本はまだ貴族社会だったんだ」と理解したんだけど、そのキッカケは「銀行２社から親名義で将来、じぶんが返す金を借りさせ、中高一貫の私立中に進学したから」なんよ。私立中に行くと、大学受験や、その先のキャリアがいかに「努力ゲーっぽく見せられた茶番」で、あるか→
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) February 16, 2022

が分かるんだよね。まず入ってびっくりしたのは、超底辺の名前書けば受かる私立中なのに、皆「ちょっと英語わかる」んよ。スタート地点が違くてびっくりした。みんな英語かじってんの。俺だけが初学。早い段階で貴族の教育に滑りこめば貴族ルート取れると思ってた俺はまちがいだった。中学じゃ遅かった
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) February 16, 2022

俺は「学費はどうせ俺が払うし、中高一貫に入れば、高校受験の費用と失敗リスクがなくなり、トータルのコストは変わらず、なら私立中行った方がいい」「そういう境遇のやつも居るかもしれん」程度の感覚で進学したが、そこに居たのは「気付いたら私立中に居ました、ここはどこ？」という子供だけだった
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) February 16, 2022

で、こういう露骨な貴族的構造のモヤモヤは、高校進学と共にゴチャゴチャになって無かったことになる。「みんな、ここまで努力して、その結果が今だよね？」といった顔で、あたかも生まれによる教育格差など、なかったかのように振る舞われる。大学進学も多分そう(俺はドロップアウトしたのでわからん)
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ただ、私立中、あるいは、それより前の貴族の独占的な教育実態を知らずに、個人の「大学進学のための努力と成果」だけを見て、「大学受験は努力次第だ！」とか、そういうことはなかなか言えんと思う。そこにある貴族の土壌は見事なまでに隠されているから、努力だけ抜き取って評価することは難しいはず
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だから正直、学歴コンプとかを炸裂させてる人とか見ると、「あっ、あのゲームを平等だと思ってんだ」と思ってしまう。私立中に行けない家庭環境のやつは、基本的に「飛車角落ち」でプレイさせられてるんだけどね。そりゃあ、生まれ持ったリソースで最大限に努力すれば勝てる相手もいるよ。ザコだけど。
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で、中学１年の俺は「不平等なゲームを飛車角落ちでエリートをぶち殺すほど極めること」には、どうも希望が持てず、進学したものの結局ドロップアウトして、のらりくらり生きてきた訳ですが。勝てないゲームを極めるよりも、ゲームをつくった方が勝てるので。つくりました。んで生まれたのが俺ってわけ
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「運も実力のうち」というか、そもそも「運は実力で買うもの」なので、ちょっと小賢いガキよりも、金持ち２世のアホガキの方が「運が良い」んすよ。運も「トイザらスのオモチャ」と同じように、親が買い与えるから。結局、オモチャを買ってもらえる家の子には勝てない、という絶望をしたのが中一だった
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でも、俺はこの経験をすごくよかったと思う。残ったのは進学の為の学費の返済(まだ終わってない)と、社会への絶望だけだったが、絶望はいつかどうせ訪れるもので、周囲の誰よりも早く絶望に至れたことが幸いして、それが今この人生を支えてくれている。絶望に絶望するところまでいけばそれは希望になる
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) February 16, 2022

大人になれば、「たしかに社会はクソだが、社会が陥る可能性のあるクソの中では、だいぶマシなクソで収まってる」ということが分かる(個人差はある)し、どこでもイジメはあり、自殺はするし、それは貴族がうやむやにするけど、ゲームから降りれば逃げられるから、向いてない人は降りたらいいんじゃね？
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) February 16, 2022

・・・で、まあまとめはここまでにして。

これ以上、ノラ人間が社会についてテキトーなことを言ってもしょうがないし、この辺はサンデルおじさんにパスするとして・・・（俺はまだ読んでません、読みます！すんません！）

ここからは、もうちょい詳しい話と、絶望したひと、あるいは、これから絶望するひとが「今後どうやって、クソみたいな社会に立ち向かっていけばいいのか？」を断言したりします。

社会の話はしません。