![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127559535/rectangle_large_type_2_9db544393b273eeb230b034244839af3.jpg?width=1200)
転がる瓶のように
夜道、何かに足を取られて転びそうになる。
よく見たら割れた瓶が転がっていて、どうやらこれを踏んだらしい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127559727/picture_pc_68db516f38c809afe94590d87b824d74.jpg?width=1200)
とりあえず、道路の端に置いておく。片すほどの男気はないけれど、誰かが踏んで転ぶことのない様に、と。
瓶を捨てた人に怒りを向けるならば、瓶を片すことにカロリーを消費したい。解決策としては消極的だけど。
ところで、最近のSNSは大勢の人が怒っていて、不謹慎だけど少し辟易する。震災への対応不足や不手際、政界の裏金疑惑、ダウンタウンの松ちゃんのこと、諸々と。
「怒る」ことも対話の一つだし、コミニュケーションの一要素だとも思う。それが社会を変化させることが往々にしてあることも知っている。
でも、よくよく考えてみれば、カタストロフィを言語化する術は他にもあるんじゃない?
少なくとも、この瓶を捨てた人に怒りをぶつけたところで、僕の頭の中の「次の人が転ぶかも」という不安は消えたりしない。
だから、その怒りをもって社会を変えたいと願うのならば、怒りではなく、別の行動にカロリーを費やしてみなよと、転びかけた冬の夜道で顔もわからないSNSの皆々に向けて、ふと想った。
今日はやけに冷える。初雪が降るという話もある。こりゃあ歩いて帰るのはやめだ、電車で帰ろうとか考えてたら、何となく年の瀬の気分が蘇り、不思議と笑けてくる。
しかし、殺伐としたXのタイムラインを埋める、顔も人も大して知らぬ方々の、怒り、怒り、怒り。
独りぼっちで帰るあてすらなく、知り合いすらいない。どんな気分だい?なんてね😑
〆はディランではなく、昨年のAwichのアルバム「THE UNION」収録曲「Burn Down」。
このアルバムの特に後半5曲の展開が最高。YZERRの悪魔の囁きによって自身を見失った「Queendom」の500倍はかっこいい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?