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救われる夜

最近、進路相談を受ける機会が何度かあった。
仕事を辞めて無事志望していた大学院に進学でき、志望していた研究ができているものの、これからの進路について誰よりもふらふら悩んでいる自分が偉そうに答えてもいいのだろうか?と思った。そう思いながら答えた。

自分が悩んでいるのに誰かにアドバイスすることへの謎のうしろめたさはなんなんだろう。笑
答えた直後は、自分も悩んでるくせにいいのか…?、と思っていたが、決定した後も新たに悩みごとが出てくる(正確には気づいていないふりをしていた考えなければいけないことが顔を出す)ことを知った自分だからこそ伝えられることが確かにあると今は思う。
自分が迷って悩んだからこそのアドバイスだと考えると、迷って悩んだ過去の自分、今の自分が誰かを救ってその人の存在が自分を救ってくれてるんだなと思った。

また、自分の灯台となってくれた人たちも、実は迷いながら照らしてくれていたのかもしれないなと振り返ってみて思った。

もし、過去の自分ー高校受験という目標だけに向けて勉強を頑張っていた中学の頃の自分や、理系の大学に進み宇宙飛行士になるために苦手な理系教科の勉強に苦戦していた高校の頃の自分、どうにか将来宇宙系のことに関わりたいと思っていた大学の頃の自分、早く部署移動したい・仕事を辞めて大学院に進みたいと思っていた新卒の頃の自分ーにアドバイスをするとしたら何というだろう?

・今一生懸命やっていることがきっと次に繋がるから無我夢中に今を生きてね。
・分からないことは素直に分からないって言って大丈夫だよ。すぐに分かることなんて人生ほとんどないから何度だって聞いていいよ。案外難しいことだよね、分かるよ。
・新しいこと・苦手なことへの挑戦、人との出会いは、世界を広げて人生を加速させてくれるよ。
・でも無理だったらすぐに別の道を選んでいいよ。世界は思ってるよりずっと広いから。
・それに何度でも選びなおせる。ためらわずに今の自分の素直な気持ちで選んでほしい。

伝えたいことはたくさんあるけど一番は、大変だけど何とかなるから不安になり過ぎないで、というアドバイスにならないアドバイスかな。
きっと未来の自分も今の自分へのメッセージとして同じことを言うだろう。

話は変わってこの前、大学院の講義の課題で「緯度経度をユニバーサル横メルカトル図法で使用する平面直角座標系で表す(地球儀で表される位置から地図で表される位置に変換するようなもの)」というものがあった。

答えを導出するための、三角関数や数列が含まれたいくつもの公式をExcelシートに入れて、数字を当てはめ一生懸命解いていった。

何度やっても国土地理院の変換サイトで出力された値と一致せず、何が間違ってるんだろう?どこが悪いんだろう?と何時間も頭を悩ませながら、複雑で分からないところは自分の頭が飲み込めるよう分解して解いた。
途中で、(研究室の中にもかかわらず)睡眠をとって再度取り組み始めたが、やっぱり答えは間違ったまま。。
提出まで時間が迫っていたためとりあえず「何度も計算したけどどこかに誤りがあり答えが一致しません」といった負けた言い訳をして提出した。

悔しかった。
一度提出した後に、自分が「この箇所は合っているだろう」と思っていた部分を再度一つ一つ見直してみた。
すると、標高hのtan(タンジェント)を求めていると思っていた”tanh”はtanの逆関数を表していること、原点の座標は(0,0)だと決めつけてしまっていたこと、緯度経度を度数ではなくラジアンに直して計算しなければいけなかったことに気づき、見事小数点以下まで正解の値と一致させることができた!

何だか感動して研究室で「おぉっ!!」と夜に声を上げてしまった笑

Excelの関数や、三角関数、数列、測地学に対する高校大学くらいからの数年~10年分の苦手意識を一気に克服できた気がする。


また話は変わって、近況。
大学院の研究やオンラインコミュニティでの教育活動やYoutube企画などの活動、インカレサークルでの記事執筆活動etc..
毎日毎日やることがあり、夏休みのはずだがほぼ休みはない。休みながら何かを考えている。
好きなことをやっているはずなのに、一つのタスクを乗り越えても次のタスクが待っていてため息がでるときもある。
だけど、一つの活動でうまくいかなかったとき、他の活動でうまくいくと嫌な気持ちが一気に帳消しになって救われる。

色んな不安がまとわりついてきて、どうしても体の中がすべてネガティブになるときもあるけど、自分が勝手に短所や敵だと決めつけていたものが後から救いにきてくれるときだってある。
これからもどうぞよろしくお願いします!


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