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引っ越したい。② -今の部屋でたどり着けたところ-

自分の願望が、とても贅沢なものだと言うことについて実は強く自覚している。

引っ越し願望は日に日に高まっていて、まず今の部屋を更新することはないと思う。探しているうちにいい場所と巡り合えたらすぐに移るし、更新時期になったら多少の妥協点があってもおそらく移るだろう。それだけは、はっきりとわかる。自分の中ではもう決定事項だ。

何でそんなところに住んだのか、何でそんなに移りたいのかは別の機会に。不満や愚痴ばかりだときっと心にも身体にもよくないので、今の部屋で達成できたこと、たどり着けたことを振り返ってみようと思う。

間取りの使い方の型が完成。

家具配置2020

僕の借りている部屋は、7.8帖の割とよくある長方形型の1Kだ。バルコニーはないけれど、物干し竿をかけるスペースは窓の外についているような部屋。

この部屋を借りるにあたって、表計算ソフトを使って家具の配置を色々考えた。本棚・テレビ台・デスクの配置をどうするか、主題はそこだった。当初はテレビ台とデスクを並行に並べて、本棚はクッションの裏につけるような配置にしていたように思う。当時は本棚がもう少し小さく、1つだけだった。

ただ、後述する事情から外で洗濯物を干すことがないことに気づき、今の家具配置に辿り着いたのが住み始めて3~4ヶ月目くらい。この配置は扉からデスクまでの導線が確保できていて、テレビを見るときはその導線のおかげでかなり開けているのでとても満足している。この型は今後も維持したいし、間取りが広がった時も何かを別の部屋へ持っていけばいいので(たぶんベッド)、気持ちが楽。

ちなみに家具はできる限り高さの低いものを使うようにしている。そうしたほうが部屋が広く見えるとか何とか、どこかで見たような見なかったような...確かに高さのあるものが少なく圧迫感のない部屋が作れていると思う。

家事をショートカットする。

地方営業から東京の担当になるにあたり、僕は当時付き合っていた彼女ときっと今頃結婚するつもりでいた。その時に、一人暮らしで使っていた家電は手元に残し、同棲や結婚生活の初期はそれをそのまま使おうか、なんて話していた。

その話は東京に戻ってすぐに御破算になり、実家には行き場のない単身用の冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ等が残された(炊飯器は実家のものよりもスペックが高いと言うことで、両親に召し上げられている)。

実家での生活が続けられないと思った時にすぐに引っ越そうと考えることができたのは、こうした家電購入等の初期費用がかかりづらかったことも大きな後押しになっている。引っ越しって、部屋の契約に関わる初期費用とその後の暮らしを支える家電等にかかる設備費用の両軸があるけど、その片方がないのは本当に大きい。

ただ、この引越しで僕は一つ家電を買い換える。洗濯機を、ドラム式洗濯乾燥機(以下ドラ洗)にしたのだ。仙台の時の後輩くんが、白物家電メーカーの営業かと思わせるほどドラ洗の素晴らしさを日々語っていて、次に引っ越すなら導入したいなあと考えていた。折しもタイミングは夏から秋へと差し掛かるタイミング、モデルチェンジの時期で価格がだいぶ抑えられていた。

このドラ洗の導入が、とにもかくにも家事を大きくショートカットしてくれた。ドラ洗は、「洗剤を計り入れる」「洗濯物を干す」という二つの作業を劇的に減らしてくれた。

先述の後輩に相談してみたところ、洗剤自動投入機能というものが最近の機種にはついているとのことで、そのモデルの中でスマホコントロールなどの自分にとっての余剰機能が付いてないモデルを購入。すると、毎回行っていた洗剤投入が1~2ヶ月に1度ペースになり、時短とちょくちょく行っていた手洗いが大幅に減少。特に後者は割とストレスになっていた部分だった。

そして、もう一つ。洗濯物を放り込んだら乾くまで放置というのは、その間に部屋を開けられるということを意味する。予定があった際に、洗濯をどのタイミングで行おうかと今までは考えを巡らせていたけれど、この時間がポッカリと自分の生活から抜け落ちた。

使っていく中で、仕事で使うシャツやパンツは機械乾燥に任せ切るとシワが深くできることを知ってからは「機械乾燥30分+自然乾燥」にしたけれど、それでも以前よりも洗濯に伴う拘束時間や工数は劇的に減っている。そして、機械乾燥をある程度かけているので部屋干ししてもニオイが付きづらい。そのため、シャツやパンツは浴室乾燥の物干しスペースにかけて自然乾燥。結果、バルコニーや外の物干しスペースを使う必然性がなくなった。この先都内やその近郊で部屋探しする際、だいぶ自由度が増えたなあと思ったけれど、まさかこんなに早くそうしたくなる日が来るとは。

それでも、やっぱり。

こうして今の自分の暮らし方の型が出来たにもかかわらず、とても満足感を持って生活をしているにもかかわらず、やっぱり僕はひどく今の部屋から引っ越したいと考えている。

部屋探しの条件を不動産会社の方に話したら二度聞きされた話とか、「それは最初に考えておけよ」という今の部屋から引っ越したい理由とかは、それはまた別の話を。


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