見出し画像

アニメ「平家物語」が良かった―2022年に出会った良かったもの

眠れない。
全くもって眠れないので、昨年見聞きしたもので良かったものを覚え書きしてみる。

とはいえ、子どもの登場によってイヤホンで音楽を聴くことや本を落ち着いて読むことができず、インプットは格段に少ない…まぁそんな年もありますよね。

「平家物語」 と our hope / 羊文学

アニメの「平家物語」が特別良かった。
キャラクター原案が大好きな高野文子で
うわっ高野文子の絵柄が動くのは見たすぎる!と思って見始めた。
物語の構成も内容も、そして音楽も素晴らしくって
久々に心震えたアニメ作品だった。

そのオープニングテーマが羊文学の「光るとき」だったのだが
繊細で、少し落ち着いたトーンの色彩鮮やかな画面に
「何回だって言うよ 世界は美しいよ」
というサビの歌詞が、作品の良さを際立たせていて
本当に良いオープニング映像だった。
ちなみに「光るとき」は全ての歌詞が良い。
大好きな一曲になった。

そう、エンディングのかっこよさも忘れちゃいけなかった…
平家物語のエンディングにラップを持ってくる、そのセンス半端ねえ〜〜!!!と思った。
平家物語という、琵琶法師による伝承が元になった物語だからこそ
ラップっていう言葉で強く紡ぐ音楽が合わないわけがないという。最高!


その「光るとき」が収録されているアルバム
「our hope」もよく聴いた。(子供の耳にも優しいかなーと思って)
実は羊文学は初めて聴いたのだが
インディーズの洋楽っぽくて、歌詞もキャッチーなところが好きだった。
他のも一通り聴いたけれど、このアルバムが一番好き。

と、ここまで書いて、いや何が言いたいのよって気になって書くのをやめていたのだった。
誰のためのなんの文章なのか。

23年6月現在、久しぶりに読み返してみた。
いやこれでいいじゃんって思ったので投稿することにした。
所詮ただのサブカル好きの一人の熱量だけ書き留めた文章である。
最初から誰かの心を揺るがす、スゴイ文章を作るぞなんておこがましいことが目的じゃなかったはず。
なんで、こう、すぐにこういうことを勘違いしちゃいそうになるのか。
時代のせいかな。そういうことにしたい。

最近だと、流行りの「推しの子」を見ている。
面白い。が、それは面白く感じられる要素を散りばめてミクスチャーしているからであって、
ぶっちゃけ消費される面白さだと思う。
「平家物語」はその点、もはやアートや文学作品に近い。
あの儚さ、繊細さが時間が経っても心に蘇って
じんわり温かくなるような、そういう素敵な
素晴らしい作品だった。

そんな絶賛しておいて、犬王はまだ未履修です。
観よう。

おしまい

この記事が参加している募集

#アニメ感想文

13,022件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?