けテぶれを初めて手渡した日
今回は、子ども達に初めてけテぶれを手渡した日のことについて書きたいと思います。
何を語り、手渡したのか。手渡した瞬間の子ども達の姿を。何か参考になれば幸いです。
家庭学習から始めた
私がけテぶれを始めて子ども達に手渡しのは家庭学習からでした。これまで、私の学校では、教師が決めた内容を子ども達がノートに書き写して、漢字などを練習するという形で、家庭学習に取り組んでいました。(学年によって出し方が異なる場合もあります)
上記のシステムだと、子ども自身が本当に必要な学習ができなかったり、宿題がただやらされる作業的なものになってしまうなと感じていました。そこで、年度初めに、思い切って学年にけテぶれを提案し、学年で家庭学習でけテぶれを導入しました。
初めに語ったこと
けテぶてで家庭学習を進める上で、子ども達には「なぜけテぶれをやるのか?」を伝えました。
内容としては、「自分で自分の苦手を見つけて、勉強する。」ということを伝えました。以下、実際に伝えたこと。(一部省略)
「これまで、決められた内容を決められた分だけやっていました。でも、これからは、自分でやることを決め、苦手なことを乗り越えていってほしいと思っています。この、自分で学習する力を【学習力】と呼びます。みんなは、この学習力ををつけるために、【けテぶれ】をするのです。」
このようなことを子ども達に話しました。また、学びの海という例えを使って説明したので、資料を配って話しました。
子ども達の反応としては、「なんだか楽しそう!」「何やればいいのかな?」「何かよくわからないな。」という感じでした。不安に感じてる子も少なからずいるので、そこに対するフォローは必要だと考えています。
手渡した次の日
子ども達に、けテぶれを手渡した次の日から家庭学習がスタートしました。学校のきまりとして、家庭学習は毎日1ページやるように決まっているので、基本的に全員毎日提出します。
初日から、子ども達のノートを見てとても驚いたのを今でも覚えています。次のような姿が見られました。
・量を多くやって来る子
・丸付けを本気でやった子
・キャラクターに説明させる子
初日でこのようなことをやってくる子が複数いました。もちろん、初めから上手くいかない子もたくさんいます。けテぶれを回す練習ができていないのでそれは当たり前です。また、このような子達に対してしっかりと声掛けをしながらよりそっていくことが大事だなと感じました。
ここで分かったことは、一律の宿題を出しているだけでは気付けなかった、子ども達の可能性に気付くことができたことです。けテぶれを手渡すことで、子ども達にしていたキャップを外すことができました。これにより、先述したような姿が見られたのだと思いました。
すぐにフィードバック
私が子ども達のけテぶれを見る上で、意識していることは、【即時フィードバック】です。ノートを提出された瞬間に、その子に良い所などを伝えます。また、その子から、難しかったことなども聞きました。そうすることで、同じ悩みを持つ子同士をつなぐことができ、一緒に壁を乗り越えていけると思うからです。
フィードバックをする上で大切にしていることはもう一つあります。それは、本気で感動することです。子ども達が出してくれるノートは、一人ひとりの自分の学習を表しています。どんな内容でも、どんな量でも、初めのうちは思いっきり感動する。やってきたこと、できたことに感動するのです。「すごいね!」「昨日よりがんばったんだね!」「これはどういう方法で練習しているの?」のように毎日伝えました。
やると慣れる
子ども達も、毎日けテぶれを回すことで、少しずつ慣れていきました。ただ、基本的に家庭学習で回しているので、同じ内容を繰り返しやる子も出てきました。また、子どもから、「他の人のやつも見てみたい。」「やること無くなってきて困っている。」のような声も出るようになりました。
このあたりのサポートについては、書くと少し長くなるので、次回のnoteで触れたいと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回は、けテぶれを手渡したあとすぐの、子dもたちの様子について書いてみました。本当に子ども達の力はすごく大きく、信じて任せることはとても大切だなと日々実感しています。
今回のnoteが、けテぶれをやってみたいと思っている方の背中を少しでも後押しできればいいなと思います。
質問などありましたら、コメントしていただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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