マガジンのカバー画像

あじあのおんがく

170
アジアの音楽に関する記事を集めています
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

宮沢和史とディック・リー

宮沢和史をアジアの国々の才能や音楽に導いたディック・リーは、1956年、シンガポール生まれのミュージシャン。アルバム『マッド・チャイナマン』(1990年)が日本でも知られています。 ■ オペレッタ『ナガランド』への出演 宮沢とディック・リーは1992年、雑誌『宝島』の企画で出会いました。対談のテーマは「新しいアジア人のアイデンティティと音楽」。 同年6月、宮沢はディック・リーの誘いでオペレッタ『ナガランド』にただ一人の日本人キャストとして出演しました。『ナガランド』はデ

2.2.2 インド・中国文明の受容と東南アジア世界の形成 世界史の教科書を最初から最後まで

東南アジアの大陸部◆現在のビルマ、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム 東南アジア大陸部の人々は長い間、豊富に取れるフルーツや魚、動物を取ることで生活してきた。 しかし、焼畑による農業や家畜の飼育が始まると、しだいに富が蓄えられ、t特定の地域を支配する有力者が現れるようになっていった。 たとえば前1000年(今から3000年前あたり)に近付く頃、ベトナムやタイの東北部で青銅器がつくられるようになる。 そして、前4世紀(今から2400年ほど前)になると、独特な形をもつ青銅器

ブッダマシーン屋を始めてよかったこと、悪かったこと

ずっとROM専(古い)で読んできたnoteを自分でも使ってみることにしました。 よく海外へ行くので、その時に考えたことや出会った発見を書いたりする場が欲しいなとずっと思っていたのですが、基本的にお店やさんとして成立させるために私の個性なんかは打ち消した方がよりバイアスなく多くの人へブッダマシーンをお届けできることに繋がるんじゃないかという考えの元、情報発信はツイッターとインスタグラムに留めてきました。 でも、この二年半、ブッダマシーンを世の中に広めたいというか、自分が好き

2010年代の中華ポップまとめ

ちょうど2013年ごろ、それまではクラブでVJをしながら、ジャズやら、テクノ、USインディー、ワールドミュージックを漁る日々だったものが、中国語の音楽を、自分で調べて聴くようになりました。もうすでに2010年代も終わるので、いい節目なので、今まで聴いてきた中国語の音楽をまとめることにしました。 プレイリストを先に貼っておくので、聴きながら読んでみてください。 中華ポップとは中国語の音楽というと、中華人民共和国の音楽に思う方もいるかもしれませんが、各言語の話者分布を見ると、

花より男子、星よりサテかな。花より男子がインドネシア音楽に与えた影響。

「自分で稼いだこともないガキが調子こいてんじゃねーよ」 貧乏高校生牧野つくしが、超金持ちな学園の人気者道明寺司へ一撃パンチ。「花より男子」は言わずと知れた、平成を代表する学園ドラマです。 あ、先に言っておきます。しばらく花男の話が続きますが、この記事の後の方にちょろっと台湾やらインドネシアの音楽のお話が出てきます。是非、そこまでお付き合いください。 サテ、「花より男子」が放送されていた当時私はまだ学生でしたが、クラスの半分以上はあのドラマを見ていたと思う、ってぐらい人気

アジアのポップスを聴き倒す会 第8回 タイ編 in 名古屋

※参加希望の際は主催にまでDM、もしくはメールをお願いいたします! ajipokai@gmail.com ※Facebookイベントページに参加表明をするだけでは予約確定にはなりませんのでご注意いただけたら! 毎回確実に満員御礼! 開催一ヶ月前には予約が取れない、東京で謎の盛り上がりを見せるアジポ会ことアジアのポップスを聴き倒す会。 8回目をなんと初の東京外開催を名古屋の地で行うことに。 今回のテーマはタイ! 渋い伝統音楽や謎の現地歌謡曲のイメージがあるかも知れません