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🔴いつも大安吉日38 〜からだをつかった実践編〜

【からだをつかった実践編】

暮らしをイメージして
暮らしをよく考えて

そのための準備をする

大事な大切な時期だった
たくさん学びがあったな

でもやっぱりぼくはなにか物足りなかった

台風の影響で木がたおれて土砂崩れして、道も落ちた山の中を何回も登ったり下りたりしながらの作業おわりに、ぼくはそう感じた

そう思ったんじゃなくて
そう感じた
そう実感した

「やっぱり実践はいいぜ」って声に出してた

🔴生きるため暮らすため

この大日向の家を選んだ理由のおっきなひとつ

「山の水」
これをいただくことができるからだった

初めてこの家に来たときに外の池にジャンジャンと流れ込む水とその水の音、これがまず目の前にあった

「よっしゃここでやってみよう」
すぐにぼくの中では決まったんだ

群馬のお山のおうちも、タンクから溢れた水が竹の中をとおって家の横に流れてきてた
水と音に豊かさを感じていつもうれしかった

去年の台風でその水は全部止まってしまった
タンクは転がり太いパイプは切れた


水を引くための黒パイプは、大日向の冬の寒さでは凍結する可能性がかなり高い
太い黒パイプならまだいけるかもしれないけど、ぼくがいままでためていた黒パイプでは少し細かった

仮住まいにお世話になりながら待った
そして、待ちに待った「春」がきた

「水を引っぱりこもう」

はじめ予定していた先週末、春とは思えぬ大雪と寒さにあえなく延期

ひとりじゃきびしい作業なので、助っ人要請していたともだちの都合にあわせて昨日やっとはじまった

生きるために欠かせない「水」
その水を引くための「生きるための作業」

🔴山を踏む

晴れの天気予報のはずが朝には雪が舞ってた
だけどもうとまらないよ

あさいちで地区の水路掃除を全力で片付けた
これもまた台風で土砂が流れ込んだ水路
思いのほかハードな作業だった


体をあっためるにはちょうどよかったよ

・山の水の作業の流れはこんな感じだ

黒パイプ(ポリエチリン管)の外径40ミリくらいの長さ90メートルのやつを山に這わせる
それが4束で360メートル
これが重いしデカいしひとりじゃ無理

長さ的には取水口まではいけそうだった
水は上から下に流れるから、その落差を使って黒パイに水を引き込む
取水口と家の蛇口の高低差、引いた黒パイの歪みたるみもポイント

台風の補修工場で砂防ダムを作り始めている場所より上から水を取らないと濁りも出るので、取水口はそれを越える場所に

取水口の上流には民家はもちろん、道もなにもないのがベスト

伸ばした黒パイ同士をつなぐための作業と、取水口近くに据え付けるタンクの用意と設置
タンクに入る水の簡易自作濾過装置も

ざっくり書くとこんな作業だね

「よっしゃやるぞっ」

まずは家の横からスタート


おおきな黒パイの輪っかをねかせてふたりで引っぱり山に入っていくが、途中の木や坂道や曲がりでどんどん摩擦が増えて負荷がかかる
さらにねかせながら引っぱるのが原因か、黒パイはかなりぐるぐるとなじれている

いちばん負荷の強いところで中継してもらいながら、ねじれを逆にまわしながらなんとか一本は引き込んで伸ばせた


お茶を一服しながら作戦会議
一本伸ばせば約90メートル
まだ山の中というよりは家の近く
つぎからは一気に坂もきつくなるし、木が多いから負荷がきつそうだ

束を縛って転がしながら運ぼうとしたけど、やってみるとなかなか大変
作戦通りにはいきません

事件は会議室で起きてるんじゃねぇー
事件は現場で起きてるんだっ

家のよこの道を使って、まずは黒パイを全部クルクルしないように転がしながら伸ばしきる
まっすぐ伸びた黒パイを山に引き込む


やってみるとこれがよかった
二本目はサクッといった

三本目も同じやり方でいく
しかし坂はきつくなり足場もかなり悪くなった
崖で直線的には引けないし、黒パイが崖下に落ちないように太めの木を支柱にしながら進む
摩擦で負荷がかなり多くなった


木に手と足をからませて、綱引きの要領で踏ん張りながら少しづつたぐり寄せる

全身に鈍さとたまっていく乳酸を感じる
しかしそれが「やってる感」をもたらせてくれて、ぼくがそれを喜んでしまうのもまた事実

最後の一本は軽トラで林道に入って、そこで伸ばして引きづりおろした
工事現場の間をぬってほぼ思った場所まで引っ張れた


すでに夕方になってた
タンクの設置と黒パイのジョイントはまた日をあらためよう

だってぼくらは四十歳のおじさんだぜ

おじさんひとりじゃ無理なことでも
おじさんふたりならグッと広がる

ハードだけどシンプルでわかりやすくていい
目の前のやることを全力でやる
目の前のこと以外は考える余裕がない

「やったぜ」って達成感はそれだけでいい

家に戻りストーブに火を入れる
お茶を飲んでほっとひと息
あったまって力もぬけて横になる

「おまえいまイビキかいてたぞ」

つかれた顔したともだちがそう言った

うん、いい日だったな
明日かあさってか、いつくるかわからない筋肉痛をたのしみに、ぼくはまた眠った

また朝がきた
筋肉痛はやはりない

おてんとさまが気持ちいいな
今日もやろう

みなさんもたのしいいちにちを


五穀豊穣 
子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし

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