セカンドハーフ通信 第12話 不機嫌な人

不機嫌な人

年配の人は総じて不機嫌な顔をしていることが多いというコラムを見かけた。確かに、私の父親は年齢を重ねるにしたがって、笑顔の時間より不機嫌な時間の方が多くなったように思う。

歳をとると体のどこかが不調になることが増えてくる。自分の思うとおりに動けなくなったり、目が見えない、耳が聞こえないということがでてくる。あるいは、周りのテンポと自分のテンポがあわず、なんとなく自分の思い通りにいかないことでストレスを感じるのかもしれない。

自分の意識と現実の姿とのギャップに気付かないこともあるようだ。自分はいつまでも若いままだと思っているが、外から見れば若くはないというのもこの例だ。そこで、本人が期待する方向にことが進まないことに苛立つのだ。

時間の経過とともに、自分も周りも状況は変化していくもので、少しずつ修正を加えなくてはいけない。以前のイメージを引きずらないで、客観的な事実を踏まえて環境に適応していくことが求められる。状況適応力をあげることが歳をとるほど求められる。

だれでも周囲の人とうまくやりたいと思っている。人間関係がギスギスすることを望む人はいない。だからコミュニケーションの大前提として、不機嫌な人に得はない。ニコニコしている人に悪い印象をもつ人はいない。それを踏まえた上で、どうしたら自分のやりたいことを実現できるかを考えたほうがよい。

年齢を重ねることで不機嫌になりそうな要素は増えていく。だからこそ、考え方を切り替えて、不機嫌にならないように努力していきたい。

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