【ウラ人生相談所】Vol.5 「41歳、元反社、前科2犯、生活保護、精神障害」。数え役満じゃん。
本文は最後まで無料です。オマケがあります。
この「ウラ人生相談所」では、悩める市民たちが「オモテでは聞けないこと」を、見知らぬ浮浪者に相談している様を、文字起こしダイジェストでお送りする。
なんだかんだ月100人くらいは捌いている相談所である。今日も来客があるみたいだ。それでは。
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キレイすぎる履歴書に感動した
「ぷろおごさん、こんにちは。
41歳で、元反社で、前科2犯の
今は生活保護を受けてる、精神障害者です。」
『すごーい。役満だ!』
「役満っすか!?w
ありがとうごさいます!」
『あーい。今日はなんの用?』
「いやー、
面白いな〜と思って前から見てて....」
『元反社に人気のTikTokライブ!』
こういうのが来ると、ワクワクしてしまう。
本当に意味不明なニーズの幅があるんだな、と自分に感心する。
JKから元反社まで楽しめるTikTokライブは、ここだけ!!!
反社のつくりかた
「生まれた環境があんま良くなくて
気がついたら反社になってたんすよ」
『すごい。逆・文化資本って感じだ』
エリートが「気づいたら東大に入ってて」と言うときくらいのテンションでウケた。まあ、そうよね。フィリピンのスラムで男に生まれたら、廃人になるか売人かギャングになるしかない。それと同じ構造が日本にも「見えないようにコーティングされて」、今も残っているのだ。
「禊」の選び方
「おクスリにも手を出しちゃって、
今はもうやめてるんですけど。
それで、鬱にもなっちゃって。」
『うんうん』
「それで実家に電話したら、
帰ってきなさい、って言われて。
なんか救われたなぁ、とか思ってて。」
『今やっと人生を取り戻してるんだね』
「そうです。
それで昔やってきたことが
クズなことだったことが
やっとわかってきて。
今は、
なんか社会の役に立てないかなぁ、
とか考えてて。
そんなぼくにでも
なんか出来ることってありますかね?」
いわゆる「禊」である。これまで自分がやってきた行為に感じることがあり、その「反対」を取り込むことで、中和させたい。焼肉の後のサーティワンアイスクリーム。どうすればいいのか。
彼はこの↑記事を読んで感銘を受けた、と言う。
「別に自分は誰かを救いたいわけではない。ただ、社会に『役に立つ』と思えることをして、それによって自分を赦したい!」
これを理解していることは、禊において重要なのではないか、と思う。自分を赦すためのエゴ。そのために他人を利用する。施しをさせていただく。それをサステイナブルな施しとするために、できるだけ「嫌な思いをされづらいような施し」を選んでいけばいいのだ。
『あんま張り切ってもしょうがないからさ、
ふつうに大した負荷もなく調達できて、
ふつうに貰ったら嬉しいものを、
必要そうな人にあげたりしたら?』
「なるほど。例えば?」
『腹減ってそうな奴がそのへん転がってたら、
なんかカップ麺でも買ってきて、
ほいっ、とあげたり。
そういう小さなことでいいと思うよ。
断られたら、サッと引けばいい』
『もちろん、ボランティアに参加するとか。
そういうのも、元手がいらなくていいね』
「人の役に立ちたい!」とか言い出すとキリがなくなる。できること。そして、痛みなく続けられること。生活の中に、それをしっかり取り込むこと。運動をし、ストレッチをし、湯船につかり、睡眠をとるように。贈与を生活の一部にしてしまえばいいのだ。
僕も実際、池袋のホームで座ってるおっちゃんがいたら、差し入れを持っていくようにしている。電車待ちの時間を潰すにはちょうどいいし、食べものを渡すのは受け取ってもらいやすくて良い。関係性が築かれると、いろいろと昔話をしてくれる。僕はそれを買っている。そのくらいでいいと思うのだ。
あんまり張り切ったことをしても、結局は続かない。続かないってことは、総量は大したことにならない。逆に、一回一回は大したことはなくとも、「だいぶ長いこと続けてきたなぁ」という実感は、「もしかしたら、そこそこには役に立ってんじゃねえのかな」という感覚も呼び起こす。
僕は別に自分を赦したい気持ちは持っていないから、あんまり関係のないことだけれど。なんか「自己肯定感が・・・」とか意味不明の苦悩を抱え込んでる人とかにも、贈与はいい。贈与は社会参加。おすすめの趣味でもある。
今回の元ネタ
ちなみに、ここまでの内容はここでも聞けます。目次つき。文字起こししたわけではなく、半分くらいは脳内修正がかかった会話になっているので、実際の会話をみたい人はここから。
後日談の『動画』を超先行公開!
昨日、ライブしたら、この人が「その後」の話をしてくれたので、今回はマガジン部分にて、その録画を先行公開。なんかめちゃくちゃいい話になっててウケてしまった。無編集ノーカット。物好きはマガジン購読して、どうぞ。
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詳しくは記事の最後で。
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